2019年モデル以降SonyはXperiaのコンセプトを明確化したこともありより癖が強い機種に進化。ただラインナップ全体で見てそれぞれ癖が強いですがその中でも各機種ごとの特徴や癖があります。
今回はぱっと見似ていて分かりにくいと思うユーザーもいると思うので目的別におすすめのXperiaをまとめたいと思います。
電池持ちを優先。
基本2021年に発表/発売された機種をメインに考慮したいと思います。まず一つ目は電池持ちを優先する場合。当たり前の話ですが電池持ちを優先するならスペックが低ければ低いほどいいです。パフォーマンスが高くなればなるほど燃費が悪くなるので電池持ちは悪くなる傾向にあります。
となると今年発売された機種の中ではXperia Ace IIもしくはXperia 10Ⅲが有力な選択肢になります。とはいえ電池持ちを優先してXperia Ace IIを選択する人はほぼいないと思います。となると必然的に10Ⅲの一択になります。
スコア | |
Xperia 10Ⅲ | 137 |
Xperia 5Ⅲ | 100 |
Xperia 1Ⅲ | 82 |
GSM Arenaのバッテリーのテストの結果を参考にすると直近のXperiaで電池持ちがいいXperia 5IIのスコアも102であることからXperia 10Ⅲのスコアがいかに恐ろしいか。ちなみにXperia 5IIを60Hz表示でテストした場合のスコアでさえ110なので今年のXperiaの中では圧倒的です。
実際に使ってみても気持ち悪いくらい電池持ちがいいです。最近使っているGoogle Pixel 5a 5Gでもそのスコアは122。ちなみに自分の使い方だと2日以上はもちますがXperia 10Ⅲだと3日目も持つのではないかと思うくらい電池持ちがいいです。
Xperia 10Ⅲはミドルレンジモデルです。ミドルレンジモデルを求めるユーザーの多くはそこそこ快適に使えそこそこカメラを使えればいい。あとは電池持ちは可能な限りいい方がいいと答える人が多い。その中で電池持ちという部分に全振りしたのではないかと思うくらい電池持ちがいい機種です。
動画視聴。
次に動画視聴を優先するならXperia 1Ⅲがおすすめになります。その理由としては4Kに対応しているからとは言いたくありません。結果的に4Kに対応しているからとなりますがそれではユーザーが納得しない。
個人的に今年のXperiaの中でXperia 1Ⅲで見るコンテンツが一番綺麗に見えます。その理由の一つとして出荷時に一台ずつディスプレイキャリブレーションされており色の表現がより正確。白がより白く表示されます。
Xperiaのディスプレイは何方かと言えば青みが強い傾向にありますがその青みが緩和されていることもあり白が多いページはより明るく見え見やすく感じます。またXperiaの得意としている黒がより深い黒で表現されます。なので映像全体が引き締まって見えます。結果的に映像に臨場感が出ます。
残念なことにいまだにアスペクト比21:9に適応したコンテンツは少なめ。なので2021年で見ればどのXperiaでも余白や黒帯は発生します。その中で少しでも映像を大きく表示となると本体の横幅が一番ある機種になり横幅が71mmあるXperia 1Ⅲが一番大きく表示できることになります。
プロの方ならまだしも一般人からすればFHD+だろうどWQHD+だろうが4Kだろうが上手く識別できない。ただ同じXperiaで比較した場合特に1Ⅲのディスプレイは他のXperiaと色の表現の仕方が違います。
それが結果的に4Kに対応しているからだとなるかもしれませんが一番臨場感を感じます。なので動画視聴にはXperia 1Ⅲがおすすめです。
オーディオ。
そして3つ目としてはスピーカーです。ワイヤレスや有線などイヤホンで楽しむことがメインの人はXperia 1ⅢもしくはXperia 5Ⅲを選択することをおすすめします。対象のイヤホンで360 Reality Audioを楽しめる。
また一部ストリミーングサービスでも360 Reality Audio非対応コンテンツを疑似的にアップコンバートしてくれる360 Spitial Audioにも対応。またイヤホン接続時の音圧も改善なのでこの2つがおすすめになります。
