GoogleはQualacommを共同で開発してSnapdragon888搭載機種であれば、メジャーアップデートが3回(標準搭載含めて4回)。そしてセキュリティアップデートは最大で4年に対応できるように改善。
一方でGoogleは自社製品にSnapdragon888を搭載することなく独自SoCであるGoogle TensorをPixel 6シリーズから採用。Google Tensorに切り替えたことも影響しているのかGoogle自身も直近のアップデートはグタグタ。
今回9To5GoogleによるとAndroidにおけるアップデートの最大の問題点はセキュリティのサポート期間だと指摘しているので簡単にまとめたいと思います。
Androidの問題点。
Androidのデメリットの一つとしてアップデートのサポート期間の短さとよく言われています。ただAndroidを採用しているメーカーは数多くあり、メーカーによってアップデートへの対応の仕方も異なるのが現状。
Googleとしてはメジャーアップデートは2回。そしてセキュリティアップデートは3年を一つの目安としていますが各社完全に揃っているわけではありません。一方でAndroidメーカーの中でも力を入れているのはGoogleとSamsung。
メジャー | セキュリティ | |
Pixel 5aなど | 3回 | 3年 |
Pixel 6シリーズ | 3回 | 5年 |
Galaxy | 3回 | 4年 |
Googleは初代Pixelからメジャーアップデートが3回にセキュリティアップデートの3年を継続してきていますが、Google Tensorを搭載したPixel 6シリーズからはセキュリティアップデートのみがAndroidの中で最長となる5年に対応。
一方でGalaxyに関しては2019年に発売された機種は一部対象外がありますがほとんどの機種に対して最長4年のアップデートをサポートすることを明らかにしています。
この2つのメーカーは毎月のセキュリティアップデートはもちろん、メジャーアップデートも他社と比較すれば圧倒的に早く配信される傾向にあります。とはいえiOSのアップデートサポート期間には敵わない。
現時点でiPhoneで見ればiPhone 6s以降の全てのiPhoneに対応。つまりアップデートサポート期間が6年近くになりAndroidも頑張っているとはいえiOSには及びません。
Androidの強み。
ただAndroidとiOSではアップデートの方法が異なることも指摘しています。例えばiPhoneでいうAirDropのAndroid版であるNear By ShareやiMessageのAndroid版であるRCSはAndroid6.0以降を搭載している機種で対応しています。
アップデートが終了している機種でどうやって対応したのか。Near By Shareに関してはGoogle Play Serviceに新機能として追加されているため、システム全体をアップデートさせることなくGoogle Play Serviceをアップデートさせることで対応。
RCSに関してはGoogle Play Storeでアプリをインストールできるような仕様に。一方でiOSの場合は新機能に対応する場合にシステム全体のアップデートが必要だとしています。
つまりAndroidの場合はメジャーアップデートのサポート期間が終了しても全体的なアップデートが必要ないため新機能を後に追加可能。iOSに関してはアップデートのサポート期間が長いけどサポートが終了してしまった場合新機能が追加できない。
iOSのサポート期間は非常に長いですが最新のiOSで追加された新機能が全てのアップデート対象機種で対応するわけではありません。これはAndroidでも一緒。なので同サイトはAndroidの欠点はセキュリティアップデートのサポート期間を延長することが課題だとしています。
Androidはメジャーアップデートとセキュリティと分かれているので余計にややこしいですが、メジャーアップデートが終了後も新機能を追加できることからここはデメリットにそこまでならない。
セキュリティサポート期間さえ拡張できればiOSに対して大きなアドバンテージになるとしています。