独自SoCを搭載したことでよりGoogleのより理想的なスマホとなったGoogle Pixel 6シリーズ。先日にはようやく手元に届き開封レビューをしてみましたが、当初懸念していたこともほぼほぼ問題なし。
今回は国内でも人気が高いiPhoneの最新機種かつ最上位機種であるiPhone 13 Pro MaxとGoogle Pixel 6 Proを比較してみたいと思います。
非常にショッキングなことが発生。
120Hz表示に対応。そして電池持ちの劇的な改善にシネマティックモードの対応など購入以降結構気に入って使っていたiPhone 13 Pro Maxにショックなことが発生。
10月26日のSonyのイベントを視聴している際に娘がテーブルの上から落としてしまった。。
その結果バックパネルにヒビが入りました。正直みっともないですが今回のレビューは割れた状態で進めていきたいと思います。なかなか難しいとは思いますが、割れていないと脳内補正しながら読んで頂けると幸いです。
質感が高く高級感のあるデザイン。
カメラデザインは好みの問題。個人的にはどちらのデザインも特段かっこいいとか思いません。ただ自分はマット仕上げが好き。
GoogleとAppleは2019年に同じタイミングでマット仕上げを採用しましたが2021年時点でAppleは継続。Googleは従来の光沢感ある質感に戻ってしまった感じ。
サイドフレームに関して両機種とも光沢感のある質感。13 Pro Maxはステンレスを採用。そしてPixel 6 Proはメタルを採用。個人的にはデザイン全体で見た時は13 Pro Maxの方が高級感を感じるデザイン。
ただし重さはやばい。
13 Pro Maxのデザインはすごくいいと思うんですが非常に残念なのが重さ。まずPixel 6 ProにSpigenのTPUフィルムを装着した状態で計測すると215g。カタログスペックより5g重くなっています。
次に13 Pro MaxにSpigenのガラスフィルムを装着した状態で計測すると253g。カタログスペックより15g重くなっています。基本自分はガラスフィルムを愛用しており、他の機種であれば大して気になりません。
ただ13 Pro Max自体が重いことからアクセサリーを装着すると250gオーバーに。約1ヶ月しっかりと使いましたが、毎日この重さのものを持っていれば手首がおかしくなりますよね。
また手が小さな自分にとって横幅78mmオーバーということもありさらに持ちにいくい。なので余計に手首に負担がかかります。Pixel 6 Proも重量級に入りますが、13 Pro Maxと比較すればかなり軽く感じます。
誤反応がほぼなくて一安心。
13 Pro Maxと比較すれば軽くて取り回しもまだしやすいPixel 6 Proですがちょっと癖があるのがEdgeスタイルを採用していること。まずアクセサリーとの相性が出てくる。13 Pro Maxのようにフラットディスプレイを搭載している機種にはない悩みです。
また片手操作する際にEdge部分に触れてしまい誤反応が発生してしまうことも。ただPixel 6 Proは短期間使った上では上手く制御されている感じ。アクセサリーとの相性よりも誤反応があるかどうかでユーザビリティが大きく変わります。
Pixel 6 Proでは今のところ誤反応がほぼないので一安心です。
より明るく綺麗なディスプレイ。
ディスプレイサイズは一緒で6.7インチです。
ただ横幅は13 Pro Maxの方があるのに表示されるコンテンツはPixel 6 Proの方が大きいです。ただ大きく表示される分一度に表示できる情報量は少なくなります。
YouTubeを再生してみると、ほぼ画質に色味と違いがないように感じます。ただTwitterなど他のアプリを使っている時は13 Pro Maxの方が精細な印象を受けます。ディスプレイ自体が明るいことも影響しているのかもしれません。
ちなみに屋内で使う分にはディスプレイ輝度の違いは気になりません。ただ晴れた日に屋外で写真を撮影している時などは13 Pro Maxの方が明るく明らかに見やすいです。
見やすさという面では13 Pro Maxにアドバンテージがあると思います。
可変式の120Hz表示に対応。
両機種ともLTPO技術を採用したSamsung製のディスプレイを採用。さらに可変式の120Hz表示に対応。正直あまり差を感じません。ただ強いて言うなら13 Pro Maxは非常に滑らか。
