正式発表直後に予約したGoogle Pixel 6とGoogle Pixel 6 Pro。当初の予定では26日に配送予定だったのに発送遅延で結局28日に手元に届きました。冷静に考えると発売日当日に届いただけですが、発売日より前に入手している人もいるのでなんか悔しい。
今回は手元に届いたばかりのGoogle Pixel 6シリーズの開封レビューをしてみたいと思います。
付属品は一部カット。
化粧箱はいつもと変わらず。Pixelと分かりやすいデザインとなっています。
開けると本体のお出まし。先にケースを購入したり、スペックを確認していたのでサイズ感は予測がついていましたが、それでもでかいなという感じ。
付属品はPixel 6でもPixel 6 Proでも一緒です。
まずUSB-Cケーブル。
USB変換アダプター。
あとは簡単なガイドとSIMピンという感じです。今回から電源アダプターがカットに。
なので化粧箱も薄くなっています。ただ一つ思うのは充電速度が変わったタイミングでカットしなくてもいいんじゃないかと。
Googleは30W対応の純正アダプターを別売りで発売。ただ30Wで約3000円は個人的にちょっと高く感じる。なので自分は手持ちにあるAnker Nano II 45Wを使う予定です。
45Wあればスマホに限らずパソコンなど他の機材でも最低限カバーできます。ただ30Wになると機種にもよりますがパソコンは厳しくなってきます。
Pixel 6シリーズは大容量バッテリーを搭載しているのでW数が低い充電器を使うと充電時間が従来のPixelよりかかります。なので本体を買い直したなら、電源アダプターの見直しもおすすめです。
初期フィルムはやはりなし。
海外のYouTuberの動画を見て覚悟はしていましたがやはり初期フィルムはなし。いずれ売却することが前提なので出来るだけ綺麗に使いたい。となるとフィルムは必須です。
いつも自分はSpigenのフィルムを購入しますが、Pixel 6とPixel 6 Proではディスプレイの形状が違うためフィルムのタイプも異なります。
Pixel 6はフラットディスプレイを搭載しているためガラスタイプです。
ガイド付きなので貼りやすくて簡単です。
そして問題なのがEdgeスタイルを採用しているPixel 6 Pro。
普段TPUタイプは購入しませんが今回は仕方なく購入しました。貼るのが苦手なので諦め半分です。
TPUタイプだと基本貼り直しがきかないことが多いですが、このNEO FLEXは液体で貼るタイプなので万が一失敗してもまた液体で濡らせば貼り直しができる。
失敗できないという心理的ハードルが低いので今回購入しました。ただ勝手が違い一枚目は失敗。というかあまりにも汚すぎて何度か貼り直しをしましたが結局諦めました。
2枚入りなので、今は2枚目を使っています。TPUタイプが自分のように苦手な人。なんどか貼り直しができること。そして2枚入っているのでおすすめです。
合わせてクリアケースも。
基本純正ケースは機種に限らず購入しているのですがPixel 5aの時に硬すぎて取り外しが面倒となってしまったこと。そして今回半透明の仕様でピンとこなかったのでフィルムと同じくSpigenのケースを購入しました。
存在感のあるカメラバンプ部分もしっかりとカバーしてくれます。
ただケースの厚みだけで12.4mmくらいとかなり分厚目。Googleはカメラを中心にデザインを設計したとしていますが、本体の厚みとカメラバンプをもうちょっと頑張って欲しかったように感じます。
ケースをつけたときの厚みはかなりインパクトがあります。
思っていたほど取り回しが悪くないデザイン。
今回購入したのはPixel 6がKinda CoralでPixel 6 ProがStormy Blackです。筐体にはアルミを採用。そしてバックパネルには光沢感がある質感のガラスを採用。ちなみにPixel 6はGorilla Glass 6ですがPixel 6 ProはGorilla Glass Victusと耐久性で差別化されています。
個人的にブラックはもうちょっと濃いめの黒でも良かった。ただポップな色合いを採用することが多いGoogleの機種として考えればこの辺だ妥当な色合いなのかもしれません。指紋もそこそこ目立ちやすいです。
サイドフレームに違い。
まずPixel 6から。サイドフレームはアルミを採用。そしてマット仕上げ。サイドフレームは本体のカラバリ関係なくブラックで共通化されています。個人的に質感はいいと思います。
ただ厚みがある分サイドフレームも結構太く見えます。
本体下部。何とも言えない部分に厚めのアンテナスリットがはいっています。
次にPixel 6 Pro。サイドフレームにはメタルを採用。また質感も光沢ありで、本体のカラバリに合わせてサイドフレームの色も異なります。またEdgeスタイルを採用していることからもサドフレームはよりスリムに。
光沢感があるせいか厚みは同じはずなのにPixel 6 Proの方が引き締まった印象。
そして大きく印象が異なるのは本体上部。まずPixel 6。
