国内では6月上旬以降の発売予定となっているXperia 1Ⅳですがヨーロッパの一部地域では6月16日頃とされており国内では金曜日に発売されることが多いことからも6月10日あたりが狙い目。
ただ現状では直販モデルがいつ登場するか分からずキャリアモデルに関しては19万円と高い。今回Xperia 5Ⅲがおすすめな理由をXperia 1Ⅳと比較した上でまとめてみたいと思います。
機種別のターゲット層。
まず前回の記事とも重複する部分ですがXperia 1Ⅳは最上位モデルでターゲット層は限定的。Sonyとしても多くのユーザーが機種変更する際にXperia 10シリーズとXperia 5シリーズを想定。
従来のXperiaで見た場合Xperia XZ1やXperia XZ3などのユーザーはXperia 5シリーズが候補。Xperia 1シリーズはSonyの技術を魅せるための立ち位置に近く本体価格も高めになりがち。
歴代premiumモデルなど最上位モデルに拘りがあるユーザーやXperia 1シリーズの拘りに強く惹かれるユーザーが購入するべきであり多くのユーザーはXperia 5シリーズ以下で十分。
現状ではXperia 5Ⅳが下半期に登場するのかキャンセルされたのか不明ですがいつ登場するのか不明。となるとハイエンドモデルを求めるならXperia 1Ⅳより前にまずXperia 5Ⅲを候補に挙げた方がいい。
Xperia 1Ⅳと比較。
世代が異なること。最上位シリーズであるXperia 1Ⅳと比較するとXperia 5Ⅲが劣るのは当たり前。ただXperia 5Ⅲから見てXperia 1Ⅳと比較して気になるポイントについて確認したいと思います。
スピーカーの差。
まず一つ目としてスピーカーです。Xperia 5Ⅲは筐体サイズの問題からかXperia 1Ⅲに劣る。一方でXperia 1ⅢとXperia 1Ⅳを比較した場合Xperia 1Ⅳの方が音量も音質に関しても優秀。
またXperia 1Ⅳは再生する曲にもよりますがXperia 1Ⅲ対比でちょっと共振が強めに。ただXperia1Ⅳと比較するとXperia 5Ⅲの共振は正直かなり酷いレベルです。
Xperia 5Ⅲ自体が共振に限らずロック解除時のフィードバックなどバイブ自体が変に強めの感じです。イヤホン接続時においてはXperia 1Ⅳの音質は確実に改善されていますがスピーカーほど顕著な差があるという感じではありません。
スピーカーを愛用している人は要注意が必要になります。
またXperia 1Ⅳは具体的な時期は不明ですがLE Audioに今後アップデートで対応します。さらにプレス画像を見る限りはWF-1000XM4など既存の一部イヤホンもアップデートで対応するかも。
Sony製のハイエンドBluetoothイヤホンの多くはLDACに対応しているため音質という面ではLE Audioに対応したとしても大きく変わらないかもしれません。おそらくLDACの方が僅かに優れる。
例えば標準的なBluetoothのオーディオ接続方式は1対1しかサポートしていないですがLE Audioは一つのイヤホンで複数の機器と同時ペアリングすることが標準対応することに。
またAir Podsなど独自技術で回避しているものもありますが基本1対1の接続しかできないことから片耳分と例えばスマホがペアリングしており片耳分がもう片方とペアリングするリレー式。
ただこれがLE Audioは複数に同時接続が可能になるため左右それぞれとペアリングが可能に。結果音ずれや音切れの改善に加え消費電力効率の改善などにも期待できる感じです。
自分はあまりオーディオ関連の知識がありませんが従来のBluetoothがさらに進化する感じです。音質どうこうよりは汎用性がより高くなるという感じでハマる人にはハマるという感じです。
問題は発熱。
次に2つ目としては安定性です。先日Xperia 1Ⅳのテスト機をお借りすることが出来ましたがベンチマークなど各種テストは出来なかったのでこの辺に関しては実機を購入したら確認します。
Xperia 5Ⅲの発熱対策はグラファイトシートに加えソフトでの制御という感じでXperia 1Ⅲと比較するとベンチマークで大体Xperia 5Ⅲの方が3度くらい低くスコアは5万点低い。
一方でXperia 1Ⅳに関してもグラファイトシートで放熱強化。
さらに動作ごとに発生する消費電力を抑制することにフォーカスしたとしています。同じ条件で現時点で比較できないですが少なくとも消費電力がより抑制された結果の一つとして前モデル対比で電池持ちが大幅に改善。
海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にすると両機種ともスコアは100と同じです。これはXperia 1Ⅳの電池持ちがえぐいという感じ。なので同じ負荷の掛け方だと電池持ちは同程度。
なのであとは発熱にどの程度差があるのかという感じです。ちなみにXperia 1Ⅳはゲームエンハンサーに新しくパフォーマンス優先モードが追加されておりパフォーマンスを選べる。
