Xperia2021総まとめ。どの機種がどんな人におすすめなのか

2021年は半導体不足の影響でハイエンドAndroidを中心に本体の高価格化が進んだように感じます。Sonyはさらに高価格帯の機種により力を入れておりPRO-Iが約20万円でPROが約25万円とかなり高級。

一方実質0円で購入できるAce IIがラインナップされるなど価格帯で見ればかなりバラエティーに富んでいます。今回は2021年に発売されたXperiaはどの機種がどんなユーザーにおすすめなのかまとめたいと思います。

Xperia Ace II

まず最初に廉価モデルであるXperia Ace II。正直記事にまとめても意味がないように感じてます。少なくともどんなスマホを次に購入するか それをYouTubeなどネットで調べるユーザーにはおすすめではありません。

初めてスマホを使う方。ガラケーから機種変更するご年配の方がメインターゲットになっている印象を受けます。自分の親世代とかそうですがスマホを選ぶ際に気にするのは電池持ち/持ちやすさ/ブランドや知名度。

Xperia AceIIはそれら最低限のスペックを満たしつつ天下のSonyが発売しているので安心。またたまにコメントを頂きますがスマホ自体にスペックを求めなくカメラやゲームなどは専用機を使う人。

電池持ちがある程度よくて本体が安いスマホがいいと思う人はAce IIあたりが個人的におすすめです。

専用機を使うことでトータルを安く抑えたいとなると仮に同時に購入する場合スマホにかけられるコストはどんなに頑張っても5万円程度。出来れば2万円程度に抑えないとトータルコストが逆に高くつく可能性。

ミドルレンジやハイエンドでも電池持ちが優秀な機種は存在しますがやはりエントリーモデルには敵わないです。

個人的にAce IIをおすすめするユーザーは電話とメールができればいいい初めてスマホを購入するユーザー。またカメラやゲームは専用機を使うのでスマホには電池持ち程度で本体価格を優先する人がおすすめです。

あととりあえず安いのでいいやとお子さんにXperia AceIIを購入するのは避けて欲しい。おそらくですがお子さんがAndroidを嫌いになるきっかけになると思います。

Xperia 10Ⅲ

次にミドルレンジとなるXperia 10Ⅲ。記事執筆時点では5Gに対応しているXperiaの中で一番安いです。個人的にXperiaのミドルレンジはあまり好きではありません。コストカットのためかSoCはかなり弱め。

OSの最適化もそこまでSonyは上手いとは言えず今までのミドルレンジはかなりもっさりという印象。ただXperia 10ⅢはSnapdragon690を搭載しているとはいえ動作性は前モデルからだいぶ改善されそこそこ快適に。

また4500mAhのバッテリーを搭載したことで電池持ちは今年発売されたXperiaの中で最も優秀。さらにAceIIを除くと2021年モデルの中で最もコンパクト。 Xperia 5Ⅲと比較して横幅は一緒ですが縦幅は154mmなのでよりスリムになっています。

ハイエンドモデルと同じくバックパネルはガラスですが唯一ポップなカラバリを採用。同じ光沢感のある質感でも5Ⅲとはまた違った印象です。

またXperiaのハイエンドは現実をより忠実にというカメラコンセプトですが10Ⅲはミドルレンジを求めるユーザーの多くが重要視する簡単に綺麗に撮影できるカメラを意識した進化を遂げておりHDRが強め。

なので他のXperiaと比較すると色がちょっと濃いめでわかりやすく綺麗と言われるカメラになっています。また発売当初気になったシャッターボタンを押してから保存されるまでのタイムラグもアップデートで改善。

ミドルレンジに求められるそこそこ快適な動作性に圧倒的な電池持ちにより分かりやすいカメラの搭載。中華スマホと比較すると約5万円は高く感じるかもしれませんがそこそこ快適な安いXperiaが欲しい人向け。

少なくともネットでスマホ選びができる人はXperia 10Ⅲを最低ラインとして考えた方がいいです。ワイヤレス充電や高リフレッシュレート非対応など気になる部分もありますが一番残念なのがスピーカー。

ミドルレンジなのでコストの問題からハイエンドのようにSonyの拘りを強く反映させることは難しい。ただせめてDolby Atmosに対応できなくてもステレオスピーカーには対応してほしかったように感じます。

これでステレオスピーカーに対応していればさらにおすすめしやすい機種だったと思います。Xperiaというブランドに拘りがあってその上で少しでも安い機種が欲しい人におすすめという感じです。

Xperia 5Ⅲ。

そして次に価格にスペックと一番トータルバランスに優れているのがXperia 5Ⅲ。横幅が68mmで前モデル対比で重くなったとはいえ重さが168gとハイエンドモデルの中では軽い方。

何より片手操作がしやすく取り回しのしやすいサイズ感が絶対的な魅力。以前のCompactモデルのような絶対的なサイズ感がないとはいえ出来るだけ大画面。でも取り回しのしやすいサイズ感と絶妙なバランス。

小型モデルの選択肢がほぼない中5Ⅲは貴重な選択肢の一つ。またプレミアムモデルである1Ⅲと比較すれば見劣りしますが可変式望遠レンズの搭載。TOFセンサーを搭載していないためリアルタイム追跡機能に非対応。

ただAIで補完したオブジェクトトラッキング機能に対応。もちろん秒20コマの高速撮影にも対応しているので被写体が動く場合の撮影にかなり強いです。そしてチューニングの差なのか同じ120Hz表示に対応していながら1Ⅲと比較してもよりサクサク動く印象。

