Xperia PRO-Iをメイン機種にしなかったたった一つの致命的な理由

2021年の2月に発売されたXperia RPOと比較すればXperia PRO-Iはプロユースを想定しているとはいえより一般ユース寄りになっている印象。

ただ先日の記事にまとめましたがメイン機種には選びませんでした。今回は年末年始とXperia PRO-Iをしっかり使ってきた上でメイン機種にしなかった理由についてまとめたいと思います。

発熱のしやすさ。

発売されてから約2週間程度ですがメイン機種として普通のスマホとしてしっかり使ってきました。その上で気になった部分を確認したいと思います。一つ目は発熱と電池持ちです。

ベンチマークを計測すると内部温度が50度近くまで上がり自分が2021年に使った機種の中で最も上がります。実際に使っていてもChromeを20分くらいでほんのり暖かくなってきてゲームをちょっとやると熱くなります。

ただ逆に子供の写真を撮影している時や1分弱の動画を何回か撮影した時には発熱を感じないという印象。しっかり負荷をかければ発熱。個人的な印象としてはよく分からないタイミングでの発熱の方が多い印象。

VLOGをがっつり撮影したいと考えている人は別の話ですが自分はそのような使い方は一切想定していない。

海外サイトを確認すると長時間撮影しようとした場合発熱が原因ですぐに警告表示が出ると話題ですがそもそも自分がそのような使い方をしないなら気にする必要性はありません。

ちなみにXperia PROのような巨大なベイパーチャンバーを搭載して欲しかったという声もありますがXperia PRO-Iが搭載しなかった理由の一つとしてマザーボードの大きさが影響しているとも言われています。

カメラセンサー部分が非常に大きい。さらに巨大なベイパーチャンバーを搭載しようととなるとマザーボードをXperia 1Ⅲより小型化させないといけない。そうなるとコストがかなり高くなる可能性がある。

Xperia PRO-Iはマザーボードをあえて大きくし全体の金属シャーシを上手く利用して放熱する仕様を採用。事前情報通りであればXperia PRO-Iは放熱とコストのバランスを考えて今の仕様が採用されていると思います。

少なくとも発熱がしにくい機種と評価するのは無理です。特に数年ぶりの機種変更の人はびっくりすると思います。

電池持ちがかなり厳しい。

また海外サイトのバッテリーテストの結果を確認するとXperia 1ⅢよりXperia PRO-Iの方が優秀。ただ自分の使い方だと明らかにXperia PRO-Iの方が電池持ちが悪いです。寝る前の電池残量は10%以下が多い。

Xperia 1Ⅲでも電池持ちが悪いですが10%以下になることは滅多にないので正直電池持ちは良くないです。デジカメのようにバッテリーを交換できないこと。

さらに充電速度が30Wであることを考えるとスマホとしてもカメラとしても電池持ちは悪いと評価するしかないです。普段使っている上では問題ないでうが、出先などではモバイルバッテリーなしではかなり厳しい印象です。

動画性能は抜群にいい。

そしてメイン機種を選ぶ上でXperia 1Ⅲと悩んだ部分の一つですが動画性能はかなりやばいです。被写界深度をより浅く撮影できるのはiPhone 13シリーズが対応しているシネマティックモード。

特に中距離での撮影の場合にXperia PRO-Iより強い。ただ個人的に結構濃いめとなる色味は好きじゃない。一方でXperia PRO-IのF2.0での撮影はシネマティックモードほどじゃないとはいえはボケて撮影できます。

自分がXperiaのカメラの色味が好きということもありますがこの色味で撮影できるならXperia PRO-Iが優先になります。

オート撮影でも明らかに綺麗に撮影できるので上手い人が撮影したらもっと上手く撮影することができると思います。シネマティックモードは自分の中で衝撃が大きかったですがF2.0での撮影の方が自分の理想に近い感じです。

写真より動画撮影が優先な人は間違いなくXperia PRO-Iを選んだ方が後悔しないと思います。また写真に関してもF値関係なく歴代のXperiaと比較しても表現力がより豊かになっているのを実感。

