Snapdragon 8 Gen 1が正式発表。Xperia 1Ⅳのスペックを予測

Snapdragon888が発熱や電池持ちの問題を抱えていることからも2021年モデルはスキップと考えるユーザーも。Snapdragon888がハズレSoCとされていることからも期待されているのが次期ハイエンド向けSoC。

今回QualcommがSnapdragon 8 Gen 1を正式発表したのでXperia 1Ⅳのスペックを推測したいと思います。

ディスプレイはどうなる?

今回からSnapdragonの命名規則が大きく変更。今後ハイエンド向けはSnapdragon8は固定だと思います。ただ従来でみるSnapdragon870やSnapdragon888+の後継がどのような名称になるのか不明です。

まずXperia 1Ⅳの特徴といえばディスプレイ。4Kの表示解像度に対応することはほぼ間違いないと思います。一部情報ではSamsungのLTPO技術を採用したディスプレイを採用することで世界初の可変式4K/120Hz表示に。

ただ一方で表示解像度に関してはXperia 1IIとXperia 1Ⅲでは同じで進化をしていません。となると気になるのが表示解像度の進化があるかどうかだと思います。

Snapdragon 8 Gen1のディスプレイのスペックを確認すると表示解像度がWQHD+の場合最大で144Hz表示に対応。4Kの場合は60Hz表示に対応Snapdragon888と一緒です。

Snapdragon888の時点で4K/120Hz表示に非対応ですがSonyがなぜXperia 1Ⅲで対応できたのか不明。一部説によるとQualcommの定義している4KとSonyの定義している4Kで違いがあるからとされています。

Xperia 1Ⅲは3840×1644で画素密度が約600万くらい。SID規格に基づき4Kに対応としています。ただ一方でQualcommの4Kは一般的な4K UHDでその画素数は約800万ピクセル程度。

Qualcommの定義する4K UHDの画素数以下にXperia 1Ⅲが収まっていること。さらにXperia 1Ⅲは120Hz表示に対応なのでSnapdragon888が対応できる範囲内に収まっているとされています。

Snapdragon 8 Gen1でもこの部分は変更されていないためXperia 1Ⅳでは表示解像度が変更される可能性は低い。ちなみにXperia 1以降アスペクト比21:9に変更されていますが解像度自体はアスペクト比16:9の頃から変更されていない。

つまり画素密度だけで見ればXperia XZ premiumよりXperia 1Ⅲの方が200ppiくらい下がっています。

なので一部情報ではアスペクト比21:9に対応した5120×2160の真の4Kに対応するとの話もありましたがそうなるとSnapdragon 8 Gen1で今度は120Hz表示に対応できない。

事前情報通り可変式120Hz表示に対応するなら表示するコンテンツに合わせて表示解像度を変更すれば対応はできると思いますが現状のように両立はできない。

例えば映画を見るときは4K/60Hzで表示してゲームをやる時はFHD/120Hzで表示するという感じです。その強みを活かしてさらに解像度をあげてくるのか。現状維持なのか。個人的には現状維持に感じます。

カメラの進化に期待。

 

またSnapdragon 8 Gen1はカメラに関する機能も大幅に強化されており例えばSnapdragon888と比較して4096倍となる18bitのRAW撮影に対応。またSamsung以外が開発しなさそうですが200MPのカメラセンサーに対応など。

ただその中でもSonyが興味を持ちそうなこともあります。一つは最大で30fpsで8K HDR撮影に対応すること。Xperia 1Ⅳのメインカメラセンサーは50MPになるとも予測されており仮に高画素化されれば8K対応はありえる。

Sonyのデジカメの中で最上位モデルであるα1も50MPに対応。さらにSony製としては初の8K撮影に対応。ただ8Kに対応することでメリットが多くなるまでXperiaに8K撮影対応はさせないとしているので正直なんとも言えない。

現状でも8K撮影ができたとしてもそれを活かす場は限定的で環境を構築しているユーザーはさらに限定的です。ただXperia 1IIの開発者インタビューの時に明らかにしているのでそれから2年でSonyがどう判断するか。

そしてもう一つ気になったのが18bitに対応していることから12MPの写真を1秒間に240回撮影できることに。カメラセンサーに関する知識がないのでなんともですがSonyが拘りを持っている高速連写を強化する可能性。

Xperia 1Ⅲは秒20コマの撮影が可能ですがα1はAF-Cモードで秒30コマの撮影が可能に。

SoCで処理性能が底上げされているのであれば1秒間に撮影できる枚数をさらに増やしてくる可能性もあればセンサーサイズを大きくして画素数を上げても今までと同様に秒20コマの撮影が可能になるかもしれません。

