一部噂であればXperia 1Ⅳは現行モデル対比で20%近く値上がりする可能性があるとの噂。ただ半導体不足に加え人件費や原材料に輸送費の高騰。さらにSonyの規模感を見れば20%までいかなくても現行モデルからの値上げ避けられないようにも感じます。
新製品が高くなるとやはり気になるのは現行モデルの型落ちのタイミングでの安売り。
今回auオンラインショップにおいてXperia 1Ⅲが大幅値下げが行われたので購入するべきかまとめたいと思います。
auオンラインショップ
大手キャリアがXperia 1Ⅲの取り扱いを正式発表した時にキャリアでの価格差が話題に。docomoは以前より一括価格は基本一番安い。そしてauがちょっと高くてSoftBankは高すぎという感じ。
ただauもレンタルサービス前提の価格設定に変更したことから約18万円と非常に高価で話題でSoftBankより安いとはいえdocomoと価格差が2万円以上あり。
またXperiaユーザーはdocomoに多いことからもauでどの程度売れたのか定かではありませんが3月30日から価格改定で4万460円の値下げ。そのため一括価格は13万7540円でプログラム利用時においては7万6820円と大幅値下げに。
ちなみに記事執筆時点でdocomoとSoftBankは価格改定を行なっておらず大手キャリアで一番安い。
また直販モデルを見ても期間限定で1万円のキャッシュバックキャンペーンを行っていますがキャンペーン込みの価格で見ても13万9600円と表面上の価格はとりあえず一番安くなっています。
価格差が僅か2000円程度しかないことからももしかしたら直販モデルを意識した可能性もあります。auがあとどの程度在庫を所持しているか定かではありませんがXperia 1Ⅳを見据えた在庫処分を開始したと見るのが妥当だと思います。
価格優先の人は買うべきじゃない。
値下げされたことで欲しいと思うユーザーもいると思います。なので購入する前に確認して欲しいことを改めて確認していきたいと思います。まず一つ目として前提とも言えますが欲しかったと思う人以外は購入しない方がいいと思います。
2019年以降Xperiaのコンセプトは明確化しておりSonyの拘りに共感を持ってくれる人向け。さらに価格が高くても欲しいと思って貰える人に購入して貰えればいいというスタンス。
少なくとも一般のユーザーからすれば癖が強いため使いにくく高いので万人受けとは逆です。価格が安くなったからといってSonyのコンセプトを理解していないと使いにくいだけで失敗します。
何より◯◯円あったら何を買うとの発想が最初に出てくると人には絶対的におすすめしないです。誰が言っていたのか何かで読んだのか忘れましたが。
その商品を購入するか悩んでいる時に価格が原因ならやめろ。悩んでいるのがスペックなら迷わず買え。
このフレーズを見た時にまさにXperiaにピッタリだと思いました。今までXperiaのハイエンドモデルが欲しかった。Xperia 1Ⅲが欲しかったけど予算的に厳しく買えなかった人にとってはチャンスだと思います。
ただ安くなったからXperia 1Ⅲも買い替えの候補に入れるとなると失敗する可能性が高いです。
スマホに何を求めるかはユーザー次第ですが少なくともハイエンドモデルは物好きが買うもの。例えばスマホに15万払うならパソコンを購入するという発想であればスマホに求めていることがそこまで高くない。
となればハイエンドモデルじゃなくミドルレンジでも十分にニーズを満たせる。今のミドルレンジはひと昔前のミドルレンジと完成度がかなり違うのでもちろん機種によりますが多くのユーザーのニーズを満たせると思います。
逆に言えばハイエンドモデルが欲しいユーザーは価格よりも先に何かスマホに求めることが明確化していることが多い印象を受けます。Xperiaは価格以上にスマホに何か求めていることがはっきりしている人向けの製品になります。
それがカメラなのか映像なのかオーディオなのかはユーザー次第だと思います。
ただ何より価格を優先でスマホに求めていることがあまりない人にはXperiaはおすすめできずこれがいくら安くなったとしても価格を優先して購入すれば失敗すると思います。
発熱と電池持ち。
スペック面において購入前に確認しておいて欲しいことは大きく2つでまず一つ目は発熱と電池持ち。Snapdragon888搭載機種の宿命といえば宿命ですが同じ負荷をかけた場合発熱がしやすいです。
またSonyはXperia 1Ⅲではアプリの温度管理などソフトでの制御にもアップデートを重ねることで制御していますがハード面で見れば発熱対策より放熱対策に力を入れている印象です。