他のメーカーのスマホはカメラソフトでしっかりと補正。ただ逆にXperiaの場合は補正が最低限だからこそ他のスマホにはなかなか出来ない表現力があることをBASICモードやAutoモードでも実感できます。

歴代Xperiaと比較してもより臨場感が増すと表現するべきなのか。それともよりきめ細かい表現が可能になったというべきか。

他の機種なら明るく補正されるシーンでもXperia PRO-Iは変に明るく持ち上げずむしろその暗い部分をより豊かに表現していると言ったら正しいのかもしれません。

1.0型センサーの60%しか使っていませんがそれでも1/1.3インチ相当と大型を採用していることに違いなし。

とはいえオート撮影でも歴代Xperiaのカメラとの違いを十分に実感できる仕上がりとなっており特に動画撮影する時や風景などを撮影する時はXperia 1ⅢよりXperia PRO-Iの方が明らかに自分好みです。

個人的に致命的なこと。

ただ一方で自分の中で致命的に感じるのがシャッターボタンを押してから撮影開始するまでのタイムラグ。購入当初から気になっていた部分でもあり以前の記事でも言及させて頂きましたがやはり気になります。

自分がXperiaのカメラが好きな理由の一つとして秒20コマの高速撮影ができること。Xperia PRO-IならさらにF2.0で撮影することで被写界深度を浅く撮影できるので一番期待していた部分。

年末年始もいろんなシーンで使いましたが自分の中でシャッターチャンスを逃さないようにするという秒20コマの本来の目的が達成しにくい。ポケットから取り出してシャッターボタンの長押しでPhoto Pro起動。

基本はバーストモードかつF2.0に設定してあるので起動したらすぐにシャッターボタンを押して撮影開始。ただこの撮りたいタイミングで撮影が開始しないのでふとした瞬間をさくっと撮影する気軽さが正直ないです。

タイムラグがあるといっても1秒もない印象。ただふとした瞬間ってこの1秒ない時間も割と致命的になります。前もって次の動作がわかる場合はちょっと早めにシャッターボタンを押しはじめればいいだけなので問題なし。

ただ子供など動きが読めないことが多いとなると中々上手く撮影することが難しい印象も受けます。また自分の設定がおかしいのか個体がおかしいのか2回アップデートしてから一枚撮影する場合もタイムラグが発生。

これはシャッターボタンを押してから保存されるまでにタイムラグがあるのでこの間に被写体が動いたり自分が動いたりしてしまうとブレた写真になる時が多い。さらにセンサーサイズが大きいため被写体に寄れない。

1.0型センサーを搭載したことでそのメリットを十分に実感できる一方で大型センサーのデメリットもそのままという感じ。

自分みたく秒20コマの撮影にここまで拘っている人はそこまでいないのかもしれません。

個人的にはこの部分がかなり致命的で撮影していてもストレスに感じるためF2.0や動画性能を捨てでもXperia 1Ⅲのシャッターチャンスを逃さないという部分を優先してXperia 1Ⅲをメイン機種に選びました。

ソフトのチューニングの問題なのか。それともハード的制約で限界があるのか現時点で詳細は不明です。ただXperia PRO-I自体が初代ということもありますが自分にとってはちょっと残念な印象を受けます。

まとめ

Xperia PRO-Iも何を重要視するかでユーザーの評価が変わってくると思います。あくまでも自分は秒20コマ+F2.0の撮影をもっとも重要視していたので結構厳しめの評価になった感じです。

本当に惜しいという感じでこのタイムラグがなければ自分は間違いなくメイン機種に選んでいたと思います。被写体が動体でなければ間違いなく歴代Xperiaの中でも最高クラスの写真や動画が撮影できる機種です。

とりあえず今後のアップデートでの改善に期待。本当にいい機種なのですがこのタイムラグさえなければよかったのにと思っちゃいます。。ただ静止画や動画が中心になる人は間違いなくおすすめできる機種です。

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文章で伝えられない魅力を

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