Google Pixel 6 Pro長期レビュー。最も雑に使えるカメラを搭載した良機種

アップデートが一つの特徴であるPixelですがPixel 6シリーズに膨大なバグが発生していたことも影響したのか。Googleにしてはかなりグタグタで本来であれば12月7日に配信予定だった12月のアップデートがなんだかんだあり手元の個体に配信されたのが1月18日

今回は発売日にPixel 6 Proを購入して約3ヶ月が経過しようとしているので長期レビューをしたいと思います。

物足りなさを感じる部分。

歴代Pixelは割高というイメージでしたがPixel 6シリーズに関してはかなり積極的な価格設定となっておりPixel 6 Proも12万円以下で購入可能とライバル機種が高いこともあり安く感じるのが一つの魅力です。

使いやすさにフォーカスしておりAndroidのiPhoneという感じでがPixel 6 Proもおすすめしやすい機種。ただ実際に使っていてちょっと物足りなさを感じる部分もあります。

その良さが踏襲されていないデザイン。

一つはデザインがあまり好きではない。元々Pixelにデザインを求めていませんがPixel 4シリーズは初のマット仕上げ+ポップなカラバリを採用。歴代Pixelの中でも個人的には一番好きなデザインで特にOh So Orangeはかなり好きでした。

後継機種はコストカットのためか耐久性を改善させるためなのか筐体に金属を採用して表面をバイオ樹脂で特殊加工。全体的なデザインとしてはPixel 4から踏襲されていますが質感は面白いけど気に入る感じではなかった。

ただ手首の不調が重なったこともありその本体サイズは軽く/持ちやすく/片手操作がしやすいという感じでした。デザインに特出したものはありませんでしたがその分上手くまとまっていた印象を受けます。

一方でPixel 6は歴代Pixelのようにポップなカラバリが復活。ただ個人的にはマット仕上げを採用して欲しかった。また市場のニーズだから仕方ないと思いますが本体サイズが大きく何より重さもかなりあるという感じ。

最上位であるPixel 6 Proがデカくて重いなら分かりますがPixel 6も同じで筐体サイズで差別化できていない。そのためシリーズ通してデカくて重いというイメージになったのが残念。

また好みの部分が強いですがカラバリが復活したのは嬉しいですがPixel 4の時のような所有欲を満たしてくれる質感やデザインでもなくPixel 5の時のような手軽さもない。

個人的にはPixel 6 Proのデザインにワクワクする部分がほぼないです。

ただそれでもPixel 6 Proは使いやすいと思っておりもっと所有欲をあげたいと思いスキンシールを購入しました。

特徴であるカメラを中心にしたデザイン設計としていますがカメラの存在感がありすぎて歴代Pixelにあったシンプルさがないように感じます。

ここまでカメラバンプ含めてカメラデザインが派手な機種も他になかなかないので開きなったと評価するべきなのか不明ですがもうちょっとシンプルさが欲しかった。

噂だとPixel 6 Proは2020年にPixel 5として発表される予定だった。ただGoogle Tensorに問題があり延期。開発当時の名称は不明ですがミドルレンジとして開発されいた機種を急遽Pixel 5として正式発表。

サイズ感でみればPixel 5こそがPixel 4a 5Gとして開発されていたのかもしれません。またGoogle Tensorに問題が発生したためラインナップを急遽変更したため全てミドルレンジになった可能性。

この噂の信憑性は不明ですがちょっと裏付ける証拠のようなものとしてPixel 6 Proのアスペクト比が19.5:9。2020年モデルとはアスペクト比が一致していますが2021年のPixel 6とPixel 5aはアスペクト比20:9なので不一致。

当初はGoogle Tensorを搭載したモデルかつハイエンドは2020年に1機種のみ発表だったが延期。一方で2021年モデルは最初からアスペクト比20:9の採用予定だっためPixel 5として発表される予定だった機種をPixel 6 Proとして発表したため2021年モデルとアスペクト比の不一致。

こう考えると整合性がとれ開発されたタイミングに開きがあり同時に発表される予定ではなかったからこそPixel 6とPixel 6 Proでサイズ感などにあまり違いがないのかもしれません。

これが真実であればPixel 7シリーズではアスペクト比が同じで筐体サイズがより区別化される可能性もあります。

電池持ちがイマイチ。

そしてもう一つが電池持ちです。5003mAhと大型バッテリーを搭載したとはいえPixel 5より電池持ちが悪い。2020年モデルはミドルレンジということもありましたがGoogleが電池持ちを最大限意識した世代にも感じます。

Pixel 4aは良くないですがPixel 4a 5GやPixel 5は搭載しているバッテリー容量を考えば優秀。またPixel 5a 5Gではさらに電池持ちが改善されていたので電池持ちをめちゃくちゃ頑張っているという流れ。

