超主観)スマホの叩き売りは市場を一極化させ結果縮小させるだけだと思う

年末頃から3月頃までは年末商戦に新年度とスマホ市場にとっても大きな商戦期。

2019年に分離プランが導入されて以降目立った割引販売はなくなっていましたがここ最近を見ると実質24円や一括10円など過度の割引販売が目立つようになっておりなんか微妙。

今回は現在トレンドになっている叩き売りについて主観をまとめたいと思います。

総務署は転売屋の味方?

ユーザーがいいものをより安く購入したいと思うのは当たり前であり今回の問題は売る方にある。

2019年に分離プランが導入される以前に行われていた過度のキャッシュバックキャンペーンなどはキャリアがユーザーからの通信料金などを原資にしておりユーザー間で不平等が発生する。

また端末は安く購入できても結局通信料金は高いままでいつになっても安くならない。そのため通信料金とセットにすることで端末の割引を禁止して端末の割引上限も2万2000円に制限。

ただ分離プラン導入後に料金が極端に安くなったわけではなくむしろ端末が安く買えない。つまりユーザーの負担が結果大きくなるとユーザーからすれば総務省の愚策に感じたと思います。

その後総務省はMNPなどにかかる事務手数料や解約金の廃止。またSIMロックの禁止などを行いいまでこそ大手キャリアが提供しているahamoやpovoで安く使えるようになりました。

ユーザーが流動的になることでキャリア同士で価格競争を発生させ利用料金を安くする狙いがはずれ逆にユーザーの移動がそこまで活性化していないことが判明。

結局上手くこの状況を利用して移動しているユーザーは一部であり各キャリアは今度新規ユーザーを獲得するためなのか端末を叩き売りすることでユーザーの獲得に注力しています。

先日には現状のスマホ市場において総務省が状況を報告。そこで気になったのが移動機販売について店頭で何かしらの理由をつけて店頭での販売が拒否された事例がある。電波法の改正に伴い移動機の販売は拒否してならないと規定。

そのためここを問題として取り上げていましたが叩き売りに関しては特段取り上げなし。売る側の都合になりますが今叩き売りしている理由としては新規ユーザーを獲得するためになります。

なので移動機での販売は売る側としては利益にならないため売りたくない気持ちも分かる。ただ実際のところ多くの人は条件を満たした上で購入。つまり新規契約の獲得に繋がっている。

なので端末だけ購入したい人。総務省は特に転売屋を援護するような立ち位置になっているとの批判。個人的にはこのニュースを見た時に総務省が気にするのはそこなんだとちょっと愕然しました。

昔から言われていたことですが総務省がやっていることはちょっとずれている。このことが改めて露見した感じで叩き売りがいかにグレーゾーンなのか露呈した感じにも見えます。

直販モデル市場に陰りがでる可能性も。

前回の記事とも重複する部分もありますが個人的にはこの叩き売りが常習化するのは良くない。近日発売されたiPhone SE/第3世代もSoftBankなどで一括1円とかの叩き売りになっています。

また一部店舗ではiPhone 13の新色であるグリーンに関しても叩き売りされているようです。iPhoneで見ればAppleからキャリアがまとめて購入していると思うのでAppleの売上に影響はない。

ただこのまま横行すると新製品は数ヶ月すれば安くなると思うユーザーが増えることに違いない。となれば発売日に購入するのはかなり限られたアリーアダプターと価格を気にしない人くらいしか買わなくなる。

ショップにおいても結局は定価で売れる母数が減るため割引をしないといけない状況に。

結局割引が前提になってしまう可能性があり今の叩き売りで数字を稼げるかもしれませんが企業である以上前年対比がつきまといます。となれば今年以上の数字を確保するためには来年はさらに叩き売り。

そして再来年はさらに叩き売りとなるためどんどんきつくなる状況に。

またキャリアモデルのようにメーカーの直販モデルが叩き売りされることなんてほぼない。となれば直販モデルはさらに売れにくくなる状況に。そうなってくると今後直販モデルの登場が期待されているGalaxyなどもさらに売上が見込めなくなるため発売に期待できない可能性も。

