一足先にXperia 5Ⅲの台湾モデルを購入しましたが、日本国内での発売は11月中旬以降とまだ先の話です。ただようやく国内での発売が決定したことで今年の一通り出揃った感じ。
こうなると気になるのはどのXperiaが今一番おすすめなのか。最初に答えを言うと個人的にはXperia 5IIです。今回はなぜXperia 5IIが今一番おすすめなのかその理由についてまとめたいと思います。
①発熱が控えめ。
今年のハイエンドAndroidはSnapdragon888を搭載していることもあり爆熱/電池持ち悪しというイメージがついていると思います。もちろん機種によっては上手く制御できている機種もありますが、それはほんの一握りの印象です。
またSnapdragon888以前にハイエンド向けのSoCはオーバースペックとなっており、前モデルのSnapdragon865とベンチマークスコアに差があれでそのスコアの違いはそうそう体感することは難しいと思います。
とりあえずAnTuTuを2回連続で回してみました。まずは1回目。余談ですがXperia 5Ⅲは自分が今まで計測した中で最高スコア。初めてSnapdragon888らしいスコアが出ました。
1回目は比較的発熱しにくい状況なのですが、まず内部温度の上がり方をみると、Xperia 5Ⅲは10度も高くなっています。Xperia 5ⅢはまだしもXperia 1Ⅲはすでに40度近くまでに上昇。一方でXperia 5IIは31.7度とそこまで上がっていません。
全く操作していない状態で2時間置いてから計測していますが、こうやってみるとXperia 1Ⅲは常時内部温度はちょっと高めなのかも。
そして次に2回目を計測してみました。Xperia 5IIはスコアも変わらなければ、面白いのが31.7度とまた同じ。1回目と比較するとXperia 5IIは温度が上がらなければ温度が下がるのも早い。
一方でXperia 1ⅢとXperia 5Ⅲは内部温度が下がることなく2回目の計測になっているのでさらに温度が上昇。スコアに関しても特にXperia 1Ⅲはクロックダウンさせたのか下落幅が一番大きい。
内部温度がそこまで上がらなければ放熱もそこまでひどくならない。つまり熱いと感じることは少ない。また内部温度が下がるのが早いということは熱いと思ってもそう感じる時間は少ないといえます。
実際に使ってもパフォーマンスの違いがそこまで分からないのに発熱には大きな差。そうなるとXperia 5IIの方が多くのユーザーにとって快適に感じると思います。
ちなみにXperia 5IIも負荷をかければ発熱はします。もちろん本体が熱いと感じることもあります。ただ同じ負荷の掛け方や使い方をした場合、Xperia 1ⅢやXperia 5Ⅲよりはまだマシという感じです。
なのでXperia 5IIが全く発熱しない。熱くならないということなのでこの辺はご注意ください。たまにインスタライブとかで使うと発熱がひどくて使えないと言われますが、対策なしではどの機種でも厳しいです。
②電池持ちが安定している。
Xperia 5シリーズは全体的に「安定性」。そしてXperia 1シリーズは「先進性」という感じで基本電池持ちが悪いです。そしてXperia 5シリーズの中でも電池持ちが際立っているのがやはりXperia 5II。
とりあえずまず客観的な評価として海外サイトのバッテリーテストの結果をまとめると以下のようになります。
バッテリーテスト | スコア |
Xperia 5II | 102 |
Xperia 5Ⅲ | 100 |
Xperia 1II | 84 |
Xperia 1Ⅲ | 82 |
直近のハイエンドXperiaの中ではXperia 5IIのスコアが優秀。またミドルレンジ含めるとXperia 5IIを超えるのはXperia 10Ⅲくらいで、Xperia 5IIのスコアはXperia以外の機種と比較してもかなり頑張っている方です。
そして自分が使っている時の感じをまとめると以下のようになります。
6:30~23:00 | 電池残量(%) |
Xperia 5II | 65 |
Xperia 5Ⅲ | 60 |
Xperia 1II | 40 |
Xperia 1Ⅲ | 35 |
毎日くる通知も異なれば使い方も違うので全く条件が同じではありませんが、自分が普段の使い方をして1週間の平均でみると大体寝る前の電池残量はこんな感じになります。
Xperia 5Ⅲもかなり頑張っていますが、まだXperia 5IIの方がいいかなという感じ。また2021年モデルはSnapdragon888を搭載していることも影響しているのか、負荷をかけたりして発熱がひどくなってくると電池の減りが早くなり不安定になります。
特に分かりやすいのが移動する時など。どうしてもGPSが動いている状態だと電池の減りが早くになりますが、発熱が追加されることでさらに不安定になるという印象でXperia 5IIももちろん電池を消費しますが、他の機種よりはまだマシという感じです。
値下げされてお買い得に。
Xperia 5IIがおすすめであることに違いはありませんが、問題なのは在庫状況。大手キャリアのオンラインショップを確認するとSoftBankは在庫が壊滅的。実店舗では探せば在庫があるみたいです。価格を安く済ませたないなら足を使って探すしかありません。
ただ一方で在庫が安定しているのがSony Storeとかで販売されているSIMフリーモデル。
Xperia 5Ⅲの発表にあわせたのかXperia 5IIもXperia 1IIも9900円の大幅値引き。特にXperia 5IIは10万円以下の9万9000円で購入可能に。ちなみにキャリアで最も一括価格が安いことが多いドコモ版と比較すると以下のようになります。
ドコモ | 一括価格 |
Xperia 1Ⅲ | 15万4000円 |
Xperia 5Ⅲ | 11万3000円? |
Xperia 5II | 9万9000円 |
SIMフリーとキャリアモデルの価格が一緒に。ストレージが2倍で、さらにDSDV対応など付加価値が高いことを考えるとかなりお買い得です。ちなみに今後登場する可能性が高いXperia 1ⅢとXperia 5Ⅲの国内版SIMフリーの価格を従来の価格設定を参考にして推測すると以下のようになります。
直販 | 一括価格 |
Xperia 1Ⅲ | 17万円前後 |
Xperia 5Ⅲ | 13万円前後 |
Xperia 5II | 9万9000円 |
最新機種と比較すれば安いのは当たり前ですが、それでも10万円以下におさまったことでかなり安く見えます。
まとめ。
例えばデザインで見ればXperia 5Ⅲのフロストシルバーがやばいし、Xperia 1ⅢのTOFセンサーによるフォーカス精度も強い。スマホに何を求めるかはユーザー次第であり、Xperia 1ⅢやXperia 5Ⅲの方が合う人ももちろんいます。
ただトータルバランスを見た上でXperia 5IIが一番おすすめしやすい。もちろんディスプレイのタッチ感度やアップデートのサポート期間など問題点もありますが、そこが問題ないと思うのであれば、今どのXperiaを選ぶか悩んでいるならXperia 5IIをおすすめします。