ただGoogle Tensorの燃費が悪すぎるのかPixel 6シリーズが搭載しているバッテリー容量を考えると悪い。自分の使い方だと寝る前の電池残量が30%をきることはなかなかないので1日持つので十分という感じです。

ただこの電池持ちは決しておすすめしやすい電池持ちとは言えません。電池持ちが悪かった歴代Pixelに逆戻りしてしまったと感じてしまいちょっと残念。

原因がイマイチ分からないですが待機中もしっかり電池が減る。電池持ちがいい機種は例えば夜中8時間くらい放置しても電池を1%から2%程度しか減りません。

ただPixel 6 Proは最適化が終了していると思いますがそれでも同じく8時間放置で10%以上は減ります。試しに通知の設定は手持ちの他の機種と同じ状態で2日間放置してみましたが電池残量が60%程度。

なので1日で何も使わずとも20%近く減ることになります。なので待機時間における燃費がなぜか悪いです。逆に使っている時の方が安定しているように感じる時もあるくらいなので今後アップデートで改善するのか。

待機時間による燃費が改善するだけで印象が変わると思います。電池持ちが悪いなら充電速度を速く。電池持ちがいいなら充電頻度も減るので充電速度が遅くてもいい。

現状だと電池持ちが悪く充電速度も遅いとどっちつかずの状態なのでどちらかに振り切って欲しいように感じます。

Google Tensorのパフォーマンスは個人的には十分なので発熱対策としてもパフォーマンスを制御して電池持ちはもうちょっと頑張って充電速度が今くらいというのがGoogleらしかったように感じます。

雑に撮影できるカメラ。

アップデートがゴタゴタしているのはその内落ち着くと思うので様子見ですが価格を頑張っているからこそせめてシリーズでデザインにもっと差をつけてメリハリ。

そして電池持ちをちょっと頑張ってくれていればさらにおすすめしやすい機種だったと思います。とはいえ物足りなさを感じない機種なんて存在しないと思っており自分がPixel 6 Proを使っていて一番のお気に入りな部分は雑に撮影してしっかり撮影できるカメラです。

個人的に使いやすいカメラの一つの要素として撮影したい被写体にどれだけ的確にフォーカスが合うかどうか。基本XperiaのPhotography Pro以外はフォーカスしたい部分をタップして合わせてから撮影すると思います。

ただPixelの場合は都度タップしてフォーカスを合わせなくても自分が合わせたい部分にしっかり合わせてくれる。なので個人的にはPixelのカメラはかなり使いやすく感じます。

さらに強いのがポートレートモードでGalaxyやiPhoneは一部機種を除いてポートレートモード撮影時の最短撮影距離が長い。またシャッターボタンを押してから保存されるまでのタイムラグがあり画像処理にも時間がかかります。

なので被写体が動かない場合は問題ないですが被写体が動体の場合は撮影に向きません。Xperiaの場合は画像処理を出来るだけ速くするために12MPに制限。

さらに高速オートフォーカス/秒20コマのバースト撮影に対応することでシャッターチャンスを逃さないというのが一つの特徴。一方でPixel 6 Proは他の機種ではかなり難易度が高いですが被写体が動体でもポートレートでいけます。

撮影したい被写体を瞬時に判断してフォーカスしてくれる。また画像処理によるタイムラグがほぼないため走り回る子供でも臨場感がある写真を撮影することができポートレート撮影が好きな自分にとっては大きな強みに。

ほぼ他の機種でやった場合は画像処理によるタイムラグのせいでブレるもしくは狙ったタイミングで撮れない。前モデル対比で大型センサーを搭載したことで通常撮影でもボケ感がより強化。

また感光性が強化されており強みであるナイトモードも三脚と合わせることでより明るく撮影ができるようになっています。

ただ個人的にはこれらの強みもいいですがPixel 6 Proのカメラは今まで使ってきたスマホのカメラの中で最も雑に扱って最も綺麗に撮れるという印象でかなり使いやすくてお気に入りです。

ハードを強化したとはいえソフト面を中心にしているGoogleのスマホだからこそできる芸当に感じます。

まとめ。

今回はPixel 6 Proを長期間使ってやはり物足りなくて感じてしまう部分とお気に入りの部分をまとめてみました。昨年公開した記事でご紹介したレザーのスキンシートとWhite Stone Dome Glassに変更してからさらに満足度は高くなっています。

ただフルモデルチェンジとなった最初の世代ということもありPixel 7でもっと改善を期待できる部分がたくさんあることも確かです。少なくとも後継機種が出る10月頃まではしっかりと使っていてあげたいと思っています。

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