Xperia 1Ⅲなど。Xperia 2021で残念に感じた3つのこと

Xperia 5Ⅲが今後国内でも発売されると思います。ただ昨年Xperia 5IIが発表されたこのタイミング。下半期に新製品が発表されるのか不明。ただ2021年のXperiaの全体像はある程度見えたように感じます。

2021年モデルはSonyらしさがより強化された一方で残念に感じたこと。今回は来年に改善されることを期待して残念なことにフォーカスしてまとめたいと思います。

①最先端のSoCに固執する必要性は?

現時点で2021年に発表された機種はグローバル市場で合計3機種。そのうち2つはSnapdragon888を搭載したハイエンドモデル。ただ厄介なのがこのSnapdragon888を搭載していること。

Snapdragon888のデメリット
原価コストが高い(半導体不足でさらに値上がり)
発熱がひどい。
燃費が悪い。

半導体不足は昨年から発生していますが今年になっても改善せず。むしろ元々高いSoCがさらに値上がり。つまり値上げ分のコストを吸収できないメーカーは製品の値上げを行うしかありません。ただ今後半導体不足が改善されれば多少は改善されるかもしれません。

ただ問題なのが発熱。数年に1回の割合でハズレSoCがあります。今年はまさにハズレ。SoCが発熱しやすい以上、メーカーは冷却システムを強化したり放熱対策を強化するなどしてパフォーマンスを安定させようようとしています。

ただそれにも限界。技術が進化しない限り、スマホのサイズには限界があり放熱対策にも限界があります。今後SoCが進化すればハイスペックなる一方で発熱するリスクも高くなります。そうなった時にスマホでの冷却システムが限界を迎える可能性。

各メーカーは発熱対策としてクロックダウンさせて発熱とパフォーマンスのバランスを取ろうとしていますが、クロックダウンさせている時点で最大限のパフォーマンスを発揮できない。つまり最大限のパフォーマンスが優先的ではないことになります。また海外サイトが公開している通り電池持ちが悪いのもネックです。

もちろんハイエンドモデルなので最先端のSoCを搭載した方が箔がつくと思います。ただ今後Snapdragon888のようにユーザービリティも低く、メーカー泣かせのSoCが登場する可能性があるとなると、得しているのはQualcommだけなので最先端に固執する必要性がないように感じます。

②OSのアップデートサポート期間。

一時期話題となったのがSonyオランダのXperia 1Ⅲへのアップデートサポート期間。

アップデート 期間
メジャー 1年
セキュリティ 2年

この後Sonyが必ずしもこの期間に制限している訳ではないと否定していますが発売地域によってはこのサポート期間になる可能性。14万円くらいする機種が、メジャーアップデートが次配信されるAndroid12が最後と考えると短すぎです。

Snapdragon888を搭載したメリットとしてアップデートのサポート期間の延長。

アップデート 期間
メジャー 4回(標準搭載含む)
セキュリティ 4年

あくまでもハードが対応しただけであって対応するかはメーカー次第。Sonyがアップデート期間を正式発表しているわけではないので今後どうなるのかは不明です。もしかしたら従来より延長されているかもしれません。

ただ従来通りであればメジャーアップデートは2年。セキュリティパッチは3年と他のメーカーのハイエンドと比較する短い。そろそろ1年ずつプラスして欲しいように感じます。端末自体は高性能化で従来のように2年周期で機種変する必要性はない。

ただOSのサポート期間が追いついていないのでユーザーの使い方と一致していないように感じます。先ほどのSoCの話と重複しますが、GoogleからGoogle Tensorをいずれ供給してもらって、アップデートを5年くらいに伸ばすことが出来れば大逆転に感じます。

スマートフォン市場が飽和期に入っており、特にSoCは今後ベンチマークスコアを伸ばしてもユーザーが実感できません。となるとOSとの最適化やサポート期間の延長を中心にSoC選びをした方がいいように感じてしまいます。

③カメラセンサーの強化。

Xperia 1ⅢやXperia 5Ⅲのカメラはオートフォーカス速度。そして速写が大きな特徴。すべての画角でオートフォーカスを強化するため、Dual PDセンサーの採用。さらに全画角でのリアルタイム追跡機能への対応など気合を入れています。

さらにXperia 1Ⅲはあらゆるシーンで瞳オートフォーカスを使えるようにとTOFセンサーを搭載しています。動く被写体を撮影することに特化したカメラとなっていますが、残念なことにその持ち味を低照度の環境だと発揮できない。

ナイトモードと動く被写体は相性が悪いのでナイトモードに対応していないことは問題がありません。ただ低照度の環境だとどんなに優秀なフォーカスを搭載していても今度は明るく撮影できない。

Photo ProのMモードなどで調整できるとはいえ手持ちでの撮影とは相性が悪い。なので標準だけでもカメラセンサーをより大型化して欲しいように感じます。カメラソフトでの加工を最低限にしている以上、何かを大幅に進化させたいならハードに頼るしかありません。

センサーサイズが大きくなれば必然的に取り込める光量も増えるので低照度の環境でも少しは明るく撮影できるようになる。2年連続メインカメラセンサーが同じだったのは正直頂けず、来年こそ刷新に期待したいです。

④ラインナップの中途半端さ。

Sonyはコロナの影響もあり今はミドルレンジモデルがニーズの中心となっているが、今後ハイエンドモデルのニーズも少しずつ高くなってくる可能性が高いとの判断。なのでハイエンドモデルの開発に注力していますが、価格優先であるミドルレンジモデルも発売しています。

Xperia 10Ⅲで見れば、ちょっと中途半端感が否めない。Sonyの拘りの一つ言えばオーディオ。Xperia 10Ⅲはステレオスピーカーどころかモノラルスピーカーに対応。またカメラに関しても他の機種とコンセプトを変えたいのかオート撮影。特にHDRに力を入れており、色味がハイエンド2機種と統一がとれていない。

Sonyの良さが反映されていないように感じる中、これで価格が安ければ分かる。けど価格は5万円ちょっと中途半端。個人的には価格にしろスペックにしろ中途半端に感じる。Sonyは他のメーカーと価格で勝負するのは難しい。

なのでミドルレンジではなくミッドハイレンジモデルの分野で勝負して、しっかりと拘る部分は拘って、カットする部分はしっかりとカットしてハイエンドモデルとの差別化。価格も8万円くらいの今一番人気がある価格帯で勝負した方がいいように感じてしまいます。

ユーザーとしてはより安くXperiaをと思うかもしれませんが、中途半端な印象を与えてしまうのであればある程度の価格帯で勝負した方がいいように感じます。

2022年に期待。

現時点で2022年のXperiaに関する情報はほとんどありません。Xperia 1ⅣはUnder Display Cameraを搭載するとか。インカメラもついにSony製を採用するとかの情報もありますが、信憑性はイマイチです。ただ2021年モデルでイマイチだった部分は全部とは言わず少しずつでも改善して欲しいように感じます。

特にハイエンドはSonyのスマホ部分にとっては主力事業なので、より癖が強い機種に進化するように頑張って欲しい。

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文章で伝えられない魅力を

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