半導体不足の影響からもスマートフォン市場の原価コストは上昇しているとされており、さらに原材料や人件費の高騰に加えグローバル市場全体におけるインフレなど今後さらにハイエンドモデルを中心に高価格化する可能性があります。
一方でウクライナ侵攻や中国国内における感染拡大など世界経済が不安定であることも影響しているのかSamsungは今年の出荷目標台数を当初の予定より1割程度で減らしたとされており売れ行きが必ずしも安定しているとはいえないかもしれません。
今回Phone ArenaがTSMCのスマートフォン向けSoCの在庫状況について言及していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。
在庫が余っている?
今回の情報によるとTSMCが2022年第2四半期の決算を発表したとしており前年比76.4%増の2,370億3,000万台湾ドル(79億米ドル)と予想を大きく上回る実績。ちなみに純利益の面では記録的な四半期になったとしています。
また当四半期の売上高は5,341億4,000万台湾ドル(181.6億ドル)で、前年比43.5%増加したとしています。世界的な半導体不足の影響からもSamsung含めて好調であることに正直違和感がありません。
ただTSMCPC/スマートフォ、およびその他の消費者向け製品に対する「需要の軟化」のおかげで「過剰なチップ在庫」の状況であるとしています。ただローエンドからハイエンド向けのチップが満遍なく過剰在庫になっているのか。
それとも一部のチップが過剰在庫になっているのか不明ですが少なくともスマホの高価格化の要因において半導体不足の影響はそこまで受けなくなってくるのかもしれません。在庫が全くないと思っていたからかなりびっくりですよね。