従来SonyがMWCで新製品を発表していたこともありますが発表から発売までのタイムラグがひどい。特にXperia 1シリーズは2月下旬に正式発表で発売は6月頃と3ヶ月以上のタイムラグは当たり前。
ただXperia 1Ⅳに関しては発表が5月と遅かったこともありますが一部市場では5月下旬より発売とXperia 5シリーズよりもタイムラグがなく最大のデメリットの一つが改善した感じ。
今回はまもなく型落ちになるXperia 1Ⅲの最終レビューをしたいと思います。
デメリット。
今回の記事でXperia 1Ⅲ単体のレビューは最後になると思います。昨年の6月に中国版を購入して7月にはdocomo版を購入。そして11月に直販モデルと今まで3台のXperia 1Ⅲを使ってきました。
途中で他の機種のレビューのためメイン機種からハズレていた時期もありますが基本はメイン機種。その上でまずデメリットを確認したいと思います。
電池持ちの悪さ。
何より電池持ちはやはり不満です。Android12にアップデートすることで電池持ちが改善したとの報告を多数を頂きましたが自分の手持ちの場合は逆に悪化した印象。
アップデート前は自分の使い方で1日使った場合大体電池残量が30%をきることはなく外出の時間が多かった日が30%以下になることが多かったです。
ただアップデート以降はいつもの生活スタイルでも30%以下になることはほぼ当たり前で19時頃に電池残量が20%以下になった場合とりあえず50%くらいまで回復するように30分くらい充電。
先日Xperia 1Ⅳの体験会に参加した時も家を出る前に充電をしてから行きました。自分の場合電車に乗ると音楽を聴いたり何か知らべたり見たりしていることが増える。
また移動中はGPSなどで電池の消費も早くなるためイベント中に電池がなくなったら困ると思い充電。普段の使い方であれば自分はゲームをほとんどやらず音楽や動画を見る時間はほとんどないです。
寝る前の自由時間30分くらいなのでかなりライトな使い方をしていると思いますがそれでも不安です。少なくとも自分は基本常に充電ができる環境にあるため電池がなくなりそうなったら充電するだけ。
ただ自分のような使い方でもこれだけ電池が減るので他の人におすすめしにくい電池持ちという感じです。
モバイルバッテリーなどを愛用している人や自分のように基本充電できる環境にある人は問題ない。ただ移動が多く使う頻度も高い人にとってXperia 1Ⅲの電池持ちはかなり厳しいと思います。
海外サイトのバッテリーテストの結果ではスコアが82となっていますがAndroid12にアップデート以降体感的にはスコアが70くらいの印象でPixel 4 XLよりも電池持ちが悪いように感じます。
またアップデート前はDual SIMでislandで一部アプリを仮想状態で動かしていましたがアップデート後は同じ環境で使うには電池持ちが厳しいためSingle SIMの状態で使っています。
もともと自分の手持ちの電池持ちが安定している方でアップデートでマイナスに作用しただけかも。ただ手持ちで判断すればよく言われるように電池持ちが悪いと覚悟しておく必要があります。
発熱のしやすさ。
また発熱に関しては正直ユーザーの使い方次第だと思います。自分はLINEでビデオ通話することはなく基本電話アプリでの音声通話を使っています。
また通話中は基本数分ならまだしも長めになりそうな時は有線かワイヤレスイヤホンを接続するので通話中にスマホを持つことすらほとんどありません。なので自分の環境では通話中に発熱することはほぼない。
ただ逆にKindleで漫画などを1時間くらい読んでいる時は今の外気温が20度くらいの環境でも少し暖かくなることがあります。Xperia 1ⅢはSnapdragon888を搭載していることからも発熱がしやすいSoCを搭載していること。
さらにアップデートを重ねて発売当初よりは発熱がしにくいソフトになっていますがハードでゴリゴリ冷却しているわけでもなく安定性を優先してグラファイトシートによる放熱強化。
なので他の搭載機種と比較しても発熱しやすいと思います。なので発熱しやすい機種を避けたいならXperia 1Ⅲを避けた方がいい。
ただ自分はゲームを長時間やったら動画を長時間みたりしない。
また発熱しやすいことは分かっているので動画を見る時などはスタンドを使ったりして音楽を聴く時はイヤホンを接続して本体はスタンドに置くなら出来るだけ手にもたないようにしています。
発熱がしやすいの間違いなく使い方によっては避けられないです。ただ使い方によっては発熱を避けられる方法もあるので特にSnapdragon888を搭載している機種は上手く付き合う必要があります。
これから夏になるので外気温が高くなるため発熱は避けられないです。ただ一年中常に発熱しているというイメージを持っている人もいますがそれは使い方と使う環境によってです。
コンセプトはデメリットではない。
個人的にはXperiaの癖を除いた状態でXperia 1Ⅲに感じる大きなデメリットは発熱と電池持ち。よく動画撮影中画角が切り替えられないのがデメリットと言われますが自分は基本24mmで撮影。
メイン/超広角/望遠と全て同じ画質が担保されているならまだしも基本メインカメラが一番画質がいい。
なのでメインで撮るようにしており何より撮影中に画角を変更して画質や色味に僅かに違いが出た方が個人的にはちょっと嫌だなと思っているので例えできたとしても画角は変更しません。
スピーカーに関しては音量が小さいと言われますが自分は音楽を楽しむならイヤホンを接続するまた大きな音量を出すことはそうそうないので自分は音質の方が重要なので気にならない。
何より自分は今のSonyのコンセプトが好きでXperiaを使っているのでよく言われるデメリットはSonyのコンセプトだと思っているので特段デメリットに思わないです。
むしろコンセプトを把握せず購入するような機種ではなくコンセプトに共感できないなら尚更購入するべきじゃないです。
最大のメリット。
一方でXperia 1Ⅲの関連記事は今までかなりあげてきたので詳細は割愛しますが自分にとって最大のメリットは一人の時間を楽しませてくれる最大の機種のように感じました。
YouTubeで動画を見る時はスマホで唯一4Kの表示解像度で楽しめる。個人的にはSonyの黒の表現が好きで黒の色味がしっかりしているからころ映像に臨場感を感じでより綺麗に見える。
スピーカーに関しては音質は優秀ですがイヤホンで音楽を楽しむ機会を再びくれた機種に感じます。
会社員の時は通勤時間に音楽を聴いていましたがフリーランスになってからは通勤時間がないのでスピーカーで音楽を聴くことはあってもイヤホンで音楽を聴くという機会はかなり減りました。
ただXperia 1Ⅲが発売される前にWF-1000XM4を購入して合わせて使ったらかなり楽しい。
WF-1000XM4の音質が自分好みということもありますがXperia 1Ⅲと合わせることで使える360 Spatial Audioなど夜寝る前の自由時間に音楽を楽しむ機会をくれた機種に感じます。
自分のライフスタイルが変わって自分の時間を疎かにしていましたが大切さを教えてくれた機種です。
まとめ。
Xperia 1Ⅲはスマホとしてみた場合バランスが悪いです。ただオーディオ機器に映像機器にデジカメをスマホサイズに詰め込んだものと考えるとそのバランスの悪さも納得できる感じです。
なのでスマホとしての使い勝手の良さを求めるなら他のメーカーの機種を選ぶべきだと思います。
自分は使い勝手を求めるならミドルレンジで十分だと思っておりXperia 1ⅢはそれぞれにSonyの拘りが強く反映されていて尖っているからこそ非常に魅力的な機種に感じます。
スペックだと分かりにくいですがこの拘りの部分がXperia 1Ⅳでさらに進化しているので余計に楽しみ。