2ヶ月レビュー。Xperia 1Ⅲは15万円以上の価値があるずっと眺めていたくなるスマホ

2021年もパンデミックの影響かMWCが例年と異なり2月下旬ではなく6月下旬に延期されたこともありSonyはMWCのタイミングではなく独自イベントを開催。例年より2ヶ月遅れの発表。ようやく発表されたと思いきや今度は本体価格がネックに。キャリアでは最安となるdocomo版でも15万4000円と非常に高価で躊躇するユーザーも多いはず。

自分は中国版と合わせて2ヶ月以上使ってきましたが、価格以上の価値。つまりコスパに優れていると思います。なぜそう思うのか。その理由を一つずつ確認していきたいと思います。

①カメラデザインが上品。

今のハイエンドはカメラセンサーの大型化+多眼化の影響もあり、カメラスペックのアピールと合わせてカメラデザイン自体もより強調されたデザインに。カメラ部分が大きくなっていることはもちろんカメラバンプもひどい。トレンドになりつつあるスクエアデザインは個人的には好きではない。

一方でXperia 1Ⅲは古臭いと言われればそれまでかもしれませんが垂直型。またカメラバンプもひどくない。カメラが変に強調されたデザインではないからこそデザイン全体でよりスッキリかつ洗練したデザインに感じます。

Xperia 1IIの時はSIMフリー限定カラバリであったフロスト加工。Xperia 1Ⅲではレギュラーに。マット仕上げになることで指紋が目立ちにくくより洗練された印象。さらにメーカーとしてはバックパネルに光沢があるとカメラに余計な写り込みが入る可能性もありフロスト加工にしたことで写り込みを減らすことができるメリットも。

メーカーにとってもユーザーにとってもメリットがある。またキャリアモデルはミリ波に対応。サイドフレームにメタルを採用しているためアンテナスリッドが必要になりますが、表面を特殊なコーティングをすることでアンテナがほとんど分からないように仕上げられています。かなり細かいですがデザインに拘るからこそこの配慮は嬉しい。

所有欲をしっかりと満たしてくれるデザイン。全体的にスッキリとしたデザインで他のメーカーではほぼないデザインを採用しているからこそよりXperiaのデザインが際立っているように感じて満足度が非常に高い。

②見やすくなったディスプレイ。

世界初の4K/120Hz表示に対応。ここに注目しがちですが個人的にはそれよりディスプレイの色味がより忠実になっていることがより気に入っています。Xperia 1Ⅲは出荷前に1台ずつディスプレイキャリブレーションをすることでディスプレイの色味を調節しています。

従来のXperiaは青みが強いディスプレイでしたがXperia 1Ⅲはこの青みが少し緩和。結果白はより白に見えディスプレイ輝度の改善と合わせてより明るくなった印象。黒はより黒になったことで元々4Kで表示する時に黒がはっきりと表示されることで臨場感を感じていましたがより改善された印象。

なので今までは4Kに振り切った高精細なディスプレイを搭載している機種というイメージだったのが見やすさも追加されたという感じです。ディスプレイ輝度自体は他のハイエンドと比較すれば暗めで直射日光下だと見えにくいです。ただ極端な条件でない限りは十分に満足して使えます。

ディスプレイのスペックの強化より、色味の調節という部分がしっかり改善されたことでXperia 1Ⅲのディスプレイの印象は大きく変わったと思います。

③ようやく使える望遠レンズに。

Xperia 1IIの時は望遠レンズのみSamsung製。広角/超広角と色味も異なれば画質もひどい。個人的にはあまり使う気になれませんでした。ただXperia 1Ⅲではようやくファン待望のAll Sony製を採用。さらに可変式望遠レンズを搭載。正直可変式はあまり興味がありません。

自分が最も気に入っているのは新しく追加された105mmの画角。スペックで見れば光学式4.4倍。中距離撮影にもおすすめですが自分が気に入っている理由としてはいい感じのボケ感で撮影できること。

Xperia 1IIでは24mmで接写することでいい感じのボケ感で撮影することができました。ただポートレートモード撮影に対応していないので中距離の撮影ではボケ感がある撮影が厳しかった。一方で105mmがいい感じのボケ感で撮影できることが可能なので、24mmと合わせることで撮影にバリエーションが出たのが大きい。

上記の画像は105mmで撮影した画像ですが、甘さがあるとはいえこれだけボケて撮影できるので汎用性が高い。今まで使いにくかった望遠画角が使いたいと思えるような進化をしてくれたのがすごくいいです。

④より改善されたフォーカス。

他のハイエンドと比較してXperia 1Ⅲはセンサーサイズもそこまで大きくなく画素数は高くはない。なのでスペック的には見劣りしがち。ただ他の機種のアドバンテージになっているのがフォーカス速度。フォーカスしたい部分をタップすることで全画角のリアルタイム追跡機能に対応。

風景や被写体が動かないのであればフォーカス精度が優秀であればいい。ただ自分は子どもを撮影する機会が多く動く被写体を撮影する場合はいかにブレずに撮影できるのかの方が重要。一枚でいい写真を撮影するなんて無理な話なので、ひたすら連写して一枚でもいい写真が撮影できていたらラッキー。

いい写真を撮影できる確率を少しでもあげるためにフォーカス速度は非常に重要です。まさに今の自分がスマホのカメラに求めていることを実現してくれているのがXperia 1Ⅲ。あと動画撮影時点で手ぶれ補正が前モデル対比で大幅に改善されているのもポイントです。

⑤イヤホンで聴く喜び。

Xperia 1Ⅲでフルステージステレオスピーカーを搭載。ベゼルレスデザインがトレンドの中、デュアルフロントスピーカーを搭載した貴重な機種です。またスピーカーの構造を見直したことでスピーカー再生時の共振が改善。実際に触ってみても共振が全くないわけではありませんが大幅に改善。

さらに音圧が40%改善。自分の耳はそこまででないので音量が少し大きくなった。また低音がより聞こえやすくなった印象。個人的にはスピーカーの進化より嬉しいのが360 Spitial Sound。Xperia 1Ⅲは対象のイヤホンはもちろん本体のスピーカーでも360 Reality Audioを再生することが可能。

ただ対象の音源がないと始まらない。一方で360 Spitial Soundは一部の音楽ストリーミングサービス限定とはいえ普段自分が聞いている曲は擬似的に360 Reality Audioにアップコンバートしてくれる機能。実際に聞いてみると曲にもよりますが違いを確認することができる。

何より新機能を普段自分が聞いている曲で試すことができる敷居の低さが一番でありこれは現時点でXperiaの唯一無二の機能。この機能+WF-1000XM4を合わせて使うことができるのが楽しい。

⑥アップデートでしっかりと改善。

Snapdragon888を搭載していることもあり発熱もひどい。そして電池持ちも悪い。この2つのイメージの方が強いと思います。ただアップデートで少しずつ改善されています。アップデート前は待機時間でもかなり電池を消耗していましたがしっかりと改善。

またChromeやTwitterなど日常的な使い方では発熱も改善された印象があります。今後アップデートで発熱に関しては中国版のアップデートをみる限りさらに改善される可能性もあります。自分は15万円出して購入してもよかったと思えます。

ただ唯一後悔しているのは早くdocomo版が欲しくて在庫があったグレーを購入しましたが、個人的に気になっていたブラックが入荷するのは待てばよかったということです。国内版SIMフリーが出た時はブラックを購入しようと思っています。

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文章で伝えられない魅力を

機種のスピーカーの音質や動画性能など文章だとなかなか伝えにくいことがあります。この伝えにくい部分をYouTubeでぜひご確認ください。

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