2019年の法改正に伴いキャリアは従来のように通信料金から端末の割引ができない状態になり分離プランの導入。割引がなくなった一方で端末代は年々高価格化しており多くのユーザーのニーズはミドルレンジモデルに。
ただ直近ではハイエンドモデルでも条件を満たせば実質1円で購入できるハイエンドもあるので簡単にまとめたいと思います。
iPhone 12 mini
今回の記事はあくまでも記事執筆時点での情報に基づいているので予めご了承下さい。
Twitterなどを見ると破格で販売されている機種が複数ありその中から今回は3機種確認したいと思います。まず一つ目の機種としてiPhone 12 miniです。例えばヨドバシカメラの一部店舗における施策だと以下のようになります。
au | iPhone 12 mini/64GB |
MNP | 2万2000円 |
対象機種限定特典 | 2万1999円 |
スマホトクするプログラム | 2万7650円 |
各種割引と端末の返却で実質負担金は1円となります。ざっくり言えば2年間iPhone 12 miniを1円でレンタルできる感じです。
ちなみに同様に128GBモデルは本体価格が64GBより高くなりますがスマホトクするプログラム利用時の免除額も大きくなるため実質1円でレンタルすることが可能。またスマホトクするプログラムを利用しない場合は以下のようになります。
iPhone 12 mini | 一括価格 |
64GB | 2万7651円 |
128GB | 3万3171円 |
プログラムを利用しなければ返却する必要もないです。あくまでもMNP+店舗独自の割引+auの正式なプログラムの3つを掛け合わせることで実現している価格になります。
なのでオンラインショップなどでは同様に購入することができずヨドバシカメラでも全ての店舗じゃない可能性。そもそもiPhone 12 miniを購入するべきなのか。すでに後継機種が発売されているため型落ち品です。
ただA14 Bionicを搭載しているためパフォーマンスは十分。12シリーズの中では唯一Magsafeでの充電速度が制限。まず値引きの条件からも2年間は同じ機種を使いたい人向け。そしてスペックよりサイズ感を優先する人向け。
Appleも発表当初で世界で最も軽く/最も薄い5G対応機種とそのサイズ感をアピールしていたくらいサイズ感をアピール。ただ一方で自分は短期間しか使わなかったですが発熱はひどく電池持ちはめちゃくちゃ悪い。
また当たり前ですがディスプレイサイズも5.4インチしかないので大画面に慣れている人には見にくいと思います。小型モデルが抱えがちなデメリットである電池持ちや発熱のしやすさを抱えており個人的にはサイズしかメリットを感じない。
正直スペックとサイズ感のバランスがとれていないからこそ売れず安売りの対象になっていると思っちゃいます。ちなみに発売当初から動きが悪かったとされている13 miniも一部店舗で早くも1円の対象となっています。
12 miniは型落ち品なので在庫がなくなり次第終了だと思います。小型モデルがどうしても欲しい人にとっては魅力的な選択肢だと思います。
Google Pixel 6
そして2つ目の機種としてGoogle Pixel 6です 2021年の10月下旬に発売されたばかりの機種が早くも割引。
Google Storeでの直販モデルは一時期全てのモデルが欠品するなど反響がかなりあった印象ですが認知度がまだまだ低いことからも国内ではauとSoftBankから発売されましたがキャリアモデルの売れ行きは直販モデル程ではないのかもしれません。
ある家電量販店のauモデルの価格を確認すると以下のようになります。
au | Google Pixel 6 |
対象機種限定特典 | 2万1814円 |
5Gスマートフォンお得割(MNPもしくは22歳以下の新規契約) | 2万2000円 |
スマホトクするプログラム | 3万8880円 |
これで実質1円。iPhone 12 miniの時と同じですが2年間実質1円でレンタルが可能。ちなみにSoftBankでも似たような施策を行なっていますが実質負担金は1円ではなく約1万円という感じ。
