発売直後に1万個以上のアプリを制限していると大きな話題となり韓国では訴訟問題まで発生したGalaxy S22シリーズのGOS問題。すでに先日には解放用のアップデートも配信されており、ユーザーが任意でゲームプレイ時などに制限をかけるか選択できるようになっています。
今回Android AuthorityがGalaxy S22シリーズのGOSによる制御は正しかったのかと言及しているので簡単にまとめたいと思います。
消費電力の問題。
詳しい状況は把握していませんが以前よりGalaxyはゲームプレイ時などパフォーマンスが同じSoCを搭載した機種と比較しても劣るとされており、以前より制御されていた。ただ今回Samsungがアップデートを配信すると制御していることを公式に認めたことで大きな話題に。
ちなみにGeekBenchはGalaxy S10シリーズからGalaxy S22シリーズまでのGalaxy SシリーズはGOSで制御されていたと判断して半永久的にスコアを削除するなど対応としてはかなり厳し目。
ただ問題となってくるのがSamsungがGOSで制御していたことは問題だったのか。ユーザーに黙って制御していること自体は問題があると思います。ただSamsungはそこまでしても本体のパフォーマンスを優先した。
まず上記の画像はGOSがオフになっている状態とオンになっている状態で同じ動作をさせた場合の消費電力の違いをグラフ化させたものです。GOSがオフの場合だとパフォーマンスが高くなるのも早いが消費電力もかなり大きめだとしています。
またこのパフォーマンスの高さが持続出来れば問題ないのですが結局発熱によりスロットルダウンが開始するためパフォーマンスは制限されます。ただそれでもGOSがオフの状態の方が消費電力が大きいことを確認できます。
フレームレートにも差。
またフレームレートで確認すると最終的には同じパフォーマンスになることを確認することができます。ただパフォーマンスは一緒になってもGOSがオフの状態の方が消費電力が高いままとなっています。
なので同サイトはGOSをオフにしても短期的にパフォーマンスを向上させるだけで、その代わりに消費電力が一貫して多い。少なくともゲームなど持続的パフォーマンスを求める場合はGOSがオンの状態の方が電池持ち含めれば安定しているとも言えます。
ただあくまでも今回のテスト結果での判断と前置きしておりこの結果は他の動作においても一貫して同じ結果であればSamsungがGOSで制御しているのは賢明とも言えるとしています。
さらに消費電力が多い場合は発熱する可能性も高くなり、結果バッテリーの劣化を早め、コンポーネントの寿命も短くなるとしています。なので明確にGOSをオンにしている状態とオフにしている状態で差を感じないユーザーにとってはオンにしておいた方がいいということになりそうです。