iPhoneからAndroidへ機種変更。失敗しない機種選び

2015年頃だったと思いますがdocomoがiPhone 5sの取り扱いを開始した時の国内シェアは70%。異常なほどiPhoneのシェアが高かったですがここをピークに年々減少しています。

それでも安定的に40%以上は獲得しており国内では絶対的な人気となっています。一方でiPhoneからAndroidへの機種変更を考えているユーザーも多いのが事実で今回iPhoneからAndroidへ失敗しない機種変更の仕方についてまとめたいと思います。

価格で比較すると失敗する。

この記事ではiPhoneとAndroidのどちらが優れているかどうかを語るつもりはないです。ちょこちょこ質問を貰うのでAndroidへの機種変更で失敗しない方法をまとめたいと思います。

まず失敗しない一つ目の方法として価格で選ばないこと。もちろんユーザーごとに予算の問題があると思います。ただ今使っているiPhoneが例えば5万円くらいだったからAndroidも5万円くらいでと選ぶと失敗する可能性が高い。

何を持ってハイエンドモデルと定義するかは難しいところですが一番分かりやすいのはSoCです。iPhone SE/第二世代でみてもA13 Bionic 第3世代で見れば最新となるA15 Bionicを採用。

AndroidでいうSnapdragon800番台を採用しているのと同じ感じになります。なので多少違いはあれど現行モデルで見ればiPhone SEからiPhone 13 Proまで全てがハイエンド。

一方でAndroidの場合中華スマホの一部を除いて5万円程度であればミドルレンジ向けのSoCを搭載。そのため同じ価格帯で選んでしまうと基本パフォーマンスが下がる可能性があります。

メーカーによって機種を開発する際にコストの掛け方が異なりそこが面白さの一つですが少なくともiPhone SEを見ている限りAppleは長く快適に使えることにコストをかけている可能性。

ハイエンド向けのSoCとなるオーバースペックになる人が多いです。ただスペック的にパフォーマンスはギリギリよりは余裕があった方が長く快適に使える。

またミドルレンジではカットされがちなワイヤレス充電や防水/防塵などにもしっかりコストをかける。一方でデザインはiPhone 8の時からほぼ変わらずディスプレイに関してはiPhone 6の頃から一緒。

中華スマホは何方かと言えば見栄えのいいスペックに見せるためにコストをかけてきますがAppleはユーザビリティにコストをかけているなど同じコスパでも全然フォーカスしている部分が違う。

よくコスパコスパと言われるためコスパがいい機種が欲しいと思うユーザーも多いと思います。ただコスパがいいかどうかは自分がどんなスマホが欲しいのか。

そしてスマホの知識がある程度ないと判断するのが難しいのでコスパという言葉に踊らされて購入すると失敗する可能性が高いです。何よりiPhoneから乗り換える場合は同価格帯のAndroidを単純に選ぶと失敗すると思います。

中華スマホに抵抗がある人は特に自分が購入した金額より高いAndroid機種からまずチェック。安ければなんでもいいと思う人以外は価格から機種選びをすると失敗する可能性が高いです。

発熱と電池持ち。

次に2つ目としてはAndroidのハイエンドで特に話題となっている電池持ちと発熱について。

各社ハードで発熱/放熱対策を強化するなりソフトでパフォーマンスを制御するなど努力していますがSnapdragon888にSnapdragon 8 Gen 1とここ2年Android向けのハイエンドSoCは発熱がひどい。

iPhoneユーザーからすればiPhoneは関係ないと思っているかもしれませんがそんなことありません。

ユーザーが本体を触っている時に熱く感じるかどうかなので正確には発熱ではなく放熱になりますがiPhoneも世代によってはめちゃくちゃ熱くなります。

自分がここ近年で触ってきたiPhoneで見ればiPhone 12シリーズはかなり熱くなる印象でSnapdragon888搭載機種に匹敵すると思います。もちろんユーザーの使い方によって印象が異なりますが同じ条件で負荷をかけると熱くなります。

Snapdragon888搭載の機種の中にはちょっとKindleで漫画を読んだり動画を見ただけでも簡単に熱くなる機種も存在するため一概には言えませんが少なくとも発熱/放熱に関してAndroidはダメ。

iPhoneは大丈夫と一律に考えるのは失敗につながる可能性が非常に高いです。実際に頂くコメントを見ていてもiPhoneを美徳化しすぎて逆に不安に感じることもあります。

また電池持ちに関してもそうで実際自分も昔のイメージに引っ張られていましたがiPhoneの方が電池持ちがいいと思い込んでいる人が多い。iPhoneの中でも電池持ちがいい機種がいれば電池持ちが悪い機種も存在するので一概にiPhoneの方が電池持ちがいいとは言えません。

