今年のPixelはハイエンド仕様になったことからも世界でトップメーカーの機種であるiPhone 13 Pro MaxやGalaxy S21 Ultraと比較しても十分に張り合える魅力があり、そして安い。
かなり満足度が高い一方で気になる部分も。今回はPixel 6とPixel 6 Proを1週間使ってきて感じた4つのデメリットについて確認したいと思います。
電池持ちが悪い。
まだ初期設定が完了してから1週間程度ということもあり最適化は完了していないと思います。とはいえ最初は待機時間におけるバッテリーの消費も激しかったですがだいぶ落ち着いてきた印象です。ただ電池持ちは決していいとは言えないです。
とりあえず4日分のデータですが、一番左側が開封した翌日。一日中動画やら記事を作っていたためスマホに触る時間が圧倒的に少なかった。そのため電池残量が54%。一方で一番右端を確認すると24%。レビュー記事や動画がちょっと落ち着いてきたのでいつも通りの使い方に近づいてきましたが、そうなると電池残量が厳しい。
これで土日になってカメラを使う時間が増える。かつ触る時間が増えれば電池残量が10%をきる可能性もあります。いくら最適化が進んでも電池持ちが劇的に改善することはありません。
自分はライトユーザーだとおもっていますが、これで動画やゲームをしっかりやる人。また移動が多くマップアプリをよく使う人は1日持たせるのは厳しいのでモバイルバッテリーは必須だと思います。
Googleは電池持ちを優先するためにセーブモードの搭載。またリフレッシュレートのオプションをオフにすれば電池持ちは良くなると思います。ただ電池持ちを優先させるために最初から制限をかけるような使い方はしたくない。
だったら電池持ちがいいミドルレンジを最初から使った方がいい。ハイエンドモデルに電池持ちを求めるべきではないのかもしれません。ただハイエンドモデルに電池持ちがいい機種が登場している以上、ユーザーの期待はさらに高くなっていくと思います。
その中でPixel 6 Proの電池持ちは悪い。使った分電池が減るというよりは使った分以上に電池が減るという感じです。Pixel 6はまだマシですが良くて「普通」もしくは「ちょっと悪い」という感じの評価でPixel 6 Proは「悪い」という感じになります。
電池持ちをある程度求めるユーザーには対策なしでは結構厳しい電池持ちです。
Android12の不具合?
そして実際に使っていてソフト面で気になることも。Pixel 6 Proのみの話ですがTwitterでスクロールする際にカクツキが生じることがあります。これはPixel 6では全く見られない現象。120Hz表示が原因なのかAndroid 12に原因があるのか。
そしてPixel 6とPixel 6 Proに共通しているのが一部ゲームアプリが落ちること。最近LINEぽこぽこに3年ぶりくらいにハマってやっていますがPixel 6シリーズに替えてからたまにクラッシュします。
かなりいい感じの時にクラッシュしたりするのでショックを受けることも。GoogleはGoogle Tensorを搭載してもAndroidアプリとの互換性には問題ないとしています。なのでTwitterやぽこぽこはアプリ側に問題があるのか、Android12に問題があるのか不明。
またPixel 5aやPixel 4 XLなどAndroid 12にアップデートした機種と共通して発生しているのがYouTubeの管理アプリであるYT Studio。コメントを確認しようとするとほぼ100%の確率で落ちます。
これはAndroid 12にアップデートしてから発生する現象なのでAndroid 12にアプリ自体が最適化されていない可能性。ただGoogleの謹製アプリであることを考えるともうちょっと頑張って欲しいですが、アップデートでの改善待ちです。
自分は幅広いアプリを使うわけではないので、狭い範囲しか把握していませんが、ちょっと気になる部分もあります。ただメジャーアップデートの後は不具合やバグがよくあるのでこれは今後のアップデートでの改善に期待です。
画面内指紋センサーの個体差。
そして3つ目として画面内指紋センサー。まずEdgeスタイルを採用したことでアクセサリーとの相性がより出やすいPixel 6 Pro。SpigenのTPUのフィルムを使っていますが、思っていた以上に快適。
最初は丁寧に認証していましたが雑にやってもある程度反応するので直近では割と雑にやっています。超音波式と比較すれば物足りなさも感じますが、これだけ認証できれば個人的には十分。
ただ問題なのがPixel 6の方。ガラスフィルムを貼っていることが問題かもしれません。Pixel 6 ProのTPUフィルムと比較すれば快適とはいえませんが、ゆっくり丁寧とやれば認証できる感じ。
ただ一度調子が悪くなるとほぼ認証できなくなります。後日TPUフィルムでもしっかりと試したいと思いますが、認証しにくいというよりは安定しないという感じです。面白いのが再起動すればまた安定すること。
両機種とも画面内指紋センサー自体はおそらく共通。ただ採用されているディスプレイ自体は異なります。ディスプレイに影響を受けているのか不明ですが、Pixel 6の方がスクリーンプロテクターによって影響を受けやすいという感じです。
画面内指紋センサーが初めての人にとっては結構戸惑うかもしれません。
ポートレートの画角。
そして自分が気にしすぎなのかもしれませんがポートレート撮影時の画角です。多くのユーザーはディスプレイを見ながら構図を決め撮影すると思います。ただPixel 6は撮影した時の構図より一歩引いた感じに画像処理されます。
カメラセンサーが大型化したことが影響しているのかその詳細は把握していませんが、実際にイメージした通りにポートレートで撮影するのはなかなか難しいです。
またPixel 5aなどと比較するとボケ感がちょっと弱くなる感じです。今回のサンプルのように植物などであれば問題はありません。画像処理後をイメージしながらその分より被写体に接近すればいいので。
ただ子供を撮影する時などは結構難しいです。自分はPixelのポートレートに絶対的な信頼を置いているからこそ気にしすぎなのかもしれませんが結構気になります。
また新機能である消しゴムマジック。ユーザーが任意で指定した場所を削除。もしくはAIが判断して自動的に削除。AIに関しては人間に対しては精度が高いですが、ものに対しては微妙というかまだ難しいのかもしれません。
AIの力で自動的に削除。しっかりと人を認識して削除してくれます。
ただ人が持っている物に対しては順応できていない感じで、チャリの後ろ半分が残っている感じです。アップして確認すると画質はかなり荒いですが、それでもこのような新機能が追加されたのは楽しいですよね。
まとめ。
個人的にはデメリットがない機種なんてないと思っており、むしろデメリットを受け止めることができるかどうかの方が重要だとおもっています。今回は大きく4つの部分でまとてみましたが、個人的に見れば電池持ちに関しては常に充電できる環境にあるので問題なし。
アプリのクラッシュなどはいずれアップデートで改善できる。指紋認証に関しては最低限使えるし、今までにもっとひどい画面内指紋センサーを搭載して機種を見ている。気になる部分としてはポートレートの画角くらいです。
ただポートレートに関してはアルゴリズムの改善でフォーカス精度もしっかりと改善。結果的に満足度が増したように感じます。まだ1週間しか使っていませんが、かなり満足度が高く、値段を考えると非常におすすめしやすい仕上がりになっていると思います。
気になる人はソフトバンクやGoogle Storeはチェックしてみてください。