Xperia 1ⅢとXperia 5Ⅲが大幅値引き。ただ過剰な値引きは不安しかない

2021年の年末頃からiPhone 12 miniが過剰在庫となっているのか実質24円のレンタルが可能で話題に。その後もPixel 6が実質1円でレンタル可能。そしてiPhone 13 miniやiPhone 13も一部店舗で叩き売り。

分離プランの導入後目立った金額での販売がありませんでしたがここにきて一気に増えています。今回はXperia 5Ⅲも一部店舗において実質1年でのレンタルが可能になっているので簡単にまとめたいと思います。

Xperia 5Ⅲが大幅値引き。

巷でXperia 5Ⅲが安いと話題となっていますがSoftBank版のXperia 5Ⅲが叩き売りにエディオンのある店舗における価格を確認するとMNPもしくは30歳以下での新規契約で新トクするサポート利用で25ヶ月目に機種回収で毎月1円でレンタル可能。

ちなみにMNPの場合メリハリ無制限プランもしくはスマホデビュープランに加入が必須となっています。レンタルとはいえ実質24円というのは破格でトクするサポートを利用しない場合でも6万8784円。

SoftBank版の定価が13万7520円なので一括で購入したとしてもほぼ半額で購入できるのはかなり安いです。これから3月にかけて国内では新年度に伴いスマホの買い替え需要が高くなる時期なので今後も継続する可能性。

Pixel 6に関しては本体価格が安いこともありまだ分からなくもなかったですがXperia 5Ⅲは10万円オーバー。なので完全に想定外で発売から3ヶ月程度でこの価格になってしまうのはファンとしては正直ショックです。

あくまでも今回安くなっているのはSoftBank版でありSoftBank以外のSIMで使う場合は注意が必要です。

本体にSIMロックはされていないとはいえあくまでもSoftBankの回線に最適化されたモデルで今後Sonyから直販される可能性が高いXperia 5Ⅲの直販モデルとは異なるので注意が必要です。

以前コメントでも頂きましたがSIMロックを解除しただけで使えるとは限らずAPNの設定なども必要になります。

なので安いから欲しいと思ってもその前に自分が今使っているSIMの契約などを確認した上でSoftBank版でも問題なく使えるのかしっかり確認することをおすすめします。

Xperia 1Ⅲも大幅値引き。

また直販モデルについて合わせて確認しておきたいのがXperia 1Ⅲが発売から3ヶ月程度で9900円の値下げ。価格改定により14万9600円で購入することが可能になっています。

1月10日まで1万円のキャッシュバック。2月中旬から受け取り可能だったと思いますがその前にキャッシュバックとほぼ同額の金額が値下げに。キャッシュバッグだと自分でセブン銀行なので受け取る必要性があるため手間がかかります。

ほぼ同額なので手間を考えればキャッシュバックより1万円値引きしてくれた方がユーザーとしてもありがたい。何より値下げするのが早くてちょっと意外です。

歴代モデルをみると2~3ヶ月周期で約1万円の値引き。この感じだと次は5月頃にもう一度値引きされそうな感じもします。おそらく5月頃であればXperia 5Ⅲの直販モデルが発売。

そしてXperia 1Ⅳのキャリアモデルも正式発表されていてもおかしくない時期なのでXperia 1Ⅲの注目度が下がる。となればこの頃にもう一度値下げされてもおかしくないと思います。

直販モデルのメリットとしては限定カラバリ。キャリアロゴやキャリアアプリがない。またストレージが512GBでDual SIMに対応していること。一方で分かりやすいデメリットとしてはミリ波非対応。

Xperia 1Ⅲのミリ波対応モデルが発売されているのはかなり限定された市場となっておりむしろキャリアモデルもよく対応したなという感じです。

個人的にはミリ波の恩恵を受けることが全くないので気になりませんが同様にミリ波非対応が気にならないならキャリアモデルより一括価格が一番安い直販モデルを検討してみるのもありだと思います。

叩き売りによる今後の不安。

ただ一方でXperia 5ⅢのSoftBank版に関してはどうやってこの価格を実現しているのか正直謎です。

電波法の改正により少なくとも発売されて1年以内の機種は割引上限が2万2000円だったと思いますがXperia 5Ⅲに限らず2万円以上の割引ができるのか謎。

いつでもカエドキプログラムの下取り金額に関しては値引きに該当しないためまだ分かるのですが先ほどの例で見れば約6万9000円分の値引きが発生しています。

ユーザーからすればスマホは安く購入出来ればいい。ただこの売り方が常態化してしまうと今後不安しかないです。

菅さんが内閣から外れたためキャリアへの締め付けは緩くなっているように感じますが今後これが継続するとより締め付けが強化される可能性。

分離プランの導入時点でかなり締め付けが強くなったように感じるのに今後締め付けがより強化されてしまったら10万円を超えるハイエンドなんてほとんど売れなくなる可能性。

