最高のコスパ機種は?Pixel 5aとPixel 6の比較レビュー

今期のモデルの中でコスパがいいとされているGoogle Pixel 6。価格優先とされたミドルレンジモデルであるPixel 5から据え置きとなっているのが強い。さらにスペックはしっかりと底上げ。

一方で廉価モデルであるPixel 5aの存在も忘れてはいけない。今回は今年のPixelで見た時にPixel 5aとPixel 6のどちらがいいのか簡単にまとめたいと思います。

両機種とも大型モデル。

コンパクトモデルを好むユーザーにとって残念なのが今年のPixelは共通して大きいこと。Pixel 5aも歴代Pixelで見れば大きい方ですが2021年モデルで見れば小さい方です。

Pixel 5a Pixel 6
本体サイズ 156.2×732.x8.8mm 158.6×74.8.8mm
重さ 183g 207g

アスペクト比は同じですが、ディスプレイサイズが小さいこともあり横幅がスリム。その結果片手操作がまだPixel 5aの方がしやすい

Spigenのガラスフィルムを装着した状態で計測。188g。

Pixel 6は219gになってしまうのでかなりインパクトがあります。やはり取り回しという面ではPixel 5aの方が圧倒的に優れている印象を受けます。

バックパネルの質感は大きく異なりPixel 6は光沢のあるガラス。一方でPixel 5aは筐体に金属を採用し表面はマット仕上げ。またサイドフレーム含めて筐体全体で統一感のあるデザインを採用しています。

光沢感があるデザインが好きなユーザーもいればマット仕上げが好きなユーザーもいるのでここは好みの問題。

カメラ性能が大幅に強化されたこと。またこのカメラデザインだと平台において使ってもがたついたりしないのはいいですが、やはりカメラバンプ自体は気になる人は気になると思います。Pixel 5aに関してはほぼカメラバンプがないので。

デザインは完全に好みの問題。ただ片手操作のしやすさや重さなど取り回しのしやすはPixel 5aにアドバンテージがあるように感じます。

ぱっと見ほぼ一緒のディスプレイ。

ディスプレイに関してはほぼ同じに見えます。

Pixel 5a Pixel 6
ディスプレイサイズ 6.34インチ 6.4インチ
表示解像度 2400×1080
アスペクト比 20:9
リフレッシュレート 60Hz 90Hz

表示解像度が一緒でディスプレイサイズがPixel 6の方が大きいため画素密度は僅かにPixel 5aの方が高い。

ちなみにPixel 6の方が横幅があるため表示するコンテンツの大きさは僅かに大きいですが一度に表示できる情報量はほぼ一緒です。

YouTubeを再生してもてもほぼ変わらず。ただPixel 6の方がちょっとだけ色が濃いかなという感じ。

ディスプレイ輝度はほぼ一緒?

そしてGoogleが公式発表していないため不明なのがディスプレイ輝度。ちなみにPixel 5aは海外のレビューを見ると標準表示で最大500nits程度。そしてHDR表示で最大800nits程度と言われています。

まず上記の画像は明るさを30%に設定して表示。光の反射などもありますが僅かにPixel 6の方が明るく見えます。

次に50%で表示。

最後に70%で表示。実際に使っていてPixel 6の方が明るくなったと実感することはあまりないです。海外サイトのレビュー待ちということもありますがPixel 6の方がかなり明るいということもなければ暗いということもないように感じます。差があったとしても僅かな違いでは?と思ってしまいます。

リフレッシュレートの差は大きい。

動画を見ている時などではほぼ差を実感できないディスプレイですが、リフレッシュレートが異なるため、快適さにおいてはPixel 6の方がアドバンテージがあります。

個人的には90Hzと120Hzではあまり差を実感できませんが、60Hzと90Hz表示では大きな違いがあります。またPixel 5の時も90Hz表示に対応していましたが、例えばゲームの時などパフォーマンス不足で90Hzどころか60Hzも出てないことが多かった。

ただPixel 6はGoogle Tensorを搭載したことでGPUが大幅に強化。なのでPixel 6の方がより高いフレームワークで表示できる可能性があり、90Hz表示と見ると新鮮味にかけますが、その実用性もしっかりと強化されていると思います。

基礎スペックの差。

そして基礎スペックを確認していきたいと思います。

Pixel 5a Pixel 6
アップデート 最大3年 最大5年
SoC Snapdragon765G Tensor
RAM 6GB 8GB
ROM 128GB 128/256GB
防水/防塵 IP67 IP68
イヤホンジャック ×
生体認証 指紋(背面) 指紋(画面内)

廉価モデルとハイエンドモデルですが基礎スペックで見ればめちゃくちゃ差があるというわけではありません。

どうしたスピーカー。

まずスピーカーが気になります。両機種ともステレオスピーカーを搭載していますがPixel 6の方が明らかに音量が小さい。どうしたと思うくらい音量が小さいです。正直これだけ音量が小さいと使い勝手はかなり悪いと思います。

またPixel 5aはイヤホンジャックを搭載しているため汎用性も高い。もともとPixelはそこまでスピーカーに力を入れている感じではありませんでしたが音量はしっかりとある感じでした。

ただPixel 6はハイエンドPixelの中ではかなり音量が小さい方だと思います。

評価が分かれる指紋認証。

そして基礎スペックの中でも大きく評価が分かれそうな部分が指紋認証。Pixel 5aに関しては背面に搭載しているのが嫌とかなければ普通に認証でき、認証速度も十分です。またケースをつけても基本干渉することはありません。