Sonyは高速オートフォーカスと高速撮影にかなり強い拘りを持っているので最低でも現状維持。もしくは強化。

SoCの底上げによって強化できるのであれば今後Xperia PRO-Iの後継機種でもより広い範囲のセンサーエリアを使えるようになるかもしれないと色々と期待したくなります。

そもそも事前情報通り50MPのカメラセンサーを搭載するかは定かではなくPixel 6のように一定の条件下では12.5MPに制限するような形になるのか。フルで使用するのかも不明という感じでこれはsonyがどんな選択をするかで変わってくると思います。

またいずれXperiaに関係してくる可能性もありますがQualcommはSonyとサンディエゴに共同ラボを設立。Sonyのカメラセンサーの知見を活用しながら次世代のカメラ技術を開発していくことを明らかにしました。

もしかしたらsony製のカメラセンサーを採用している機種の方が最適化されやすいとかあるかもしれません。ただ現時点でどのような技術が開発されるのか。Xperiaに反映されるのか不明という感じです。

顔認証に対応する?

またXperia 1Ⅳで採用されるか不明ですが新技術として面白いのが常時顔認証がオンになっている技術。今までの顔認証はユーザーの顔を検知してロック解除をしていました。基本は顔認証でロックを解除する動作が必要。

一方でSnapdragon 8 Gen1ではかなり優れた消費電力効率で常に顔認証をオンにした状態にできる。

なので例えば端末をユーザーが見ている時。顔認証がユーザーの顔を検知している時はロックが解除されユーザーの顔を検知できなくなったらロックがかかるといったことが可能になるとしています。

Sonyはより高度なセキュリティを必要とするアプリなどが登場しない限りは顔認証に対応させないことを明らかに。Android10くらいまでは一部の機種でインカメラを利用した顔認証が出来ましたが現在は削除されています。

2Dの顔認証はやはりセキュリティ的には低い。そう判断してSonyも指紋認証だけに統一したのかもしれません。

確かにユーザーとしては指紋認証と顔認証の両方を搭載していてもらった方が便利だと思いますが個人的に2Dの顔認証を搭載するなら現行モデルのように電源ボタンに統合された指紋センサーで十分。

ただ指紋認証と相性が悪いユーザーもいるため選択肢があった方がいいと考えることも出来るので難しいところ。

ISIMへの対応。

また自分はその存在を知らなかったのですがiSIM機能に対応。SoC自体にSIMカードの役割を持たせることです。現行の機種は物理SIMだろうとeSIMだろうと専用のコンポーネントが必要ですがiSIMはSoCに全て集約。

さらにSoC内にSIMが構築されるような感じになるのでセキュリティも現行より強化される可能性も。

何よりSIMカードのために割いていたスペース分を節約できるようになるためロジックボード自体の小型化など内部スペースをより有効活用できる可能性があると期待されている新技術に早速対応しています。

物理SIMスロットをいきなり廃止にするとは考えにくいですが例えばeSIMへの対応が内部スペースの問題だとすれば新しいSoCを搭載したXperia 1シリーズやXperia 5シリーズは実質eSIMに基本的に対応みたくなるかも。

電池持ちの改善?

またSnapdragon888対比で処理性能は20%向上し消費電力効率は30%改善。さらにGPU単体で見れば処理性能は30%改善し消費電力効率は25%改善。あと問題になるとすれば発熱だけです。

Snapdragon888もSnapdragon865と比較すれば処理性能に消費電力効率は改善していましたが発熱が原因で燃費が非常に悪くパフォーマンスも不安定。

なので発熱がそこまでひどくなければ化ける可能性も。

Xperia 1Ⅳではバッテリー容量がさらに大型化することが可能なのか不明ですがSoCが原因による発熱と電池持ちがXperia 1Ⅲの最大の欠点だったのでここがある程度改善されれば相当期待できる端末になるかもしれません。

まとめ。

今回は発表されたばかりのSnapdragon 8 Gen 1のスペックに基づいてXperia 1Ⅳの一部スペックを推測してみましたがどう転ぶかは結局発熱次第でSamsungの4nmプロセスルールが採用されているので注意が必要。

過度の期待は禁物です。一方でXiaomiが年内にSnapdragon 8 Gen 1を世界で初めて搭載した機種を正式発表に。事前情報ではXiaomi 12で12月28日に中国で発売されると予測されています。

Xiaomi 12で発熱や電池持ちが前モデルよりどうなっているのかである程度見通しがつくかもしれません。

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