Galaxy S22。初期フィルムがカットされた本当の理由は特許侵害？

先日には韓国版のGaalxy S22 Ultraが手元に届いたので開封レビューをしてみましたが、事前情報通り初期フィルムはやはりカットされていました。少なくとも海外のレビューを見ると多くの地域のモデルで初期フィルムの存在を確認できません。

Samsungは本体の耐久性の改善や環境への配慮であることを明らかにしていますが、今回Dohyun Kim氏がSamsungが初期フィルムをカットした本当の理由について言及しているので簡単にまとめたいと思います。

初期フィルムがカットされた理由。

初期フィルムをカットした理由としてSamsungはいくつかの理由を挙げていますが、本当の目的はコストカットかと思っていました。ただ今回同氏はまず以下のようにTweetしています。

According to what I investigated and what I heard, it seems that both the improved durability and the cost reduction aren’t the real reason they removed the screen protector. So, here’s the reason that I expect. pic.twitter.com/0Q4Wf7W7wn

— Dohyun Kim (@dohyun854) February 26, 2022

同氏によれば本体の耐久性の改善やコストカットが初期フィルムがカットされた本当の理由ではないとしています。では実際にはどのような理由でカットされたのか。同氏は以下のようにTweetしています。

In October 2020, Samsung had an issue regarding the patent of the screen protector technology. At Inspection of State Administration, they were suspected that they stole a screen protector applying technology(Roller Kit) from D company and gave it to J company for production. pic.twitter.com/2y1fSnNTKf

— Dohyun Kim (@dohyun854) February 26, 2022

2020年10月にSamsungはスクリーンプロテクター技術の特許に関して問題を抱えていたとしており、ある企業からローラキットの技術を盗み、委託企業にその技術を提供した上で製造したという疑惑。

そしてこの特許侵害の原因となっている技術で製造されているスクリーンプロテクターがSamsungの工場やサービスセンターで使用されていたとしています。つまり特許侵害をやめれば必然的に今まで使ってきたスクリーンプロテクターを使えなくなる。

Galaxy S21には間に合わなかった。

この特許問題は2020年10月に発生しています。ではなぜGalaxy S21シリーズでは初期フィルムがカットされなかったのか。同氏は以下のようにTweetしています。

You may ask that the issue happened in late 2020, and Galaxy S21 Series which was released in early 2021 was shipped with a screen protector. To answer this, late 2020 was when Samsung already confirmed to use the screen protector technology, so they couldn’t have changed it.

— Dohyun Kim (@dohyun854) February 26, 2022

単純に仕様の変更が間に合わなかったとしています。逆に言えば間に合っていればGalaxy S21シリーズの時からカットされていた可能性があることになります。

Samsungは純正のフィルムを直販している一方で、この初期フィルムの評判が良いことからこのフィルムを販売して欲しいと思うユーザーもいると思います。ただ今回の情報通りであれば販売することも出来ない。

何より理由はどうあれ今後Galaxy Sシリーズで初期フィルムが復活する可能性は低いのが一番の残念に感じます。