国内では11月中旬以降に大手3キャリアから発売予定のXperia 5Ⅲ。少なくともドコモ版は想定以上に安い。また今や珍しいハイエンドコンパクトモデルの一つになります。
今回はXperia 5Ⅲを購入するべきなのか。またおすすめなのかその理由についてまとめたいと思います。
優秀な電池持ち。
そもそもハイエンドモデルに電池持ちを求めるなという話になるかもしれません。処理性能が高くなればなるほど燃費が悪くなり電池持ちも悪くなる傾向にある。なので電池持ちを優先するならミドルレンジモデル以下を狙うべきだと思うかもしれません。
ただ最近のハイエンドモデルも一概に電池持ちが悪いとは言えません。直近の機種で見ればiPhone 13 Pro Maxの電池持ちはかなり優秀。まだ数が少ないとはいえハイエンドモデルでありながらも電池持ちがいいとある意味矛盾した機種も登場してきています。
その中でXperia 5Ⅲの電池持ちもかなり優秀に感じます。
冬春モデルの中でも優秀。
今季のハイエンドコンパクトモデルの中で、注目度が高い機種。GSM Arenaのバッテリーテストの結果をまとめると以下のようになります。
スコア | |
Xperia 5Ⅲ | 100 |
iPhone 13 | 89 |
Zenfone 8 | 88 |
iPhone 13 Pro | 85 |
iPhone 13 mini | 75 |
もちろんユーザーの使い方によって電池持ちの良さが今回バッテリーテストの結果と異なる可能性もあります。ただあくまでも客観的な指標とした場合コンパクトモデルと言われる機種の中でもXperia 5Ⅲの電池持ちは優秀。これは魅力的です。
電車の中で、コンパクトモデルを使っているのにモバイルバッテリーを接続しているため結局2つ同時に持って嵩張った感じで使っている人。だったら電池持ちがもっと良い大型モデルを購入してモバイルバッテリーをできるだけ使わないようにした方が便利なのでは?と思っちゃう時があります。
個人的にはコンパクトモデルだから電池持ちが悪いと諦めるのではなくコンパクトモデルだからこそ電池持ちは気にした方がいいように感じます。少なくとも自分の使い方だとXperia 5ⅢはSnapdragon888搭載機種とはいえ2日は持ちます。
コンパクトモデルかつ電池持ちを少しでも優先したい人にXperia 5Ⅲはおすすめの機種と言えます。
実用性とデザイン性。
コンパクトモデルって何を基準にコンパクトと定義するのか難しいですが個人的に持ちやすさ/片手操作のしやすは需要な指標になると思っています。物理的に小さい方がいい場合縦幅は重要だと思います。
ただ自分の手の大きさだと持ち替えなしで親指がディスプレイ全範囲に届くのはiPhone 13 miniくらいで、それ以外の機種は持ち替えなしではちょっと厳しい。なので重要視しているのは横幅と重さ。
横幅 | 重さ | |
iPhone 13 mini | 64.2mm | 140g |
Xperia 5Ⅲ | 68mm | 169g |
Zenfone 8 | 68.5mm | 169g |
iPhone 13 | 71.5mm | 173g |
iPhone 13 Pro | 71.5mm | 203g |
iPhone 13 miniは別次元。サイズ感を絶対的に優先するユーザーは一択です。ただそれ以外の機種で比較した場合、Xperia 5Ⅲは最も横幅スリムで持ちやすい。また持ちやすいと手首にかかる負担が減る中Xperia 5Ⅲは169gと決して重い方ではない。
これは大きなアドバンテージに感じます。縦幅に関してはジェスチャーナビゲーションや片手モードを使うことでカバーできますが、横幅に関しては最初から持ちにくいと感じてしまうとソフトではカバーしきれません。
Xperiaの場合どうしても縦長のためでかいというイメージかもしれませんが、横幅に重さでみるとかなり魅力的に感じます。
デザイン性に優れている。