特段気にする必要性もなくストレスなく使えると思います。

ただ問題なのがPixel 6で光学式の画面内指紋センサーを搭載しています。スクリーンプロテクターなしでも個体によって反応しないとか。自分はSpigenのガラスフィルムを装着していますが、本当にゆっくり丁寧に認証してあげれば問題なし。

ただゆっくり丁寧にというのがストレスないかと言えば嘘になります。執筆時点ではまだ1種類しか試していませんが、反応の良さなどを求めるなら保護フィルムを選択した方がいいです。

画面内指紋センサーを搭載した機種を初めて使うという人には相当ストレスに感じるかもしれません。逆に光学式に慣れている人は、適したアクセサリーを見つけることができれば問題なくある程度快適に使えるので、ユーザーによって評価が分かれると思います。

発熱と電池持ち。

次に発熱と電池持ちを調べるためにAnTuTuを3回連続で回してみました。ミドルレンジ向けのSoCということもありますがスコアも低いけど内部温度も全然上がりません。実際に3回目終了時点で触っても暖かいとすれば思わなかったです。

なので放熱が必要なほど内部温度が上がっていないことになります。

そして同様にPixel 6でも回してみました。なんか調子が非常に悪くスコアは別としても内部温度が常に高温という感じで安定せず。ベンチマークの計測時間もPixel 5aの方がかなり速かったです。

Snapdragon888搭載機種と比較すればPixel 6はまだ発熱しにくい印象。ただPixel 5aと比較すると発熱するし放熱もしっかりするので本体はしっかりと熱くなります。なのでユーザビリティの面でPixel 5aの方がアドバンテージがあります。

また電池持ちに関してはテストを行う必要性がないくらい電池持ちに差があります。Pixel 5aの方が圧倒的に優秀です。気になるユーザーが多い発熱と電池持ちはミドルレンジモデルということもありますがPixel 5aにアドバンテージがあります。

カメラの比較。

レンズの組み合わせとしては広角+超広角は一緒。一方でPixel 6はカメラセンサーが刷新されていることが特徴。

まずPixel 5aの超広角で撮影。

次にPixel 6の超広角で撮影。色はPixel 6の方がちょっと濃いめ。あいにくの天気で全体的に暗くなりがちですがPixel 6の方が黒潰れしていないように感じます。

次はPixel 5aの1倍で撮影。

やはり黒潰れがそこまでしていない印象を受けます。

これもPixel 5aの1倍で撮影。

天気がいい日だとまた色味含めて印象が変わってくると思いますが、曇りの日だとセンサーサイズの刷新でより精細な描写ができるようになっている一方で大きく変わっていないように感じます。

ズーム性能の差は?

まずPixel 5aで1倍で撮影。

次にPixel 6で同じように撮影。

次にPixel 5aで2倍で撮影。

そしてPixel 6でも同様に撮影。やはり色をより精細に描写できています。

そしてPixel 5aで最大ズーム倍率である7倍で撮影。

両機種とも望遠レンズを搭載していないことからもズーム撮影には弱いです。どちらの写真も色が潰れはじめています。今回のサンプルだとそこまで差があるような印象を受けません。ちなみにサンプルがないですが動画だと2倍でもかなり差があります。

やはりセンサーサイズの違いが要因になっていると思われます。

ポートレート撮影の差は?

まずPixel 5aで1倍で接写してみました。センサーサイズが小さいのにめちゃくちゃボケ感のある撮影が可能。

同様にPixel 6でも撮影。正直そこまで差がある印象は受けません。

次にPixel 5aでポートレートで撮影。

同様にPixel 6でも撮影。

もう一枚Pixel 5aでポートレートで撮影。

大型センサーを搭載しているのにフォーカス精度は優秀です。ただ同じ構図になるように撮影していますが、Pixel 6の場合は画像処理の際に、Pixel 5aと比較すると一歩引いた感じの画像になってしまいます。慣れないとちょっと使いにくいかもしれません。

夜間撮影は?

次に夜間撮影。全て手持ちでナイトモードで撮影しています。まずPixel 5aの超広角。

次にPixel 6で超広角で撮影。あまり違いを感じません。

次にPixel 5aで1倍で撮影。

Pixel 6の方がちょっと青みが増していることを確認できます。また外灯の白飛びが改善されています。

Pixel 5aの1倍で撮影。

全体的に色潰れすることなく撮影できています。

そしてPixel 5aで天体写真モードで撮影。

Pixel 6の方がよりシャープに撮影できていることを確認できます。ちなみにPixel 6は初めて4分超えを見ましたが4分2秒の撮影でした。

まとめ。

今購入するなればPixel 6が11月7日まで期間限定の1万1000円のストアクレジットがもらえること。また分割購入すればさらに5000円追加されるため6万円以下となりPixel 5aとの価格差が1万円弱で非常に魅力的です。ただPixel 5aも創立キャンペーンの時のように15%なれば4万円前半で購入できるのでインパクトがあります。

一方でPixel 6はスペックが大幅に強化された分Pixel 5aと比較すると安定性が少し欠けています。ハイエンドになれば発熱/放熱もしやすく電池持ちも悪化しやすい。この辺をどう捉えるのか。

個人的に一つ言えるのは、Pixel 6が思っていたより安いことからもPixel 5aの購入は失敗だったと思う必要性はないように感じます。Pixel 5aも十分上手くまとまっている機種に感じます。

気になる人はソフトバンクGoogle Storeはチェックしてみてください。

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文章で伝えられない魅力を

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