フルモデルチェンジとなったPixel 6シリーズ。Googleが大きく仕掛けた時不具合多めになりますがPixel 6シリーズも残念なことに不具合やバグが多め。ただ12月のアップデートからその多くは今後改善されると思います。
一方でPixel 5aやPixel 6シリーズを見て来年に期待したいこともあるので簡単にまとめたいと思います。
指紋認証の改善。
発売日にPixel 6シリーズを入手してから連続ではありませんが約1ヶ月近く使ってきて満足度は非常に高い。幸い自分の手持ちは不具合やバグがそこまで起きていないからこそ余計に満足度が高い可能性も。
ただ不満がないわけではなく来年に期待したいこともあります。まず一つ目としては指紋認証の改善です。Googleはセキュリティを強化したことからも認証するのに時間がかかるとしていますがそもそも反応が悪い。
ユーザーによっては全く反応しないなど問題あり。もちろんGoogleのチューニングに問題があると思いますがコストカットのためか光学式を採用したのが良くない。
すでにGalaxy S21 UltraやAQUOS R6の超音波式の快適さを知っている人間からすれば手持ちのPixel 6 Proで認証できるとはいえストレスに感じます。ロックを解除するという動作はユーザーがスマホを使う際に必ずする動作でもありユーザビリティに直結。
ロック解除がストレスなく出来ない時点でその機種のユーザビリティは他の部分がどんなに良くても最悪です。
リークしているレンダリング画像からPixel 6aも画面内指紋センサーを搭載することからPixel 7シリーズで少なくとも従来の背面指紋認証に戻る可能性はかなり低いと思われます。
個人的には多少本体価格が高くなっても光学式を採用するのではなく可能であれば超音波式を採用してほしい。AQUOS R6が採用している3D Sonicを採用するだけで認証範囲の拡大に認証速度の改善とかなり快適に。
また以前Googleの幹部がいずれMotion Senseをまた復活させたいことを明らかにしています。Motion Senseが1世代で廃止された理由としては原価コストが高くPixel 5で搭載できなかったこと。
またGoogleが今後インド市場に注力すると言われている中Motion Senseに使われているSoliレーダーはインド政府や軍が使っている周波数でスマホで使うことができない。つまりMotion Senseが使えない。
なのでGoogleはPixel 4シリーズをインドで発売しませんでした。ただPixel 5aもPixel 6もインドで未発売。
インドでは年末から本格的に5Gが開始するとされており5Gの整備状況で今後展開するかもしれませんが予測されていたほどインドに力を入れていないのであればMotion Senseと顔認証の復活を期待したい。
Googleがかなりセキュリティ面を意識していることを考えると指紋認証より3D顔認証の方がいい。個人的にパンチホールを採用してベゼルをスッキリ見せることにそこまでメリットを感じない。
中途半端にしか使えない画面内指紋センサーとかセキュリティに不安しなかない2D顔認証を搭載するならベゼルがあっても3D顔認証を搭載して欲しい。
今後のコロナの感染状況次第だと思いますが前のようにマスクなしの生活に戻れるのであれば指紋認証じゃなく顔認証の方が便利になると思います。少なくとも指紋認証のように乾燥など季節的要因もなく個人差はほとんど出ないと思います。
Pixel 7では超音波式の画面内指紋センサーもしくは3Dの顔認証を採用して欲しいように感じます。
デザインの見直し。
次に個人的に期待したい部分としてデザインの見直しです。もともとPixelシリーズにデザインを求めていない。ただ個人的にPixel 4シリーズのデザインは良かった。そのエッセンスはPixel 5にも少し継承。
一方でPixel 6ではデザインが大幅に変更。Pixel 5やPixel 5a 5Gの時にはなかったポップさは復活。けどデザイン自体は個人的にどうした?という感じです。
Googleはカメラを中心にデザインを設計。カメラが特徴の一つでもあるためカメラを中心にしてデザインを設計したくなるのも分かりますが並行型でここまでカメラバンプがひどい機種もなかなかないです。
並行型を採用したメリットはテーブルにおいてもカメラバンプで左右にガタつかないこと。あと個人的にPixel 6 Proを片手操作する際にカメラバンプ部分に人差し指をひっかけて本体のバランスをとっていますが本来の使い方ではないです。