タイミングがあえばの話になりますが自分の親世代などスマホは使えればいいと思う世代に下手に安いのを買うのではなくPixel 6あたりを購入してあげた方がよほど快適に使える印象を受けます。
あまり使わないから安いやつでいいと安いやつを買うと使いにくくて余計に使わなくなる可能性もあります。
やはりAndroidを開発しているGoogleの機種だからこそOSが最適化されており非常に使いやすい。さらにメジャーアップデートは3年ですがセキュリティパッチに関しては5年の保証なので長く使える。
パフォーマンス的にもSnapdragon888には及ばないもののハイエンドスマホと同等なのでライトユーザーからヘビーユーザーまで快適に使えると思います。カメラに関してもシャッターをきるだけでトップクラスの写真を撮影可能。
気になるのはそのサイズ感と電池持ちがイマイチであることです。ただ自分の親とか見ていると画面が小さすぎても見にくい。さらに両手で使うことが多いので逆にいいかもしれません。ただ一般ユーザーからすればもうちょっと小さい方が良かったかも。
個人的にPixel 6はスマホが好きな人にもおすすめですがライトユーザーにもおすすめの機種という感じでまさに国内で人気があるiPhoneのAndroid版という感じ。にしてもこの価格になるのが早すぎ。
使いやすい分かりやすいスマホが欲しいという人に対しておすすめの1台でスペックで見れば12 miniより癖がない。
Xperia 5II。
そして実質1円じゃないですが先日よりdocomoオンラインショップで割引になっているXperia 5II。安いXperiaが欲しいユーザーにとって一番おすすめできる機種がXperia 5IIです。
アップデートサポート期間がネックですがそこまで気にならないなら10Ⅲを5万円で購入するより頑張って5IIに6万6000円出した方が満足度が高いです。また先ほどの2機種と異なりレンタル扱いじゃないこと。
やはり2年後の返却がネックに感じるユーザーもいるので白ロム含めて割引対象になるのは嬉しいところです。前回記事を上げた時はその日の21時頃には完全に在庫がなくなったみたいですがその後も不定期に在庫が復活。
どのタイミングで在庫が復活しているのか不明ですがオンラインショップの製品ページを見ると在庫なしの場合次回の入荷までお待ちくださいと表記されている以上は今後も入荷すると思います。
なので狙っている人はこまめにチェックするしかありません。ハイエンドモデルの中では電池持ちが良く。またスペックとサイズ感のバランスが非常にいい印象です。スペックで見れば後継機種である5Ⅲの方が魅力。
ただ発熱は控えめでスピーカーの音質が優れている印象です。Xperia自体が癖が強く万人におすすめできるという感じではありませんがその中でも5IIはおすすめしやすい機種。
約2年前に発売された5ユーザーからしても5IIに機種変更するだけで使い勝手が大きく変わると思います。個人的にXperiaにコスパを求めるならミドルレンジを選ぶのではなくハイエンドの型落ちを狙った方がいいです。
最新機種にこだわりがなくコスパのいいXperiaが欲しい人におすすめの機種という感じです。
まとめ。
もちろんユーザーからすればスマホが安く購入できるのは嬉しいですがその印象としては売れていないとイコールに。コンパクトモデルが好きなユーザーが多く求めているユーザーも多い印象ですが12 miniが叩き売りされていると実際には売れてないにも感じます。
Pixel 6に関しても同様に売れていない印象に。また実質1円で使うにはキャリアのプログラムを利用する必要性がありますがプログラムを使わなくても半額程度に。ただ一方で安く購入して新品の状態で端末を売却しようと考えている人も一定数いると思うのでそうなると中古市場の崩壊。
12 miniはまだしもPixel 6に関しては思っていたより早い段階で高く売れなくなる可能性があります。
自分のように端末を短期間使っては出来るだけ高く売って次の端末に乗り換えたいと思っている人からすればこの手のキャンペーンを特に最新機種ではやって欲しくないのが本音です。
次は3月が商戦のタイミングだと思いますがこの手の販売が変に拡大してほしくないようにも感じてしまいます。