そして大きな魅力の一つがデザインです。メインカラバリとなっているグリーンは光の反射によっては歴代premiumモデルの鏡面仕上げのような質感。指紋がかなり目立ちやすいというデメリットもありますがそれ超える高級感を感じることができます。

また日本限定となったフロスト加工が施された2色。ブラックに関しては十分にかっこいいですがすでに1IIや1Ⅲで採用されていたためそこまで新鮮味がありませんがシルバー+フロスト加工は初。

個人的にはより手にフィットしやすいように丸みを帯びたデザインは好きではありませんがそれがどうても良くなるくらいフロストシルバーの破壊力が高い。サイズ感にデザインで見れば今年最高です。

Snapdragon888搭載機種でありながらも発熱は比較的頑張って抑えている印象で電池持ちも地味にいい。Xperia 5シリーズの安定性をSnapdragon888搭載しながらも頑張って継承したという感じ。

出来るだけ持ちやすいサイズ感の方がいい/電池持ちが出来るだけ優秀な方がいい/けどハイエンドがいい。ユーザーのベーシックだけど実現が割と難しいニーズにしっかり応えている機種でありおすすめしやすい。

予算もそここそあり何より満足度を最優先するユーザーにおすすめの機種という感じです。

Xperia PRO-I

そしてプロシリーズの第2弾としてXperia PRO-I カメラ特化型の機種ですが厳密には標準カメラ特化型。ズーム機能はあまり使わない。超広角はそこそこでいい。何より標準カメラで拘って撮影したい人向けの印象。

1.0型センサーを搭載しつつもセンサーの60%しか使っていないことからかなり批判されましたが実際に使ってみると大型センサーを搭載した恩恵をしっかりと感じることができます。

まず感光性に優れ従来のXperiaより明るく撮影が可能。さらに高照度の環境ではより表現力が豊かに。大型センサーを搭載した機種のよくあるデメリットとして一つは最短撮影距離が長くなること。

残念なことにPRO-Iは最短撮影距離が長いです。そして2つ目としてはボケ感が強すぎること。料理を撮影する時など変にボケてしまうことがありますがPRO-IはF値を調整できるのでシーンに合わせられる。

そして短期間使った上で感じたことが他のXperiaより写真は被写体が動かないものの方が得意という印象。バグなのか不明ですがシャッターボタンを押してから保存されるまでのタイムラグがちょっと気になる。

高速撮影する時もそうですがシャッターボタンを押してから最初の撮影が始まるまでにタイムラグがあるので1枚撮影の時などタイミングがずれることがあり1Ⅲや5Ⅲにはない部分なので気になります。

一方で表現力が圧倒的なので風景などを撮影すると威力抜群。これは他のXperiaにはない魅力です。また動画性能もかなり魅力。F2.0で撮影するだけで動画の雰囲気が今までのXperiaと全く違います。

被写界深度がめちゃくちゃ浅いというわけではありませんがちょっとボケるだけでも全然違う。また光学式のボケ感なので雑だと感じることがなく何より瞳オートフォーカスやオブジェクトトラッキングも魅力。

何より標準カメラ。通常の1倍撮影で徹底的に拘りたい人におすすめ。1倍に限っては別次元です。マニュアル撮影で本領発揮ですがオート撮影でもその良さを十分に実感することができます。

ポートレートがXperiaに足りない要素でしたがPRO-IはXperiaらしく対応してくれて魅力的。

Xperia 1Ⅲ

そして今年のプレミアムモデルであるXperia 1Ⅲ。Sonyの拘りを徹底的に楽しみたい人におすすめです。本体価格は一般ユース向けとしては15万円オーバーなので高め。ただその分オーディオは最高峰。

カメラはTOFセンサーを搭載しているため低照度から高照度の環境で動体の撮影にかなり強い。またPRO-Iと同じですが4K/120Hz表示のディスプレイに対応するなどSonyの拘りが詰め込まれています。

PRO-Iはおそらく1Ⅲがベースになっていると思いますがスマホとして見た場合1Ⅲの方が使いやすい。

カメラはペリスコープを搭載して光学式4.4倍のズーム撮影が可能。また発熱対策も1Ⅲの方がしっかりしておりワイヤレス充電にも対応。多少のスペックを捨ててでも標準カメラに拘りたい人はPRO-Iを選ぶべき。

一方でスマホとしての汎用性が高いのは1Ⅲとなっており分かりにくいですがしっかり棲み分けができています。

電池持ちの悪さと発熱のしやすさ。安定性という部分では5Ⅲには大きく劣りますがそれ以外の部分ではやはりプレミアムモデルということもあり圧倒しています。

安定性よりロマンを求める人におすすめです。個人的には今年購入して一番満足しているXperiaがXperia 1ⅢでSony好きに一番おすすめ。

まとめ。

今回は今年発売されたXperiaがどんな人におすすめなのかざっくりとまとめてみました。昔はハイエンドモデルを乱発しているイメージでしたが今はコンセプトが明確化したこともありターゲット層が分かりやすく選びやすくなった印象。

来年のラインナップも今から非常に楽しみです。特に個人的にはPRO-Iの最新モデルが出るのか。そして1Ⅳをどんな感じに仕上げてくるのか非常に楽しみ。

最新情報をチェックしよう!
 data-src=文章で伝えられない魅力を" width="1280" height="720" >

文章で伝えられない魅力を

機種のスピーカーの音質や動画性能など文章だとなかなか伝えにくいことがあります。この伝えにくい部分をYouTubeでぜひご確認ください。

CTR IMG