今やハイエンドモデルを中心にカメラの多眼化にセンサーの大型化と、カメラ部分の大きくさらにカメラバンプもひどくなっています。その中でXperia 5Ⅲはセンサーサイズがあまり大きくないということもありますが垂直型のデザインを採用して非常にスッキリしている。
カメラが特徴の機種でありながもカメラのデザインはそこまでアピールしていない。また本体自体が縦長だからこそ垂直型のカメラデザインと上手く調和しているように感じます。
またキャリアモデルに関して面白いと思うのがカラバリによって質感が異なること。手元にあるグリーンは光沢感強め。光の反射によってはシルバーにも見えめちゃくちゃかっこいいです。
一方でXperia 5シリーズとしては初めてフロスト加工が採用されたカラバリが2色。上記の画像はフロストシルバー。
そしてもう1色がフロストブラックです。デモ機をみる限り非常に質感が高く、先ほどのグリーンとはまた違った高級感を実現しています。個人的にデザイン性は今季の冬モデルの中でもピカイチだと思いっています
多くのユーザーにとって扱いやすいサイズ感でありデザインも両立している。Xperia 5Ⅲは非常におすすめしやすい。
中距離撮影をより強化。
一部中華スマホを中心にズーム倍率の強化がトレンドになっています。例えば100倍とか200倍とか。ハイエンドモデルはロマンが必要なので高倍率ズームは魅力的な機能の一つに感じます。
ただ自分の環境だと最初は興味で使っても途中で使わなくなる。100倍で何かを撮影するために場所を探さなきゃいけないとなり、日常使う上ではほぼ使う機会がない。個人的にはだったら実用的な範囲である10倍以下をしっかりと強化してほしい。
一部機種は光学式10倍ズームに対応していますが、ベタ塗りのようになって実用性が低いものもあります。となると結局は5倍以下が実用的な範囲になってきます。
Xperia 5Ⅲはペリスコープを搭載しましたがズーム倍率の強化というよりは新たに105mmの画角を追加したことで中距離の撮影を強化。
Xperia 1Ⅲと比較してしまうとTOFセンサーを搭載していないため被写体の認識が甘い時もありますがしっかりと丁寧に撮影してあげれば良い感じボケ感かつベタ塗りのような画質にならず撮影することができます。
中距離の撮影ができるようになっただけでもかなり撮影に幅が出たように感じます。また不便とよく言われがちですが、画角の切り替えはシームレスにできません。ただワンタップで切り替えられる範囲。70mm/105mmは光学式ズームと理解しておけばズームも使いやすく感じます。
フォーカス速度の優秀さ。
また高画素化+大型センサーがトレンドですが、撮影する度に処理しなければいけない情報量が多く結果的にシャッターボタンを押してから保存されるまでのタイムラグが発生することが多い。結果手振れが発生する可能性もあり。
カメラのハードが強化されるのは嬉しいですが、その分撮影する時の癖も強くなってきているように感じます。ただXperia 5Ⅲではあえて12MPを採用。なぜならオートフォーカスを最大限まで高速化してた上で画像処理も可能な限り速くするため。
なので他のスマホと異なり近距離から中距離においてシャッターチャンスを逃さない撮影をしやすいのが最大の特徴という感じです。特に動いている被写体を撮影するのが強みです。
個人的には子どもを撮影する機会が多いのでXperiaのカメラが一番重宝しています。
思ったより高くない。
Xperia 5IIと比較するとスペックの進化幅が少なくちょっと高い。Xperia 1Ⅲと比較するとちょっと甘さが目立つ。ただXperia 5Ⅲ単体で見た上で今季のハイエンドコンパクトモデルと比較してもなかなか魅力的に仕上がっているように感じます。
またドコモ版の価格が11万3000円と決して高くはない。Sonyの拘りが反映された機種が11万円ちょっとで購入できるのは魅力的で、Xperia 1Ⅲは手が出しにくいと思うユーザーにとっても魅力的に感じます。