言い方は悪いかもしれませんが基本直販モデルを購入するのは自分のようなオタクが中心。そしてキャリアモデルの叩き売りの情報に敏感なのもオタクになります。

オタクの方がキャリアロゴやキャリアアプリにバンド潰しなどキャリアモデルの不満をよく言う。

ただ結局キャリアモデルの叩き売りを購入することで直販モデルの勢いがつきにくくなり結果キャリアモデルの欠点がなかなか改善されないという流れになるかもしれません。

直販モデルがの売上がどんどん伸びればキャリアもキャリアモデルのあり方を見直すかもしれない。ただ現状で安ければ売れるという流れであればわざわざキャリアも方針を変更することはない。

なのでこの流れが継続するようであればキャリアモデルへの不満はいつになっても改善しない。

ブランドの毀損。

また叩き売りの対象となる製品のメーカーはブランド価値が棄損する可能性ももちろんあります。日本ではちょっと話が違うのかもしれませんが叩き売りがよくされているのはiPhone。

昔から実質0円で販売されていたことを考えるとすでにブランド価値が棄損しているかもしれません。

ただ中国などを見ればわかりやすいですが今でもiPhoneは高嶺の花という感じでスマホに投資できる人が購入できるブランド品という感じでブランド価値が非常に高い。

よくAndroidは安いというイメージですがiPhoneの価格帯である5万円から15万円の価格帯では勝負がしにくいからメーカーによってはあえて外してきています。なので5万円以下と15万円以上の価格帯のラインナップも豊富。

特に安い方が目立っているため結果安いためAndroidの方が安いというイメージですがこの叩き売りが継続するようであればiPhoneの方が安いというイメージをついてくると思います。

日本市場ではiPhoneが圧倒的な人気があるからこそiPhoneが購入しやすい環境がある。ただ悪く言えばスマホにあまり投資できない人や拘りがない人は安いiPhoneを買う流れに。

なので学生の間とかでよく言われているみたいですが金がない人ほどAndroidを買う。じゃなくて今後は金がない人ほどiPhoneを購入するというイメージになるかもしれません。

自分で見れば家族はドコモでまとめて固定回線はドコモ光とキャリアで固めています。なので自分よりもっと上の世代で見ればよりキャリアのサービスで固めている確率が高くなるかも。

ただ今の若い世代は大手キャリア以外の選択肢も最初からあったと思うので一つのキャリアにがんじがらめになっている割合は少ないため柔軟の乗り換えることができる。

となれば叩き売りとなっているiPhoneなどもより購入しやすい環境にある。自分が初めてスマホを使った時のAndroidは本当にひどくてiPhoneとの雲泥の差がありました。

なのでその当時のAndroidがトラウマになっている人はおそらくずっとiPhoneを使っていて家族を持った時もiPhoneを使う流れになると思います。ただ今のAndroidは悪くありません。

個人的にはAppleのブランド力が好きだったので今後叩き売りされすぎてAppleのブランド価値がどんどん低下していく可能性があるのはちょっと残念に感じてしまいます。

Androidメーカーにとって旨味のない市場に。

そしてiPhoneが圧倒的に人気な日本市場でもAndroidメーカーはかなり頑張ってくれています。

ただ例えばiPhoneのラインナップでない5万円以下の価格帯においてAndroidが頑張っていますがiPhoneが実質24円や一括10円で売られることでどんなAndroidも安い状況になります。

となればiPhoneを買った方が安いと思うユーザーも増え結果Androidが売れにくくなる。そうなるとメーカーからすれば旨みがない市場になるため撤退する可能性もでてきます。

半導体不足が今後深刻化すればラインナップを制限してくる可能性も十分に考えられます。メーカーも先がない売れない市場で頑張るほどバカではないので妥当な流れになるかもしれません。

また直販モデルに関してはも売上を大して見込めないとなれば供給数は制限される可能性も。

例えばPixel 6シリーズでは単純に需要に追いつかず欠品しているものもありますが今後はGoogle Storeで抱える在庫を限定的にしてSoftBankなどキャリアの供給を優先するかも。

個人的にはAndroidの方が好きだからこそそのような状況になってほしくないように感じます。

まとめ

一般ユーザーに何かおすすめのスマホがないかと聞かれれば国内ではiPhoneを進めれば間違いない。

それくらい日本市場においてiPhoneの存在はでかくなっており今後叩き売りが常態化すればさらにiPhoneの勢いがますかもしれません。ただ個人的にはAndroidの方が使いにくいとしてもAndroidの方が使っていて楽しく感じることが多い。

なのでAndroidを応援したいですが厳しそう。何より叩き売りは直近で見ればいいですが長いスパンで見た時に嫌な感じしかしません。

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