またこの価格で購入したユーザー。例えばXperia 5Ⅲを実質24円でレンタルして機種を返却する2年後。Xperia 5Ⅲがどんなにいい機種だと思ってもその後継機種をおそらく定価で購入することに抵抗があると思います。

分離プランの導入以降一気に端末の販売台数は落ちましたがそれでも少しずつは回復傾向に。その中で過剰な割引をやってしまうとその割引で購入したユーザーは次も割引ありの機種を購入する流れに。

結局定価ではどんどん売れないという流れになり今まで定価でも地味に売れていた機種も売れなくなる可能性。実際に違ったら申し訳ないですが結局一部家電量販店などが行なっている今回のような過剰な割引。

家電量販店側が割引分を自社でもっているとは思えず結局キャリアからの販売補助金が前提の施策に感じます。

結局今までの繰り返しで端末を過剰に割引して一部ユーザーのみがトクする流れになるのであればもっと月々の料金を下げろという流れに。また今回キャンペーンを見れば一括購入で約7万円程度。

ちなみにイオシスで見ればXperia 5Ⅲの未使用品の買取価格は8万5000円と差額1万5000円あるので売る人もいると思います。新品未使用品の買取が増えれば買取価格は当たり前ですが下がる。そして中古買取に関してはさらに下がる。

もともとAndroidの中古市場は崩壊しやすいのに今後中古市場ではさらに価格が崩壊する可能性。また中古市場で新品未開封の在庫が増えれば新品をキャリアで購入せず新古品を購入する人も増えると思います。

良質な新古品が増えれば結局キャリアで新品が売れにくくなりより過剰なキャンペーンをやるようになる。そしてまた状態のいい端末が中古市場に流れるという負のスパイラルになる危険性もあります。

今後選択肢がなくなる可能性も。

また新品が売れにくい市場となればメーカーにとって旨味が少ない市場になる可能性。

スマホ黎明期の時代にはまだ国内メーカーがスマホを出していましたが今やNECやPanasonicは撤退しておりSHARPに関しては親会社はFoxconnなので実質台湾企業です。富士通もモバイル部門の親会社は違います。

結局国内メーカーで頑張っているのはSonyくらいです。ユーザーにとって理想の機種が見つかるかどうかは別としてAppleやGoogleにSony 。そしてXiaomiやOppoにHUAWEIやSamsungなど現時点で選択肢は豊富にあります。

ただ今後日本が定価で売れない市場と判断されると撤退もしくは消極的になるメーカーも増える可能性があります。よく言われるのが韓国では選択肢がGalaxyかiPhoneしかないとされています。

つまり今後メーカーが撤退するようになってしまうと日本市場も選択肢が限定されてくる可能性があります。また安い端末しか売れない。

市場のニーズとしてミドルレンジ以下の方が高いことは明らかですがハイエンドが全く売れないとなってくるとハイエンドの選択肢もかなり限定されてくる可能性があります。

今はハイエンドが高くて買えないと思っているユーザーでも逆に言えばハイエンドの選択肢があることになりますがいずれ自分が気に入っていたメーカーがハイエンドの販売に消極的になって選択肢が消える可能性もあります。

そして分離プランの導入後今までハイエンドモデルが売上のほとんどだった日本でも売れないからミドルの導入。ただ以前にようにハイエンドの叩き売りが常態化するとなるミドルを購入するよりハイエンドを買った方がいい。

結局ミドルレンジよりハイエンドの方が安く購入できるなら以前のようにハイエンドを買う人が増える可能性。となるとミドルレンジの売上にも変な影響が出始めてハイエンドは安くしないと売れない。

ただハイエンドが安いからミドルも売れないという流れになるとメーカーにとって日本市場の旨味はなくなります。あくまでも極端の状況を想定していますが安いモデルしか売れない。過剰な割引の継続は今後を考えると不安。

日本市場はiPhoneが圧倒的なシェアを誇りAndroidメーカーから見れば非常に厳しい状況。その中でiPhoneが叩き売り。となればAndroidも同様に安売りをしないと売れない状況に。

その中iPhone以外まとまな選択肢がなくiPhoneすら割引なしじゃないと売れないみたいな状況になったら怖いです。

まとめ

年々端末価格が高騰している中これ以上端末購入の際の締め付けが強化されたら本当にハイエンドは終わりです。自分はスマホが好きだからこそ先のことを考えると今の過剰な割引はかなり不安に感じてしまいます。

もちろん自分が欲しいスマホが安く購入できる時に購入するのが一番ですがキャリアには過剰はやめて欲しい。結局目先の数字の囚われて後々の自分の首を自ら絞めにいっているようにも感じてしまいます。

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文章で伝えられない魅力を

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