なので内部温度が上がってきた場合放熱をしっかりさせることでパフォーマンスの安定を安定させる。放熱させているため結果使っている時に本体がかなり熱く感じることがあると思います。
ただ申し訳ないですがauモデルは使ったことがないためキャリアアプリによってどの程度影響が出ているのか不明。今までdocomoモデルと直販モデルを使ってきましたが動画を見るとか音楽を流すとかキャリアアプリの影響を受けない使い方だと電池持ちに差がない。
ただバッテリーテストのような感じではなく日常的な使い方だと直販モデルの方が10%くらい良い。
ここまでなぜ差が出るのか詳細は把握していませんがアイドリング状態の通信による消費やほとんどのキャリアアプリを無効化しているとはいえアンインストールできないやつものあるため何かしらの影響が出ているのか。
一方でauのキャリアアプリはあまり悪影響を及ぼすとの話をきかない。そのためそこまでは心配しなくてもいいのかもしれません。ただアプリの影響がなくてもユーザーの使い方によっては本体を熱く感じやすいと思います。
放熱はスマホ本体にとっては良いことであってもユーザーにとってはユーザビリティが下がるので難しいところですよね。少なくとも自分みたくゲームはほとんどやらない。
やってもライトなゲーム程度であれば発熱が気になるシーンはかなり限定的です。ただこれから外気温が暑くなってくればXperiaに限らず本体の温度も上がりやすいので熱く感じやすい時期にはなってきます。
また電池持ちに関しては自分の使い方であれば大体寝る前の電池残量は30%前後のことが多い。昨年発売された当時は外気温が高かったので20%以下になることも結構あった感じです。
やはり発熱/放熱がしやすい環境だと燃費が悪いので電池持ちもより悪くなりがちです。ちなみに海外サイトが公開したバッテリーテストの結果を確認するとスコアは82。
歴代のプレミアムモデルの中ではいい方。iPhoneで見ればiPhone 12 ProやiPhone 13 Proに近い。ハイエンドの中で見れば普通より悪いけどめちゃくちゃ悪いという感じではないくらいの立ち位置。
ただこれもユーザーの使い方次第 そして設定やインストールされているアプリにもよります。何より本体は熱くなりやすく電池持ちはあまり良くないと思ってもらっていた方がいいです。
直販モデルとどちらがおすすめか。
そして先程の話とも重複しますがほぼ価格差がない直販モデルとどちらを選ぶべきなのか。まずauモデルのメリットについてざっと確認すると一つ目がミリ波に対応していること。
さらにキャリアアグリゲーションに対応しているので最大通信速度に拘りたい人や少しでも通信速度が速い方がいい人にはいい。ただもちろん他のキャリアのSIMを使うなら別の話です。
そして2つ目としては伝言メモや留守番電話サービスなど通話関連サービスが充実していること。特に伝言メモを重宝している人にとってはキャリアモデルの方がいいと思います。
またFMラジオもauモデルは対応しています。キャリアモデルの方がよりソフト含めて日本市場に最適化されています。ただ一方で直販モデルに関しては日本市場に最適化されるのは対応バンドやおサイフケータイなどハード部分がメインでソフト部分がそこまでされない印象。
ざっくり言えばキャリアのサービスを使っている人ほどキャリアモデルの方がいい。逆にキャリアのサービスをそこまで使っていない人は直販モデルでも十分という感じです。
ちなみに直販モデルのメリットとしてはDual SIMに対応していることに加えストレージが2倍。また対応バンドが広いため複数の回線で使い分けをしている人におすすめという感じです。
個人的にはキャリアのサービスはほぼ使っておらずDual SIMやストレージ2倍の方が優先度が高い。
これで価格差が2000円程度であれば個人的には直販モデルの方がお得に感じますがDual SIMを使わない人やストレージが256GBで足りる人はauモデルでも十分だと思います。
正直ここはユーザーの使い方次第でどちらが正しいということはないと思います。ただ逆に直販モデルの価格が個人的にはかなり魅力的に見えていかに今まで高かったかをより実感。
直販モデルはキャリアモデルとの発売のタイムラグがあるのが一番の欠点ですが価格は魅力。
まとめ
今回はauオンラインショップにおいてXperia 1Ⅲが大幅値引きされたのでまとめてみました。安くなったことでより魅力的になりましたが安くなったからと飛びつくと失敗する可能性が高い。
Xperiaのスペックや価格をどう評価するかはユーザー次第ですが機種選びの失敗をユーザー自身のせいなのに機種のせいにされるのが一番嫌で結構厳し目に今回はまとめてみました。
それがメーカーにとってもユーザーにとっても一番不幸な結果にも感じます。