一方でスピーカーの場合は個人的にXperia 1Ⅲが一番おすすめ。Sonyが差別化なのかケチくさいのか不明ですがステレオスピーカーに対応しているのは3機種のみ。ただXperia 1ⅢとXperia 5Ⅲの間には結構差があります。
Xperia 1Ⅲは2020年モデルと比較するとスピーカーの構造見直してイヤホンだけではなくスピーカーでも音圧改善。なのでXperia 5IIより音の輪郭がよりはっきりしている印象を受けます。またユーザーの捉え方次第ですが2020年モデルで話題となった共振問題。
スピーカーの振動が伝わることで臨場感が増すと捉えることもできれば不快に感じるというユーザーも。ただSonyとして共振の少ないスピーカーにXperia 1Ⅲでは改良しています。Sony自体がスピーカーの共振自体をマイナスとして考えているかは不明ですが音を振動でより臨場感を味わいたいならダイナミックバイブレーションを使ってということかもしれません。
少なくともスピーカーの音質もよく共振も少なくイヤホンもいいとオールマイティに対応できるのはXperia 1Ⅲという感じです。
フォーカス精度。
そして4つ目としてはフォーカス精度です。これはTOFセンサーを搭載しているXperia 1Ⅲが圧倒的です。正直Xperia 1IIとXperia 5IIの時は日中の撮影の場合そこまでフォーカスに差がある印象はありませんでした。1IIの方がまだ自分がイメージしている部分にフォーカスを合わせてくれることが多い。
ただXperia 1Ⅲを使った後に他のXperiaを使うとXperia 1II含めて明らかにフォーカスに違いを感じます。小さな蕾などピントを合わせにくい被写体でもストレスなくイメージ通りに合わせてくれるのがXperia 1Ⅲ。
TOFセンサーがないXperia 5Ⅲの24mmで接写。
次にXperia 1Ⅲで撮影。葉っぱの輪郭部分などXperia 1Ⅲで撮影した画像の方がしっかりと認識できています。24mmでもしっかり比較すれば違いが分かりますが、ポートレート画角になる105mmになると明らかに差が生まれます。
105mmでの撮影を楽しみたい人はTOFセンサーがあるXperia 1Ⅲを選択した方がいいです。動く被写体含めオールマイティに撮影するならXperia 1Ⅲ。一方で風景や比較的大きな被写体を撮影することが多い場合はXperia 5Ⅲでも事足りると思います。
2020年モデルと比較すると白飛び対策や手振れ補正の強化などされているのは一緒。なので被写体に合わせて選ぶのがおすすめです。Xperia 1Ⅲを選んでおけば間違いなし。ただユーザーによっては5Ⅲでも十分という感じです。
デザイン。
そして最後にデザイン。正直デザインに関しては完全に好みが出る部分で主観です。ただ一般的に見ればXperia 1ⅢよりXperia 5Ⅲのサイズ感を好むユーザーが多い。コンパクトモデルを好むユーザーにとって5シリーズの大きさはちょっと大きいという感じだと思います。
もうちょっと小さいと助かるという感じ。また手にフィットしやすいように全体的に丸め。光沢感強めのデザインを採用していることもあり全体的な手触りとしてはツルツルした感じでちょっと滑りやすい。そのデメリットを補ったのがXperia 5Ⅲのフロストブラックとフロストシルバーです。
サイドフレームがサラサラとツルツルの中間くらいになったことでより滑りにくい印象。なので結果的により持ちやすくなった印象。
また個人的には現時点で5Ⅲのフロストシルバーが一番かっこいい。現時点で見ればXperia 5Ⅲのフロストシルバーが一番興奮するデザインを採用しています。
まとめ。
今回は2021年モデルを中心にポイント別でおすすめのXperiaをまとめてみました。ほぼ概要だけになってしまいましたが何を最も優先するかで欲しくなる機種は見えると思います。あとは価格などを含めた他の部分で最終決定していくのがおすすめです。
個人的には1Ⅲが最も好きで5Ⅲがおすすめしやすいという感じです。さらに今回は触れていませんがカメラをより強化したXperia PRO-Iが追加され、特にカメラ撮影。スマホで深い表現をしたい人におすすめという感じです。