カメラ極まる。Xperia PRO-Iがどうしても欲しくなる理由

Xperia初の1インチの大型センサーを搭載したXperia PRO-Iが先日正式発表されすでに予約開始。撮影方法によっては1インチをフルに使っていないことからも詐欺だとか散々言われていますが個人的には欲しい。

今回はXperia PRO-Iが欲しくなる理由について簡単にまとめたいと思います。

スマホとしてもそこまで大きくない。

まず一つ目の理由としてはスマホとしてみた場合でもそこまで大きくないこと。プロユースを想定した最初のXperiaであるXperia PROはXperia 1IIをベースにしたデザインを採用。ただ一回り近く大きく厚みも増し重さも増し通信機材として見れば小型ですがスマホとして見れば大型。

Xperia 1Ⅲ Xperia PRO-I
本体サイズ 166x71x8.2mm 166x72x8.9mm
重さ 188g 211g

ただXperia PRO-IはXperia 1Ⅲと比較して横幅が1mm 厚さが0.7mm増した程度。なのでそこまでサイズ感に違いはありません。むしろ他の大型スマホと比較すれば取り回しがしやすい方。

そして最近の大型モデルは200gオーバーとなっていることが多い。また直近で自分が210gのPixel 6 Proを使っていることもありXperia PRO-Iの重さ211gはそこまで不安にならないです。

プロを想定したモデルであることを考えればかなり頑張ったサイズ感を採用しているように感じます。

またメインカメラセンサー含めたトリプルレンズカメラを搭載していますがカメラバンプはそこまでひどくない。Xperia PRO-Iより小さいセンサーを搭載していてもカメラバンプがひどい機種はかなりあります。

本体の厚みはほぼ一緒なのにGalaxy S21 UltraやPixel 6 Proの方がカメラバンプはひどい。カメラデザイン自体をどう評価するかはユーザー次第ですがスペックを考えれば上手くまとまっていて魅力的。

望遠より広角重視。

次に2つ目の理由としてズーム機能をほとんど使わない自分にとって最適なカメラの構成を採用していること。最近の中華スマホを中心に最大ズーム倍率の強化 100倍は普通になりつつありいまや200倍対応機種まであります。

ただ自分の使い方だと高倍率ズームは使わない。むしろ100倍ズームで撮影したくなる被写体がない。イベントや旅行にいくことが多い人は被写体も多くさらに望遠鏡代わりに使えるので便利だと思います。

でも自分は使ったとしても10倍まで。ただ光学式に対応していても色潰れが気になったり結局は5倍程度が無難に。自分は子供を撮影する機会が多いため子供があまり動かないのであれば5倍くらいでも使い道がありますが結局動き回るのでそうなると2倍くらいが現実的な範囲。

むしろ超広角の方が重宝する時が多いくらいです。

Xperia PRO-Iは最大で50mmの画角。つまり光学式で撮影できるズーム倍率は2倍程度ということになります。前回のイベントで確認するのを忘れましたがAI超解像ズームでおそらく7倍くらいまでは一応撮影できます。

とはいえそのカメラ構成を見ればズーム撮影は最低限というかほぼ使わないことを想定しているように感じます。iPhone 13シリーズで見ればProモデルのみ望遠レンズを搭載しています。望遠レンズは要らない人は無印。

Xperia PRO-Iも望遠レンズが要らない人向けの構成で自分にとっても望遠以外を強化してくれたのが嬉しい。

Xperia 1Ⅲと共通部分が多い。

すごくざっくり言ってしまえばペリスコープを搭載せずメインカメラセンサーを強化したXperia 1Ⅲという感じ。共通しているスペックも多いです。

Xperia 1Ⅲ/SIMフリー Xperia PRO-I
OS Android11
SoC Snapdragon888
RAM/ROM 12GB/512GB
SDカードスロット
バッテリー 4500mAh
充電速度 30W
ワイヤレス充電 ×
防水/防塵 IP68
生体認証 指紋(電源ボタン)
おサイフケータイ
イヤホンジャック

カメラの搭載位置が大きく異なるため内部構造も異なると思います。なのでバッテリー容量が4500mAhと同じですが放熱対策が一緒なのか。発熱がどうなっているのか。電池持ちは差があるのかなど気になる部分もあります。

ワイヤレス充電には非対応となっていますが普通のスマホとしても十分に使えること。また本体の発熱がひどくなるとカメラなど強制終了しますがXperia PRO-Iはエンデュランスモードに対応。

