国内ではiPhoneのシェアがいまでも40%オーバーとかなり高いですがiPhoneのシェアがここまで高い地域は稀。GoogleがPixelを積極的に展開している地域はiPhoneのシェアが高い地域とまで言われているくらいです。
iPhoneとAndroid どちらがいいかは個人の好みの問題でありどちらかが絶対正しいということはありません。
ただiPhoneとAndroidのどちらかがいいかとはよく話題になりますが今回自分自身がよく理解していなかったAndroidとiOSの違いについてまとめたいと思います。
RAMの必要量の違い。
実際に使っていてAndroidのここがいい。逆にiOSのここがいいと思うこともあります。ざっとした違いや癖について理解していたつもりですが自分自身が知らなくまた意外と知らない人が多いと思うことを共有したいと思います。
一つ目はRAMの違いです。昔からiPhoneのRAMは低くてクソとか言われていおりiPhone 13 Pro Maxで見てもRAM6GBしかありません。AndroidのミドルクラスであればRAM6GBは当たり前となっていますが逆にiPhoneはなぜ少ないRAMでも快適なのか。
バックグランドでの処理方法。
Androidの方がより多くのRAMを消費しやすい理由の一つ目としてバックグラウンドにおける処理の違い。
Androidの場合はアプリを使っていなくてもアプリが終了させていない限りは使っていようが使わなかろうが消費しているRAMの量は一緒。
一方でiOSの場合は簡単に言えばバックグラウンドは仮想状態となっておりアプリを使っていない場合その中断された時のステータスが記録された状態で一時停止の状態に。
そしてアプリを再び使い始めた時に記録されたステータスから再開するとしています。
なのでAndroidはアプリを使っていない時もバックグラウンドで動作してRAMを消費しがちですがiOSの場合はアプリを使っていない時は一時停止となるため一時停止中はRAMを消費しない仕様になっています。
簡単に言えばiOSの方がアプリ停止時に無駄がないため結果的に少ないRAMで快適に使えるとされています。
アプリの統一性。
そして2つ目の理由としてはアプリの仕様の違い。iOSで見た場合App StoreでAndroidではGoogle Play Store。どちらのストアでもアプリを配信する際に審査がありますがこの審査基準の違いが結果的にRAMの違いに。
App Storeでアプリを配信する場合Appleが規定してガチガチの審査基準をクリアしないと配信できない。一方でGoogle Play StoreにおいてはApp Storeほど審査基準が厳しくないとされています。
またApp Storeではアプリの仕様がガチガチに規定されているため統一性があります。なのでApp Storeのアプリを快適に動作させるにはiPhone自体がどの程度のスペックが必要か判断しやすい。
一方でGoogle Play Storeのアプリはここまで統一性がないためAndroidの場合はアプリに合わせてスペックが強化していく必要性がある。簡単に言えばiOSはiPhoneに合わせてアプリの仕様を決定できる。
逆にAndroidはアプリに合わせて本体を強化するという感じでアプリ一つとっても考え方がほぼ真逆です。そのためAndroidはより幅広いアプリに対応させようとする場合より多くのRAMが必要になります。
通知方法の違い。
また3つ目として通知の仕様に違いがありiOSの場合はAppleのサーバーを介して均一にプッシュされる。そのためアプリを開かなくても通知を受信することができる。
一方でAndroidはオープンソースのため統一された通知の仕様がない。iOSのように全てのアプリがサーバーを介して均一でプッシュされている訳じゃない。
そのためアプリによってはバックグラウンドでRAMを消費したり動作にエラーが発生すると通知が来ないなどAndroidと比較すればiOSは閉鎖的ですが仕様がある程度統一できるからより少ないRAMでも快適に動作する感じに。
アップデートの仕様の違い。
次にアップデートの方法の違いです。自分自身もそうですがiOSとAndroidのアップデートと言えばサポート期間に目が行きがちでiOSの方がアップデート期間が長い。Androidは短いというイメージが強いと思います。
またAndroidといってもメーカーによって対応が異なるため余計にややこしい状況になっています。
メジャー | セキュリティ | |
Google推奨 | 2回 | 3年 |
Pixel 6 | 3回 | 5年 |
Galaxy(2019年以降の機種) | 3回 | 4年 |
Googleが一応推奨しているのはメジャーアップデートが最低2回。セキュリティパッチが3年という期間。ただこれも厳密に守れと規定されているわけではない。
またグローバルモデルはその期間を守っていても販売地域のキャリアが必ずしも守るというわけではありません。Androidも頑張っているとはいえいまだにiPhone 6sに対応しているiOSと比較すると短いことに違いはない。
ここだけ見るとAndroidのアップデートにいいことがないように感じますがアップデートの違いがあります。
まずAndroidはざっくり言えば機能面のアップデートであるメジャーアップデートとセキュリティ面のアップデートと大きく2種類。
メジャーアップデートに関しては基本1年1回なのでアップデートのほとんどがセキュリティアップデートになります。一方でiOSの場合はAndroidのようにアップデートが分かれていないです。
iOSと比較してAndroidはアップデートが分かれていることがキーになってきます。
例えばAirDropのAndroid版であるNearByShareやiMessageのAndroid版であるRCSはAndroid6.0以降に対応。
Android6.0絡みの機種なんてとうの昔にメジャーアップデートのサポート期間が終了していますがどうやって新機能に対応しているのか。Near By Shareでみた場合Google Play Serviceに追加された新機能。
なので全体のアップデートをする必要性がなくGoogle Play Serviceのみをアップデートさせれば対応できる。RCSに関してはGoogle Play Storeにおいてインストールできる仕様になっています。
また対応のBluetoothイヤホンと簡単にペアリングできるFast PairもAndroid6.0以降の機種に対応しています。
もちろん制限がないわけではありませんがAndroidの場合新機能を追加したい場合必ずしもメジャーアップデートが必要というわけではなくサポートが終了している機種であっても後に新機能を追加することが可能。
一方でiOSの場合は何か新機能などを追加する場合は全体的なアップデートが必要となってきます。
また記事執筆時点で最新はiOS15となっておりiPhone 6sがいまだサポート対象機種となっていますがハード的制約などから新機能の全てに対応できるわけではない。
Androidでいうセキュリティパッチのみ対応に近い状態ともいえます。こう考えるとAndroidはAndroid6.0以降の機種に新機能を追加するなど息が結構長い。
そしてここでAndroidの問題点となるのがセキュリティパッチでiOSと同様に伸ばすことが遜色なくなります。メジャーアップデートなしでもものによっては新機能は追加できる。
なのでPixel 6はセキュリティのみ5年にしたのかもしれません。現時点でiOSの方がサポート期間が長い。ただアップデートの仕様に違いがありAndroidの方が理にかなっている部分もあるように感じます。
まとめ
OSの違いは正直慣れの部分があると思います。今までiOSを使っていた人からすればAndroidに違和感。その逆ももちろんあります。
あとは一方的に使いにくいと批判している人もいますがiOSにしろAndroidにしろ自分に出来るだけ合うような設定にしているのかも気になります。今後もAndroidとiOSで切磋琢磨して欲しい。
Androidユーザーから見てもAppleのエコシステムの完成度の高さは羨ましく感じます。