例年よりGoogleは早くAndroid13/開発者向けプレビュー版を公開しており、Android13で実装される新機能の一部が明らかになっています。またGoogleは先日にGoogle I/Oを5月11日に開催予定であることを明らかに。
このまま順調にいけばイベントの頃にはβ版の配信が開始していますが、このイベントの主役は間違いなくAndroid13になると思われます。今回GSM ArenaによるとAndroid13ではより消費電力効率が改善する可能性があると報告しているので簡単にまとめたいと思います。
よりアプリ監視システムが強化される可能性。
当たり前と言えば当たり前ですがAndroidのバージョンによって消費電力効率がいい時と悪い時があり、直近で見ればあまり優れているSoCとは言えない状況にあります。またGoogle Tensor自体の消費電力効率が優れているとも言えないため、今後消費電力効率の改善がPixelにとってキーになる可能性も。
そして先日にはAndroid13/開発者向けプレビュー版としては最後となるβ2の配信が開始。今回の情報によるとβ2の中からバッテリーに関する記述が見つかったとしています。そのドキュメントから以下のように説明しているとしています。
Android 13では、アプリが24時間の間にデバイスのバッテリーを大量に消費したときに表示されるシステム通知が導入されています。この新しい通知は、ターゲットSDKのバージョンに関係なく、Android13で実行されるデバイス上のすべてのアプリに表示されます。
アプリがデバイスのバッテリー寿命に与える影響を測定する場合、システムは、次のようないくつかの異なる場所でアプリが行う作業を考慮に入れます。
- フォアグラウンドサービス、目に見える通知があるサービスも
- 迅速な作業を含む作業タスク
- 放送受信機
- バックグラウンドサービス
- アプリのキャッシュ
この通知がアプリに表示される場合、少なくとも24時間後まで、同じデバイスに再度表示されることはありません。
アプリがフォアグラウンドサービスを長期間(24時間以内に少なくとも20時間)実行していることをシステムが検出すると、ユーザーに通知を送信し、フォアグラウンドサービス(FGS)タスクマネージャーとのやり取りをユーザーに促します。 。
注:システムがアプリに対してこの通知を表示する場合、少なくとも30日後まで同様の通知は表示されません。
ざっくり言ってしまえばAndroid13がアプリのバックグラウンド動作のますます多様な側面を監視するようになったということになります。特にバックグランドに焦点をあててバッテリーの浪費を抑える機能が実装される可能性があることになります。
もちろん対象外になるアプリも。
ただバックグラウンドでの動作が必要なアプリもあり、これも毎回通知などで警告されたらたまったもんじゃありません。なのでAndroid13での追跡から免除されているアプリも存在しているとしています。
- システムアプリとシステムバインドアプリ
- コンパニオンデバイスアプリ
- デモモードのデバイスで実行されているアプリ
- デバイス所有者アプリ
- プロファイル所有者アプリ
- 永続的なアプリ
- VPNアプリ
- ROLE_DIALERの役割を持つアプリ
- システム設定で「無制限」機能を提供するようにユーザーが明示的に指定したアプリ
まだアプリごとの詳細は不明ですが、上記の条件を満たすアプリは免除されることになります。少なくとも同様の機能は以前からあったと思うユーザーも多いと思います。
現にAndroid 8 OreoまでさかのぼるとGoogleはすでに同様のことを行っており、バックグラウンドでバッテリーの消耗に関する警告が表示されていました。ただこれらの監視ロジックははるかに基本的であり通知自体は24時間ごとに1つの通知のみを表示するなど表面的に過ぎなかった。
なのでAndroid13ではより進化したバッテリーの監視システムが搭載される可能性があるので結果的に搭載機種は電池持ちの改善に繋がる可能性もあります。