強いて言うならPro Maxの電池持ちはいい方。ただ無印やProモデルは電池持ちがいいとは誇れるレベルではなく海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にすると発売年が一緒のGalaxy S21シリーズとiPhone 13シリーズで比較しても標準/中位モデルはGalaxyの方が優秀。

2021 Apple Samsung
標準 89/13 93/S21
中位 85/13 Pro 114/S21+
上位 121/13 Pro Max 114/S21 Ultra

ただ最上位はiPhoneの方が優秀という感じです。特にiPhone 13 Pro Maxに関してはAndroid含めたハイエンドの中では圧倒的である意味異常です。

よくiPhoneは少ないバッテリー容量でもSoCによる消費電力効率がAndroidより優秀だとカバーしている人がいますがまさにその通り。

ただ多くのの人にとってSoCによる消費電力効率よりも実際に電池が持つかの方が重要で搭載バッテリー容量に対して消費電力効率がどんなに良くても結局使っていて電池持ちが悪ければそれまでの話になります。

iPhoneと異なりAndroidはラインナップがかなり豊富にあります。その中でiPhoneの方が一律で電池持ちや発熱がいいと考えてしまうと危険であくまでも比較する機種によって結果が異なります。

アップデートサポート期間。

そしてあくまでも長く使うことが前提になりますがアップデートサポート期間に大きな差があります。国内では発表されていないため何ともですが現在Androidで最長となるのがPixelとGalaxyです。

セキュリティアップデートが最大5年となっていますがiPhoneは6年とか7年に対応しています。今後Androidのサポート期間が伸びる可能性もありますがAppleも伸びる可能性もあります。

キャリアでレンタルサービスを利用した上で購入する人は基本2年で端末を返却することになるのでiPhoneであろうとAndroidであろうとアップデートサポート期間をそこまで気にする必要はない。

ただ2年以上使いたいとなってくると状況が変わります。一概にアップデートサポート期間が長い方がいいと考えるのではなく自分が新しい機種をどの程度使いたいのかを先に決めると分かりやすいです。

Androidのハイエンドであればメジャーアップデートは3回には対応していることが多い。なので3年は使えるということになります。一方で4年使いたいとなると記事執筆時点ではGalaxyのみ。

そもそもAndroidは新機能が追加されるメジャーアップデートと主にセキュリティの強化や不具合やバグの修正がメインとなるとセキュリティアップデートの大きく2種類があります。

メジャーアップデートは年に1回。一方でセキュリティアップデートは長くても四半期に1回。SamsungやGoogleなどは基本毎月と感じでアップデートの内容で配信の頻度も異なります。

そのためiPhoneユーザーから見ると分かりにくいです。新機能にはそこまで興味がないとなれば気にするべきはセキュリティアップデートでSamsungやGoogleは最大5年に対応しています。

以前の記事でもまとめましたがアップデートの仕方が異なりAppleは機能面を追加するにもセキュリティを強化するにも全体的なアップデートが必要。一方でAndroidの場合が分かれています。

またAndroidの場合は新機能を追加する場合にiPhoneのように全体的なアップデートは必要がない。そのためメジャーアップデートサポート期間が終了していても新機能が追加されることもあります。

同じアップデートと言っても仕様が違うため一概に言えない。まず自分はどの程度の期間を使うのか。その上で必要な期間を満たすOSの機種を選んだ方がいい。

少なくとも一概に長い短いで判断しても自分の使い方に合ってないのであればメリットもデメリットにもならない感じです。

まとめ。

iPhoneにはiPhoneの良し悪しがありAndroidにも良し悪しがあるのは一緒です。あとはユーザーごとに合うかどうかの話でAndroidの方がメーカーが多いのでラインナップも豊富。

ただラインナップが豊富だからこそiPhoneと同じ考え方で購入すると失敗する可能性が高い。

自分はAndroidの方が好きですがそれはAndroidの方が優れているという考え方ではなく自分が求めていることがAndroidの方が対応していることが多いからという感じです。

iPhoneを実際に使っていてAndroidより優秀だなと思うこともよくあります。両方とも使っていればいいんですが自分は複数台に分けて使うのが単純に面倒になってきた。

なのでAndroidをメインにしていて今はサブ機もありますがまとめられるなら一台にまとめたい。国内ではiPhoneの方が優先度が高いというイメージでiPhoneの方が使いやすい環境だと思います。

ただその中でAndroidを使いたいと思う人には機種選びを失敗して欲しくないように感じます。

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