負荷がそこまで高くないタイトルなら一般モードで十分なので発熱も消費電力も抑えられる。ゲーム一つでも制御できるのがよく何より全てのゲームタイトルでハイパフォーマンスにする必要なし。
また実際に試してみないと分からないですがXperia 1Ⅳはシューティンググリップを使うことでエンデュランスモードに対応しているためより長時間の撮影が可能になる可能性があります。
Xperia 5ⅢはAndroid12でシューティンググリップに対応してもエンデュランスモードは非対応。何より発熱次第ですが特徴の一つである電池持ちのスコアが並ばれたの大きな意味があります。
カメラの使い勝手の差。
そして3つ目としてカメラです。テスト機は製品版と画質が異なるみたいなのでXperia 1ⅣとXperia 5Ⅲのカメラ比較は発売されたらしっかりやるので今回は画質以外の部分を確認。
ただ少なくともSnapdragon 8 Gen 1を搭載したことでSoCの部分だけでも画質が強化されている。Xperia 1Ⅳのカメラはハードを進化させることにフォーカスした感じではなく使い勝手に注力。
例えばXperia 5Ⅲでは秒20コマのバースト撮影は24mmのみでしたがXperia 1Ⅳは全画角で対応。全ての画角でリアルタイム追跡機能が対応していることは共通ですがバースト撮影対応で汎用性改善。
またXperia 5Ⅲは70mmと105mmは光学式ズームですがこの画角の間で撮影する場合はデジタルズーム。一方でXperia 1Ⅳは85mmから125mmの間は光学式ズームと大きく変わっています。
また望遠レンズにも光学式手ぶれ補正に対応したので望遠レンズ自体の使い勝手は改善しています。あとは話題になっている画質の部分が製品版でどうなっているのかが問題という感じです。
またビデオ部分の差が大きくXperia 5Ⅲで4K/120fps撮影は24mmかつCinema Proのみの対応。ただXperia 1Ⅳは全画角に対応しておりさらに新しく追加されたVideography Proで使える。
従来Cinema Proでしか使えなかったのでアスペクト比も必然的に21:9でしか撮影できない。ただVideo Proに対応したことでアスペクト比16:9で4K/60fos撮影や4K/120fps撮影に対応。
またシームレスズームに対応したことでfpsは制限されますが撮影中に画角の変更が可能。
さらに地味に大きいと思うのがXperia 1Ⅳは動画でもオブジェクトトラッキングや瞳オートフォーカスに対応しているため被写体が動体でもより鮮明に撮影することが可能に。
今までXperiaのビデオ撮影は使いにくかったですがXperia 1Ⅳでは大きく改善した感じ。画質は別として使い勝手や操作性に関してはXperia 1Ⅳはかなり改善したと思います。
直販モデルの噂。
そして気になるのが直販モデルの存在。Xperia 5Ⅲの直販モデルは4月下旬より発売に。一方でXperia 1Ⅳの直販モデルがいつ登場するか不明。Xperia 1IIにXperia 1Ⅲを参考にするとキャリアモデルが発売されてから約4ヶ月後に発売。
なのでXperia 1Ⅳのキャリアモデルが順調に予定通り6月に発売されれば10月頃に発売。ただ先日参加させて頂いた体験会において直販モデル用と思われる化粧箱もあったのでもしかしたらいつもより発売が早いかも。
ちなみにBRAVIA for CORE Xperiaの対象機種において直販モデルのモデル番号が記載。すでに削除されていますが出ることはほぼ間違いない。ただ気になるのがそのモデル番号の下一桁が4。
一部情報によれば下一桁が4の場合eSIMモデル。つまり直販モデルは従来のように物理SIMが2枚の構成ではなくキャリアモデルと同じく物理SIM+eSIMの構成になる可能性があります。
eSIMは機種変更の際の再発行などがまだまだ面倒な感じで環境が快適とは言えない状況に。そのため物理SIMが2枚の方が便利と感じるユーザーも多い可能性があり事前情報通りであればXperia 5Ⅲの直販モデルの方が汎用性が高いかもしれません。
何より物理2枚は最後かもしれません。
まとめ。
同じdocomo版で見れても世代が違うとはいえXperia 5Ⅲが約11万円に対してXperia 1Ⅳは約19万円。この価格差8万円をどう捉えるかはユーザー次第。ただこの価格差を見出すのは難しいと思います。
自分は8万円あってもXperia 1Ⅳを選びますがおすすめはXperia 5Ⅲという感じになります。今回の記事でまとめた気になる違いをどう捉えるか。そこまで差が気にならないならXperia 5Ⅲです。
やはり価格的にもスペック的にも。そしてアップデートサポート期間がどの程度あるか分からない以上Xperia 5Ⅲの方が圧倒的におすすめしやすい。
あとは予約しているdocomo版が手に届いたら改めてしっかり比較した上でこの価格差8万円を見極めて記事にしたいと思います。