デザインは好みが強く反映される部分であり絶対的な答えがないので難しいように感じます。
各メーカーともカメラセンサーの大型化に多眼化でカメラ部分が大きくなっていますがその中で少しでも目立たないようにカメラデザインを工夫。Googleの場合は開きなって強調とも言えますが微妙。
またGoogleがどのような意図でPixel 6 ProにEdgeスタイルを採用したのか不明です。中華スマホを中心にEdgeスタイルを採用している機種が多いですが実使用においてメリットをほぼ感じない。
Samsungが当初Galaxy Note21用に準備していたディスプレイをそのまま使ったのではと思うくらいです。またEdgeスタイルのせいでガラスフィルムと相性悪い。
あとは個人的にマット仕上げが好きなこともあり光沢感のあるデザインが採用されたのはちょっと残念。
Pixel 4シリーズで他のメーカーより早くマット仕上げを採用。Pixel 5は表面をバイオ樹脂でコーティングしていることもありますが少なくとも光沢感があるデザインではなくPixel6でいきなり方向転換。
デザインはフルモデルチェンジして最初の機種なので今後世代を重ねて改善されると思います。ただ今後もこのデザインを踏襲するならもうちょっと頑張って欲しい部分があるように感じてしまいます。
電池持ちと発熱。
そして3つ目としては電池持ちと発熱です。すでにGoogleは2世代目のGoogle Tensorを開発しているとの話。おそらくですがSamsungとの共同開発。
記事執筆時点でExynos2200が正式発表されていませんが一部情報ではSnapdragon 8 Gen1と同じく4nmを採用するとの話もあれば変わらず5nmとの話もあります。
おそらくExynos2200と基本は同じプロセスルールになると思われ4nmか5nmのどちらかだと思います。とはいえExynos2200で大幅に発熱などが改善されていなければGoogle Tensorの2世代目も厳しいと思います。
Snapdragon888搭載機種と比較すればまだマシな印象で自分の使い方だとほぼ発熱を感じません。ただベンチマークなど同じ条件で負荷をかけた場合それなりに熱くなるという感じです。
内部温度で見るとPixel 6 Proは場合によっては43度くらいまで上がる時もあり発熱する時はしっかりする。2世代目でどれだけSoC自体の発熱が改善するか不明ですがそれ以外の部分でどう対策してくるのか。
グラファイトシートを強化するのか。ヒートパイプを搭載するのか。ソフトで制御してくるのか。ただ発熱と電池持ちのバランスを考えた時にソフトで制御するのが一番分かりやすい印象を受けます。
少なくともGoogleはGoogle Tensorをベンチマークでハイスコアを獲得するようなチューニングをしてない。とはいえ70万点オーバーのスコアは出るので個人的にはもっと制御してもいいような感じがします。
Pixel 4シリーズで大批判をくらったことからもPixel 5でミドルレンジ向けのSoCを搭載したことに加えソフトで制御して発熱と電池持ちをよりシビアに制御。
ミドルレンジとハイエンドで電池持ちを比較するべきではないと思いますがPixel 5にPixel 5aの電池持ちがかなり良かったからこそギャップがすごい。搭載しているバッテリー容量を考えるとPixel 6の電池持ちはもうちょっとどうにかできたのではと思います。
Google Tensorのチューニング自体が手探りの状態だと思うのでPixel 7では改善して欲しい印象です。
まとめ。
Google Tensorを搭載したことでGoogleがやりたかった新機能の追加。Pixelの強みとしてはカメラであり写真撮影はかなり強い。あとは動画をもうちょっと頑張って欲しい。
AppleがiPhone 13 Proでシネマティックモードに対応したことで追従するメーカーが増えると思います。シネマティックモードはハードというよりはソフトでありAndroidメーカーで同様のソフト力があるのはGoogleとHUAWEIくらいに感じます。
なのでGoogleにはポートレート動画を頑張って欲しい印象です。なんだかんだ言ってきましたがPixel 6シリーズは満足度が高い。だからこそPixel 7により期待したくなります。
ハードを今年は底上げしたので来年はソフトでどれだけ見せてくれるのか非常に楽しみです。