売れ行きが非常に好調に感じるGoogle Pixel 6シリーズ。Googleとして初の年間1000万台達成する可能性も。一方でPixelのデメリットといえば初期不良や不具合にバグが発売当初が多いこと。
今回は現時点で判明しているGoogle Pixel 6シリーズの不具合やバグについてまとめたいと思います。
指紋認証関連のバグ。
Pixelシリーズとしては初となる画面内指紋センサー。何かと話題が多くそして不具合も多いことが判明。まず認証の遅さに関してGoogleはセキュリティのアルゴリズムを強化した結果認証に時間がかかるとしています。
またセキュリティを強化したからこそエラーが発生しやすいともしています。認証速度に関して個人的には光学式を採用しているのでこれくらいの時間がかかるのは仕方ない印象。
確かにGalaxy S21 UltraやAQUOS R6の超音波式指紋センサーと比較すれば確実に遅いです。なので最新の超音波式の機種と比較すればストレスに感じますが光学式である以上こんなもんでしょという感じ。
少なくとも認証の遅さに関しては不具合ではありません。ただ個体差/個人差がありますがエラーが多発は微妙。それより問題なのはセキュリティの方です。
他人の指紋でロックが解除可能。
まず一つ目の不具合として他人の指紋でロックが解除できる不具合。海外のユーザーからの報告を確認する限りでは登録されていない指紋でロックが解除できたとしています。
この不具合が発生したとしてそれが家族の指紋などで解除された場合はまだいいかもしれませんが赤の他人の指紋でロックを解除できたらやばいです。ちなみにうろ覚えで申し訳ないですが同じ指紋を持っている人間が他にいる確率は64兆分の1くらいなので奇跡が起きれば解除できる場合もあります。
直近で似たような不具合が発生したのがGalaxy 超音波式を初めて採用したS10シリーズの世代だっと思いますがサードパーティ製のスクリーンプロテクターを装着している場合第3者の指紋でもロックが解除できる不具合。
Samsungは緊急のアップデートを配信して修正しましたが純正フィルムがあるなら純正を使った方がいい分かりやすい例。今回のPixel 6の事例はスクリーンプロテクターを貼った上での不具合報告なのか不明です。
電池残量0%の恐怖。
また2つ目として電池残量が0%になった場合。完全に放電してしまった場合指紋認証が壊れる可能性。あるユーザーの報告によるとPixel 6の電池残量が0%になった後登録してある指紋では認証できない。
また指紋の再登録もできない状況になったとの報告。ただこの事例はかなり限定的だと思われます。
アニメーション速度の変更。
そして3つ目として開発者オプションでアニメーション速度を変更すると指紋認証が壊れる可能性があること。これは報告事例によって異なりアニメーション速度を元の1倍に戻すと指紋認証が正常に戻ったという報告もあれば元の1倍に戻しても壊れたままとの報告もあります。
少なくとも自分が把握している限りではこの3つの事例でユーザー自身で対処する方法はありません。ちなみに手持ちのPixel 6とPixel 6 Proで1つ目の事例 妻の指紋で試した時はロック解除はできない。
またPixel 6は一度完全に電池残量が0%になりましたが報告されている事例は発生していません。
カメラ関連の不具合。
次にカメラ関連で消しゴムマジックが削除される事例。消しゴムマジックはGoogle Photoに紐づいている機能らしく今回の事象はGoogle Photoのアップデートによって一部個体に不具合が発生したとされています。
ただGoogleも新機能を放置することはなくすでに修正用のアップデートが配信されています。消しゴムマジックが消えたという報告はTwitterでもいくつか見ましたが同様の現象が発生している場合はGoogle Photoのアップデートの確認がおすすめです。
Google Assistantの暴走。
そしてGoogle Assistantの暴走なのか電話帳に登録してある連絡先に勝手に電話をしてしまう不具合。
これは画面オフの状態でもGoogle Assistantが起動してまうため画面オフの状態でGoogle Assistantが起動できないように設定してあげればとりあえず対処できるとされており根本的な解決はアップデートのみです。
ディスプレイの不具合。
そしてディスプレイがオフになっている状態。もしくは電源がきれている状態で電源ボタンを短くタップするとディスプレイがちらつく現象。これは12月のアップデートで改善されることが明らかに。
また同じくディスプレイ関連でPixel 6 Proのみの現象として照度センサーなどに不具合が発生している可能性。この不具合が発生していると120Hz表示で使うよりも60Hz表示で使う方が消費電力が大きくなる。
また暗い環境で使うと消費電力がかなり大きくなるとしておりPixel 6には同様の現象が発生しないとしています。ただこれらの不具合は全ての個体に発生するわけでもなく今後アップデートで改善されていくと思います。
新機能の追加。
一方で最近追加された機能もあります。Pixel 5の時に追加された機能ですがアダプティサウンドです。アダプティサウンドは本体のマイクを使って周囲の音やその音量に合わせてイコライザーを調整する機能です。
なので使っている環境によってはそこまで変化がないように感じることもあります。またGoogle Fitを通してPixel 6シリーズで心拍数や呼吸をトラッキングする機能が一時期追加に。
指先をメインカメラに当ててフラッシュを補助的に使うことで指先の色の変化を検知して計測する機能。ただPixel 6シリーズはメインカメラセンサーとLEDフラッシュの位置が離れているため上手く計測できない可能性。
微調整されており今後削除される可能性があるとされていましたが削除されました。少なくともスマートウォッチに頼らず本体のみで計測できるのは画期的でしたが今後の動向に注目です。
原価コストも判明。
そして分解から明らかになったのが原価コスト。今回の情報によるとPixel 6 Proの原価コストは$485。ちなみに他の機種を参考にするとGalaxy S21+は$508でiPhone 12 Proが$548 13 Proが$570。
なので原価コストで見るとPixel 6 Proはかなり抑えられていることを確認できます。ただこの原価コストはメーカーが発表したものではなく採用されている部品などをもとに推測したものです。
またこの中に開発研究費や販促費など一番お金がかかりそうな部分も含まれていません。本体価格をある程度抑えていること。さらに発売地域によっては購入特典。日本ではストアクレジットなど。
なので販促にもかなりお金がかかっている印象。ただ端末のシェアを伸ばすには有効なマーケティングです。日本では四半期にもよりますが直近でのシェアが2.5%くらいだったと思います。
今回のPixel 6シリーズの売れ行きでシェアをどれだけ伸ばすことができるのか非常に気になります。
まとめ。
今回は現時点で判明しているPixel 6シリーズの不具合についてまとめてみました。まずは12月のアップデートでどの程度改善されるのか年明け以降には安定するかもしれません。
自分の手持ちだとこれら不具合は発生しておらずAndroid12関連の不具合の方が地味に気になります。今後Android12対応機種が増えてくればアプリ側のアップデートも一気に進むかもしれません。