一方でPixel 6 Proで滑らかかつサクサクという印象。おそらくですがアニメーションの違いとiOSの重さが要因。Pixel 6 ProはピュアアンドロイドかつOS自体が軽い。さらに最適化となっているためPixel 6 Proの方がサクサク動くように感じるんだと思います。
とはいえ13 Pro Maxでも十分に快適です。
生体認証はどっちもどっち。
13 Pro MaxはFace IDのみ対応。自分は基本自宅で仕事しているためマスクをつけることもないので顔認証の方が便利。ただマスクをつけると認証が出来なくなるので不便。
多くのユーザーにとってこのご時世顔認証にしか対応していないのは不便だと思います。
一方でPixel 6 Proは画面内指紋センサーを搭載。マスク関係なく認証ができるのは明らかに便利。ただGalaxy S21 Ultraの爆速超音波式を知ってしまった自分からすると光学式の認証速度はちょっとゆっくりに感じます。
またEdgeスタイルを採用しておることでアクセサリーとの相性が発生。さらに輪を掛けるように画面内指紋センサーを搭載しているので、より相性が重要になってきます。相性が悪いと全く反応しなくなります。
ただ試しに購入したSpigenのTPUフィルムは自分が不器用すぎて綺麗に貼れないこと以外は特段問題なし。認証の反応もゆっくりかつちょっと押してあげるように認証してあげれば問題ないです。
ディスプレイの明るさ。そして発色の良さという部分で13 Pro Maxにアドバンテージがあるように感じます。
基礎スペックの違い。
次に基礎スペックを確認したいと思います。
13 Pro Max | Pixel 6 Pro | |
RAM | 6GB | 12GB |
ROM | 128/256/512GB/1TB | 128/256GB |
SDカードスロット | × | |
ミリ波 | × | ◯ |
両機種ともSDカードスロット非搭載。ストレージオプションは13 Pro Maxの方が豊富。Pixel 6 Proの場合256GBはブラックのみとカラバリによって制限されています。
また実用性があるかどうか別の話としてミリ波にはPixel 6 Proのみ対応。ミリ波への対応は原価コストが嵩みますがPixel 6 Proの方が安いのがすごいんですよね。
発熱と電池持ち。
まず負荷をかけるために13 Pro MaxでAnTuTuを3回連続で回してみました。約30分連続で負荷をかけているのにスコアは安定していることを確認できます。
そして同じタイミングでPixel 6 Proもベンチマークを回してみました。スコアは回数を重ねるごとに落ちています。また内部温度を確認すると40度を超えないように制御されている雰囲気です。
なので内部温度が高くなってくるとクロックダウンが開始してパフォーマンスが安定しなくなるという感じだと思います。
そしてWild Life Stressテストもしてみました。OSが異なるためあまり参考にならないかもしれませんが、スコア差が2倍あります。単純に見ればGPU性能はPixel 6 Proの方が強いことになりますが、実際にはどうなのか。
iOS用のAnTuTuだと内部温度を確認できないので3回目が終了後にバックパネルで一番温度が高い部分を計測してみたら大差なく約35度。ただ実際に持った時の印象としてはPixel 6 Proの方が全体的にほんのり暖かい感じ。
なので本体の材質の問題なのか不明ですが13 Pro Maxの方が発熱/放熱は感じにくいという感じです。ただ13 Pro Maxは購入直後発熱がひどく、Pixel 6 Proもまだ日が浅いので今後状況が変わってくるかもしれません。
電池持ちは圧倒的な差。
まだPixel 6 Proは最適化も終了していませんが現時点で電池持ちを評価すると悪いです。自分の使い方だと1日の電池残量が50%はきって、40%下回るかどうか微妙なところ。
一方で13 Pro Maxは80%程度であることが多く、70%をきることは滅多にないという感じです。電池持ちには圧倒的な差がある。Pixel 6 Proはスペックの割には電池持ちが悪すぎ。逆に13 Pro Maxは良すぎという感じでかなりの両極端です。
今後どんなにPixel 6 Proの最適化が進んだとしてもここがひっくり返ることはほぼないと思います。
スピーカーも大きな差。