そしてPixel 6 Pro。ミリ波に対応していることもあるのかアンテナスリットというレベルではなく、本体上部はも質感に統一性はありません。ただ個人的には本体上部はほぼ見ないので気になりません。
持ちやすさと重さ。
このクラスの大きさになると自分の手の大きさではPixel 6ですら指が届かずという感じです。
Pixel 6 Proは余計に指が届きません。そして重さに関してですが差は3gしかありません。なのでより持ちやすいPixel 6の方が重く感じやすいと思います。また実機を手にするまではカメラ部分に重心が寄ってそうな感じでしたが実際にはそんな感じではありません。
そして短期間しか使っていませんが、嬉しい誤算だったのがPixel 6 ProのEdge部分であまり誤差が起きないこと。文字入力の際も誤反応がほとんど起きず今のところストレスなく使えています。
あまり差を感じないディスプレイ。
共通してGorilla Glass Victusを採用しているので耐久性は現時点で最高クラス。一応スペックを確認すると以下のようになります。
Pixel 6 | Pixel 6 Pro | |
ディスプレイサイズ | 6.4インチ | 6.7インチ |
表示解像度 | FHD+ | WQHD+ |
アスペクト比 | 20:9 | 19.5:9 |
リフレッシュレート | 90Hz | 120Hz |
まずリフレッシュレートに関しては、個人的にはPixel 6 Proが120Hz表示に対応しているかといってPixel 6より圧倒的に快適とは感じません。Pixel 6は常にキビキビ表示している感じ。
一方でPixel 6 Proは可変式ということもあるのか常に滑らかという感じで、Pixel 6の方がサクサク表示されているような印象も受けます。正直どちらも十分に快適で、Pixel 6 Proが可変式ではない120Hz表示に対応していれば印象が変わったのかもしれません。
コンテンツの表示。
Pixel 6 Proの方が縦幅も横幅もあるためコンテンツをより大きく表示できます。
文字の見やすさとしてはPixel 6 Proにアドバンテージがありますが、一度に表示できる情報量としてはそこまで大きく変わりません。これはPixel 6がPixel 6 Proより縦長の20:9のアスペクト比を採用していることが要因だと思います。
仮に同じアスペクト比だとしたらもっと差があったと思いますが、良くも悪くもそこまで差を感じません。
YouTubeを表示するとあまり違いを感じません。また表示解像度は異なりますが、少なくとも短期間試した感じだと、Pixel 6 Proの方がより発色がいいとは感じない。ただちょっと明るいかなというくらいです。
あくまでもファーストインプレッションの段階ではスペックほどの差を実感できないという感じです。今後しっかりと検証していきたいと思います。
画面内指紋センサーの癖。
両機種とも光学式の画面内指紋センサーを採用。Galaxy S21 Ultraの爆速超音波式に慣れてしまっている自分からすると反応に速度は正直イマイチです。
Galaxy S21 Ultaのように雑にやってしまうとPixel 6シリーズは反応しません。特にPixel 6はガラスフィルムを貼っているのでより丁寧にゆっくりだと反応してくれないです。
ただPixel 6 Proに関してはTPUのフィルムを貼っていることもあるのか思っていた以上に反応してくれます。自分のフィルムの貼り方があまりも下手すぎることを除けば特段ストレスなく使える感じです。
個人的にPixel 6 Proはフィルム。そして指紋認証。さらに片手操作の際の誤反応がすごく心配でしたが、この時点だとかなりいい感じです。これだけでも一安心。
OSの最適化で快適。
次に基礎スペックを確認していきたいと思います。
Pixel 6 | Pixel 6 Pro | |
RAM | 8GB | 12GB |
ROM | 128GB | |
Google Photo無制限アップロード | × | |
SDカードスロット | × | |
アップデート | 3年/5年 |
Pixel 6シリーズはGoogle Photoの無制限アップロード非対応機種でSDカードスロットも非搭載。ただ自分は今回128GBを選択しました。その理由としてはYouTubeのための素材などをGoogle ドライブに保存してあり、結果Google Oneを2TB分は契約しています。
なので本体のストレージが少なくてもクラウド上にバックアップできるので特段困らないです。RAMに関しては違いがありますが、PixelシリーズはOSの最適化も特徴の一つなのでRAM8GBでも自分の使い方であれば十分に快適です。
思っていたほど発熱しない。
とりあえずAnTuTuを3回連続で回してみました。最近Snapdragon888搭載機種の発熱に慣れてしまっているため大して熱いと感じない。ベンチマーク3回回しても放熱もそこまでひどくない。これだけでも高評価。
Pixel 6は37.8度が起点になったのか3回目でスコアが大きく落ちていますがクロックダウンした可能性もあります。
