究極の変態カメラスマホ。SonyがXperia PRO Iを正式発表。約20万円

全く事前情報ない状態でSonyは10月26日に新製品イベントを開催することを明らかに。すぐにYouTube広告でティザー動画を流すなど、カメラに特化したXperiaであることは明らかになっていました。

そして今回10月26日にSonyはイベントを開催し、カメラ特化型XperiaですXperia PRO Ⅰを正式発表したので簡単にまとめたいと思います。

カメラを中心としたデザインの復活。

フルモデルチェンジとなった2019年に登場したXperia 1。Xperiaとしては初のトリプルレンズカメラの搭載。またカメラを最大限アピールするためなのか、カメラを背面中央に設置し、カメラを中心にデザインや内部設計を行なったとしています。

ただ背面中央にカメラを搭載すると本体内部にデッドスペースが発生しやすく大型バッテリーなどを搭載しにくい。そのためか後継機種であるXperia 1IIでは背面左端にカメラを配置。またバッテリー容量も大幅に増加しています。

一方でXperia PRO Ⅰは背面中央にカメラを配置。Xperia 1を彷彿させるようなデザインとなっています。

プロを意識したデザイン。

実機を見て確認したいところですが、Xperia PROのシボ加工というよりは何方かと言えばマット仕上げに近い質感を採用。またXperia 1Ⅲのデザインをベースにしていると思われますが、分厚いサイドフレームを採用しています。

光沢のある質感を採用しない理由としてはXperia 1Ⅲと同じく、カメラ撮影の際に余計な光の反射や映り込むを減らすためだと思われます。

ハイエンドのXperiaは以前よりカメラキーが搭載されていましたが、今回はさらに押しやすいように改善。またビデオ専用ボタンの搭載など、撮影のしやすに加え、アプリのアクセスも楽になると2重のメリットがあります。

また各種シャッターボタンに加え、音量ボタンに指紋認証が統合された電源ボタンの搭載。左側面にはボタン類はありません。本体下部にUSB-Cの搭載。Xperia PROの時のようにHDMI端子は搭載していません。

またカメラで音楽を聴くか?という観点なのか。カメラを背面センターに搭載したことで内部スペースの問題なのか不明ですがイヤホンジャックは非搭載となっています。ただ普通のスマホ扱いではないことを考えれば妥当な流れ。

 

本体サイズ 重さ
Xperia PRO Ⅰ 166x72x8.9mm 211g
Xperia PRO 171x75x10.4mm 225g
Xperia 1Ⅲ 165x71x8.2mm 188g

おそらくベースになっているXperia 1Ⅲと同じプロモデルであるXperia PROと本体サイズを比較するとこんな感じです。思っていた以上に本体サイズは大きくならなかった印象です。ただ重量はそれなりに。

Xperia 1Ⅲとサイズ感が近いからこそ比較したらかなり重いと感じるかもしれません。カラバリはブラックの1色展開となります。これはXperia PROと同じ。

最高級のディスプレイ。

最高のカメラで撮影した画像や動画を最高のディスプレイで確認できる仕様になっています。

ディスプレイ
ディスプレイ OLED
ディスプレイサイズ 6.5インチ
表示解像度 4K
アスペクト比 21:9
リフレッシュレート 120Hz(擬似的240Hz)

スペックだけで見ると申し分ないですが、あと問題なのはディスプレイ輝度です。Xperia 1ⅢにしろXperia 5Ⅲにしろディスプレイ輝度が低いのがデメリット。屋内で使う分には問題ないですが晴れた屋外で使用する際には画面が暗くて撮影した画像はもちろん撮影時も見にくい。

なのでディスプレイ輝度がどの程度に設定されているのか非常に気になります。本体自体はIP68に対応。さらにディスプレイもGorilla Glass Victusに対応しているため、耐久性の面はそこまで不安はなく雨の日などでも撮影はできる感じに。

カメラとして不要なものは削除。

Xperia PROと同様にスマホとしての機能を重要視されているわけではなくXperia PRO Ⅰはカメラとして見られているため、カメラとして不要なスペックはXperia 1Ⅲと比較すると削除されています。

基礎スペック
OS Android11
SoC Snapdragon888
RAM/ROM 12GB/256GB
SDカードスロット
ミリ波 ×
生体認証 指紋(電源ボタン)
防水/防塵 IP68
イヤホンジャック
バッテリー 4500mAh
ワイヤレス充電/おすそ分け充電 ×
おサイフケータイ
SIM Dual SIM

気になる部分としてはやはりSnapdragon888を搭載していること。Xperia 5Ⅲは明らかにソフトで制御してクロックダウンをさせ発熱を抑えている印象ですがXperia 1Ⅲは使い方次第では爆熱になります。

またXperia 1Ⅲは発熱でパフォーマンスが安定しにくい。そしてXperia 5Ⅲはクロックダウンが原因なのかパフォーマンスが安定しないという感じです。Sonyとしては写真撮影用のカメラとしてはもちろんVlog用のカメラとしても推しています。