`Pixel 6と比較するとPixel 6 Proのスピーカーは音量で圧倒しています。ただ13 Pro Maxと比較すると13 Pro Maxの方が明らかに音量が大きい。また13 Pro Maxのスピーカーで聴いた後にPixel 6 Proで聞くと音が少しこもって聞こえます。
スピーカーを使うかどうかはユーザー次第ですが、屋外で音楽を楽しみたい時など13 Pro Maxの方が汎用性が高いと思います。
写真と動画で両極端。
そして最後にカメラを確認していきたいと思います。
まず13 Pro Maxの超広角で撮影。
次にPixel 6 Proで撮影。従来であればiPhoneは世代を重ねるごとに色味が濃くなっているなという印象でしたが、Pixel 6 シリーズで一気に色味が濃くなり、iPhoneよりむしろ派手です。
ただ逆光の状態でもPixel 6 Proは影の部分が黒潰れしていません。
また同じく13 Pro Maxの超広角で撮影。
そしてPixel 6 Proで撮影。こちらも派手。ただ影になる部分は上手に撮影できています。
そして13 Pro Maxの1倍で撮影。
Pixel 6 Proの1倍で撮影。派手。
13 Pro Maxの1倍で撮影しようとしたら大して寄ってもないのに勝手にマクロ撮影に切り替わり。正直不便です。また画質も微妙になる。
Pixel 6 Proの1倍で撮影。逆にマクロ撮影には非対応ですが、ポートレートモードで撮影したのかと思うくらいいい感じのボケ感で撮影できます。
ズーム機能に大きな差。
次に13 Pro Maxで3倍で撮影してみました。光学式3倍です。
同様にPixel 6 Proで3倍で撮影。
次に13 Pro Maxで4倍。
Pixel 6 Proで4倍。光学式4倍です。少なくともクロップしない限りはほぼ差がありません。
次に13 Pro Maxで7倍。
そしてPixel 6 Proで7倍。このあたりになると13 Pro Maxはシャープさがなくなってきていますよね。
そして13 Pro Maxで10倍。
Pixel 6 Proで10倍。ペリスコープを搭載しているかいないかで差がついています。ズーム性能はやはりPixel 6 Proの方が強いです。
最短撮影距離の違い。
そして次に13 Pro Maxのポートレートモードで撮影。
最短撮影距離がかなり違います。ちなみにPixel 6 Proはもっと寄れます。
さらに被写体が小さいものを13 Pro Maxで撮影。
Pixel 6 Proの方が寄って撮影することができます。今回は画角をある程度揃えるためにPixel 6 Proでも引いて撮影していますが、ポートレートモードで臨場感がある撮影となるとPixel 6 Proの方がかなり強いです。
夜間撮影。
次に夜間撮影をしてみました。全ての写真が手持ちで撮影。また全てナイトモードに設定しています。まず13 Pro Maxの超広角。
次にPixel 6 Proで撮影。両機種とも超広角だとあまり画質がいいとは言えません。ただPixel 6 Proの方が黒潰れしていない印象。
次に13 Pro Maxの1倍で撮影。
やはりPixel 6 Proの方が影になっている部分もしっかり描写できています。
13 Pro Maxの1倍で撮影。
Pixel 6 Proの方が明らかにシャープに撮影できています。これくらいの照度だと13 Pro Maxは色が潰れる傾向が強いです。
13 Pro Maxの1倍で撮影。
Pixel 6 Proの1倍で撮影。
13 Pro Maxの3倍で撮影。
やはりズームすると画質が劣化します。ただPixel 6 Proの方がまだ色潰れはまし。
13 Pro Maxの4倍で撮影。
4倍だとやはりPixel 6 Proの方が綺麗に撮影できています。こうやってみると大した倍率ではなくてもペリスコープの存在が大きいですよね。動画に関してはYouTubeの方でまとめたいと思います。
まとめ。
iPhone 13 Pro Maxに絶対的な優位性があるのは電池持ちと動画性能。逆にPixel 6 Proに絶対的な優位性があるのが写真という感じです。同じ128GBのSIMフリーでみた場合、13 Pro MaxよりPixel 6 Proの方が2万円近く安い。
今年のPixelは大幅にスペックアップされた上で、さらに価格も高価格化していないのでかなり魅力的な選択肢に感じます。気になる人はソフトバンクやGoogle Storeでチェックしてみて下さい。