簡単に言えば本体が発熱してもそのまま撮影などを継続できるモードです。ちなみに本体の発熱が原因で強制終了になる仕様はユーザーの手を守るための措置だとされています。

ただちょっと気になる部分。少なくともイヤホン接続時はXperia 1II対比で音圧が40%改善。本体のスピーカーでも360 Reality Audioの再生が可能。ただ確認しきれていませんがXperia 1Ⅲが搭載している共振の少ないスピーカーなのかそれともXperia 5Ⅲのスピーカーなのか不明です。

一方でゲームにおいてゲームエンハンサー機能はXperia 1Ⅲと共通化されている可能性が高いです。スピーカー次第ですがXperia 1Ⅲとほぼ遜色なく使えるので望遠レンズが要らない自分にはより魅力的。

ボケ感の強化。

そして4つ目としてXperia 1Ⅲのカメラでちょっと物足りなかった部分がしっかりと強化されていること。Xperia 1Ⅲでボケ感のある撮影を楽しみたい場合24mmで接写もしくは105mmを使うという感じです。特に人を撮影する時105mmを使うことでいい感じのボケ感を楽しむことができます。

ただ子供を撮影する時にボケ感はいいのですが4.4倍だとちょっと離れるかつ秒20コマの高速撮影はあくまでも24mmの画角でしか撮影できないので105mmでは連写ができない。

自分の撮影スキルだとボケ感を出しつつピンズレを防ぐことが難しく24mmを使うことが多く。その結果ピンズレはしにくいけどボケ感が足りない。ただXperia PRO-IはF値を変更することができF2.0にすればボケ感をより強調できる。

Xperia PRO-Iはアスペクト比3:2で写真を撮影する場合実質センサーの60%程度。つまり1/1.31インチ程度しか使っていません。それでもXperia 1Ⅲの1/1.7インチと比較すればかなり大型化しておりボケ感が強くなるのは嬉しい。

今Xperia 1Ⅲで子供を撮影している方法と同じでボケ感を強化できるのは個人的に魅力です。Sonyの現時点で技術で1インチセンサーをフルに使って秒20コマの高速撮影や高速オートフォーカスが実現できるのかは不明です。

ただSonyとしてはオートフォーカスなど譲れない拘りがある。そして1インチの大型センサーのメリットのいいとこ取りをした結果がクロップという答えになったんだと思います。

ただそのお陰でセンサーの中心を使うことができより歪みが少なくノイズが少ない写真の撮影が可能に。何より自分がちょっとXperia 1Ⅲのカメラに足りなかったボケ感がプラスされるのは魅力的です。

Videography Proの搭載。

そして今後既存のXperia達もアップデートで対応する可能性もありますがVideography Proを搭載していること。Xperia 1Ⅲ世代では従来のカメラアプリがPhotography Proに統合されBASICモードになりました。

ただビデオ撮影もBASICモードから使うようになりますがビデオ撮影をしたい時に1階層奥にあるので使いにくい。またビデオ関連の新機能が追加されてもCinema Proでしか使えないことが多くCinema Proは個人的には使いにくい。ただVideography Proで4K/120fps撮影などを新機能が使える。

さらに24mmの画角であればF2.0を使うことが出来るのでボケ感を生かした撮影も可能になります。そして今後アップデートで瞳オートフォーカスやオブジェクトトラッキング機能にも対応と写真で拘りがあるフォーカス機能もビデオ撮影の時に使えるようになるのが大きな強みに感じます。

Xperia 1Ⅲなどで手振れ補正は大きく強化されましたがここにXperia PRO-Iではフォーカス機能を強化。さらにマニュアル撮影はもちろんオート撮影にも対応しているのでかなり使いやすい印象を受けます。

既存機種もAndroid12へのアップデートで対応してくれれば最高ですがまずはXperia PRO-Iで試したいところ。ちなみに写真はセンサーの60%しか使っていないとされていますが動画撮影に関しては手振れ補正含めてそれ以上の領域を使っていることが明らかになっています。

楽しみしかない存在。

Xperia PRO-Iはフルにセンサーを使っていないから批判されますが逆に他の機種は常にフルに使っているのか。例えば直近で見ればPixel 6のメインカメラセンサーは50MPですが実際に撮影すると12.5MPに制限されています。なのにそこまで話題にならない。

Galaxyの一部機種は108MPに対応していますが常に108MPモードで撮影するのか。AQUOS R6は1倍で撮影するとき実質クロップされているけどそこは何も言われない。

ユーザーに選択肢がないので不満が出るのが分かりますがなんかXperiaだけ異様に叩かれているように感じます。ただ自分は周りに何を言われようと欲しいと思うので購入してしっかり使いたいと思います。

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文章で伝えられない魅力を

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