FHD/60fpsの撮影であればXperia 1Ⅲも外気温によりますが問題なく長時間撮影できます。ただ4Kになった時どの程度安定させることができるのか。またカメラとして使う場合バッテリーがどの程度持つのかちょっと気になる部分もあるという感じです。

Sony初の1インチセンサー。

そしてXperia PRO Ⅰの最大の特徴とも言えるカメラを確認したいと思います。

Sony初となる1インチのカメラセンサーを搭載。ちなみにXperia 1Ⅲは1/1.7インチのためセンサーサイズが大幅に大型化しています。センサーサイズが大型化することでより多くの光量が取り込めるようになり、明るくノイズが少ない写真や動画の撮影が可能に。

特にXperiaが苦手とされている低照度の環境の撮影にも強くなります。

画素数 画角
メイン 12MP 24mm
超広角 12MP 16mm
望遠 12MP 50mm

Xperia 1Ⅲのようにペリスコープを搭載しておらず可変式望遠レンズも搭載していません。ただ極端な言い方をすればXperia PRO Ⅰにとって超広角も望遠もおまけのような扱いなのかもしれません。

ポートレートモードの強化。

Xperia 1Ⅲの時と同じく全画角Dual PDに対応。リアルタイムトラッキング機能を搭載。さらに24mmのみリアルタイム瞳オートフォーカスに対応。

また24mmのみF値を2.0と4.0で切り替えることができます。そのためセンサーサイズが大型化したことで光学ボケの上でさらにF値を切り替えることでボケ感を調節することができます。

以前一部のGalaxyは自動でF値を調節するデュアルアパチャー機能に対応していましたが、ユーザーが任意でF値を調節できるわけではないので使い勝手が大きく異なります。

Xperia 1ⅢではBASICモードでボケモードが使えますが正直イマイチ。またAモードやMモードなどで使えないという欠点もありましたが、Xperia PRO Ⅰではポートレート撮影がかなり強くなります。

またここに瞳オートフォーカスを組み合わせることでさらに印象的な撮影が可能に。Xperia 1Ⅲでボケ感を優先したい場合は24mmで接写。もしくは105mmで接写という感じでしたが、24mmのセンサーサイズが大型化したことでかなり汎用性が増し撮影に大きく幅が出ます。

ただ懸念点もあり、TOFセンサーを搭載していますがセンサーサイズが大型化したことで最短撮影距離がどうなっているのか。Xperia 1Ⅲはフォーカスさえ合えば小さな被写体でも接写していい感じのボケ感を楽しむことができましたが、この辺がどうなっているのか非常に楽しみです。

動画機能もしっかりと強化。

Cinema Proは正直使いにくいという感じでしたが新たにVideography Proを搭載。Photo ProのようにシャッタースピードやISO。そして画角を調節しながら撮影することができます。

また個人的に嬉しいのはCinema Proになかったautoモードも搭載していること。そしてアスペクト比16:9の撮影に対応していること。もちろんマニュアル撮影ができるのが醍醐味ですが、気軽に使えるビデオアプリとしても重宝できそうです。

またポートレートムービーにも対応。今後アップデートでの対応になりますが動画撮影時の瞳オートフォーカスに対応。個人的にはGalaxyのライブフォーカス動画寄りなのか。それともiPhoneのシネマティックモード寄りなのか。

これがシネマティックモード寄りであれば個人的に最高です。

またXperia 5Ⅲと同じく手ぶれ補正をより強化。確実に前モデルよりも手ぶれ補正が強化されていることを確認できます。ただ正直iPhoneやGalaxyには及ばない印象。ただ十分に補正は効いていると感じるのでそこまで心配する必要性はないように感じます。

アクセサリーの強化。

またVlogカメラとしても使いやすいようにアクセサリーもしっかりと用意されています。

ホルダーを中心に様々なアクセサリーの装着が可能。

外部モニターを接続することができます。ちなみにイヤホンジャックにも対応しているため外部マイクの接続も可能。正直Xperiaのインカメラは弱めでこれはXperia PRO Ⅰも同じ。ただ外部モニターを使うことでリアカメラをセルフィーに使えるのは大きな強みです。

ホルダーは三脚用のネジ穴にも対応。またシューティンググリップを使うことでさらに汎用性が高くなります。すでに所持している人はホルダーさえ準備すればそのまま使えるのも便利ですよね。

販売スケジュール。

そして今後の販売スケジュールをまとめると以下のようになります。

スケジュール
発売日 12月15日
価格 19万8000円

Sony Storeや一部家電量販店での発売。またauやdocomoからも発売。ただキャリアモデルというかスマホではなくアクセサリーとして発売されます。プロ向けなのでめちゃくちゃ高価かと思いましたが想定の範囲内に収まった感じ。

価格
Vlog Monitor 2万4200円
シューティンググリップ 1万2901円
専用ケース 8800円

また外部アクセサリーを購入してもXperia PROとほぼ同じ価格で購入することができるのは魅力ですよね。思っていたほどプロ向けではなくスマホ寄りの仕様に。とりあえずポートレートモードを試したいので予約してみました。

気になる人はSony Storeなどをチェックしてみてください。

 

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文章で伝えられない魅力を

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