Pixel 6 Proも同様に3回回してみました。内部温度を見ている感じだとPixel 6 Proの方が熱くなりやすい。また3回目で40度を超えてクロックダウンがかかったのかスコアも大きく落ちています。
またWild Life Stressテストの結果が上記の画像です。GPUのパフォーマンスも問題なし。何より発熱は今後しっかりと検証が必要とはいえデモ機で発熱がひどいと騒がれていた程ひどくないという印象。
初期設定すらまもとに完了していない状態でこの程度の発熱であれば最適化が進み内部が落ち着けばさらに発熱しにくいかもしれません。一方で電池持ちは微妙。両機種とも初期設定に加えスピーカーテスト。カメラのサンプル撮影。ベンチマークテストを行った上で、Pixel 6は20%ちょい消費。
一方でPixel 6 Proは30%ちょい消費という感じでPixel 6 Proの電池持ちは現時点で判断すれば悪いです。ただ自分の中でPixel 4 XLより電池持ちが良ければいいと勝手な基準を決めておりこの基準はクリアしているかなという印象です。
どうしたスピーカー。
両機種ともステレオスピーカーを搭載。実際に音量50%に設定した上で比較してみましたがPixel 6の音量はかなり小さいです。Pixel 6 Proは今までのPixelと同じく音量はかなり大きめなので、Pixel 6のスピーカーに何か不具合でもと思うくらい小さいです。
屋外でスピーカーをバンバン使いたい人にとってPixel 6のスピーカーは正直微妙だと思います。
大本命のカメラ。
そして最後にカメラを確認したいと思います。超広角/広角は共通です。Pixel 6 Proのみ望遠レンズを搭載しています。また共通でカメラソフトのチューニングも同じであることを期待して基本Pixel 6 Proでサンプルを撮影してきました。
まずは超広角で撮影。
こちらも超広角。歴代Pixelと色味がかなり濃くなった印象を受けます。何方かと言えばGalaxy寄りにという感じです。個人的にはPixelのカメラに派手な色合いを求めていなかったのでちょっと残念です。
次にメインカメラセンサーで撮影。
こちらも1倍で撮影。センサーサイズが大型化したことで光学のボケ感もいい感じになっています。ポートレートを使わないでこれくらいぼけてくれると汎用性がかなり高いです。
安定のポートレートモード。
センサーサイズが大きくなって一番弊害が出るとしたらポートレートモード。ただ実際に使った安心。最短撮影距離も長くなったわけでもなくシャッターボタンを押してから保存されるまでのタイムラグもひどくない。
被写体が小さくてもしっかりとフォーカスできるのは強み。ただ一つ気になることも。正しい表現か不明ですが、撮影中の画面は常に1.2倍くらいで表示されており、実際に撮影した画像をみると1倍で撮影されているという感じです。
なのでこの構図で撮りたいと思っても、実際に撮影した写真をみると少しひいた状態で撮影される感じ。なので構図までしっかり考えて撮影したい人からすれば使いにくく、またその構図に近づけるためにはかなり寄って撮影する必要性がある感じです。
この一歩引いた感じになるのはちょっと気になりますが、それ以外は安定のPixelのカメラという感じです。
ズーム性能の差。
次にPixel 6で4倍で撮影。
次にPixel 6 Proで撮影。Pixel 6 Proは光学式4倍です。ただ正直差がほとんど分からない。
次にPixel 6で7倍で撮影。
そしてPixel 6 Proで7倍で撮影。ここまでくると差がはっきり分かり、Pixel 6は色が潰れていますが、Pixel 6 Proはまだまだくっきりしている感じです。
次にPixel 6で4倍。
そしてPixel 6 Proで4倍。水がさらに細かく撮影できているように感じます。
Pixel 6で7倍。
Pixel 6 Proで7倍で撮影。やはりくっきりしていますよね。ただ4倍以下であれば被写体にもよりますがPixel 6でもいい感じで撮影できます。Googleがチューニングした超解像ズームはかなり頑張っているように感じます。
新機能の一つ。
そして新機能一つであるモーションモード。まだβ版ですがその一つであるアクションパン。まず普通に撮影した場合が上記の画像。
そしてアクションパンで撮影するとこんな感じ。水に動きが出て臨場感を感じます。使い方次第ではかなり面白い写真が撮影できると思います。またモーションモードにはもう一つ長時間露光がありますが今後試したいと思います。
買って良かった。
購入前の懸念点としてPixelのカメラの使い勝手の良さが失われていないか。Edgeディスプレイとアクセサリーの相性に誤反応。そして指紋認証の反応。また発熱と電池持ちという感じでした。
まだまだ試し切れていませんが、現時点では懸念点がほぼ問題なく一安心という感じ。これだけでも購入して良かったように感じます。これからしっかりと試していきたいと思います。
気になる人はソフトバンクやGoogle Storeから発売されているのでチェックしてみてください。