先日には有名なリーカーがCADを元に作成したXperia 1Ⅳのほぼ確定的レンダリング画像を公開。もちろん同氏が間違っている時もありますが過去の実績を見ればほぼ間違いないと思われます。
ただ直近のカメラに関する情報を見ているとレンダリング画像と異なるのでは?と疑問も。今回Xperia 1Ⅳのカメラに関する新しい情報がweiboに投稿されていたのでまとめたいと思います。
新しい噂。
基本Xperiaのリーク情報は正式発表直前のもの以外はあまり信憑性が高いとはいえません。ただ有名なリーカーがレンダリング画像を公開するように信憑性が高い情報ももちろんあります。
現時点でデザイン以外に有力な情報はほぼないですが最近話題となっているのがカメラです。今回Xperia 1Ⅳのプロトタイプの一つとしてクアッドカメラセンサーを搭載しているとの話。
だいぶ前からの情報としてXperia 1Ⅳは48MPのカメラセンサーを4つ搭載するとの噂。
今回の情報では超広角レンズが48MPでセンサーサイズは1/2.43インチとしています。現行モデルはIMX363を搭載しておりセンサーサイズで見れば僅かに大型化していることになります。
また望遠レンズに関しては48MPで1/2.43インチ。今回の情報によると超広角と望遠レンズは12MPへのピクセルビニングが採用。4画素を1画素にまとめるので写真撮影する際の感度がUP。
解像度は従来と変わらないですが感度が高くなるため低照度の撮影が改善される可能性もあります。何よりここで気になるのが2021年モデルで搭載された可変式望遠レンズを踏襲するのか。
今回の情報では画素数などは不明としながらも1/2インチの望遠レンズをもう一つ搭載との予測。そのため画素数は不明ですがセンサーサイズが異なる望遠レンズを2つ搭載していることになります。
HUAWEIやGalaxyの一部機種は最大ズーム倍率を強化するための一つの方法としてズーム倍率が異なる2つの望遠レンズを搭載。ただXperiaのコンセプトを考えるとGalaxyのように最大ズーム倍率を強化するためではなく4つ目の画角に新たに対応するとイメージした方がいい。
今回の情報通りであれば可変式望遠レンズをは搭載されていない。またセンサーを別にしたことから光学式ズームは現行モデルの4.4倍よりさらに強化されている可能性があるとしています。
ちなみに一部情報では光学式10倍との噂も。現行モデルでは70mmと105mmとなっていますが両方とも変更される可能性もあります。また単純に考えれば画素数は48MPで統一かもしれません。
そしてメインカメラセンサーに関しては48MPの1/1.28インチとサイズで見ればトップクラス。メインカメラセンサーは他のセンサーのようにピクセルビニングは採用されていないとしています。
デフォルトを12MPにしてバースト撮影に対応。そして高感度モードで48MPに対応するのか不明。何より今回の情報にどの程度の信憑性があるのか不明ですが今回の情報通りであれば大刷新。
事前情報との矛盾も。
ただ今回の情報を鵜呑みに出来ない部分もありそれは事前情報と整合性が取れていない部分もあり一つ目としてカメラデザイン。リーカーが公開したデザインが間違っていれば別の話ですがレンダリング画像を確認する限りではカメラセンサーを4つ搭載しているように見えません。
またメインカメラセンサーが1/1.28インチまで拡大されればカメラ部分も今までのようにいかない。
垂直型を継続するとしてもXiaomi 12 Proのようなカメラデザインの方がイメージしやすい。ただレンダリング画像においてリーカーは2021年の時はXperia 1ⅢとXperia 5Ⅲの情報が混在。
Xperia 1Ⅲとされていたレンダリング画像は実際にはデザインと名称はXperia 1Ⅲ。ただ本体サイズはXperia 5Ⅲでした。そのため以前公開されたXperia 1Ⅳのレンダリング画像もXperia 5Ⅳと混在している可能性があり例えばデザインだけではXperia 5Ⅳのもの。
そして筐体サイズに関してはXperia 1Ⅳのものと考えるとXperia 1Ⅳのデザインがまた別にあってもおかしくなく整合性はつきます。もちろん今回の情報に無理やり合わせるとした前提の上での話になります。
クアッドレンズカメラ+TOFセンサーでメインカメラセンサーが一気に大型化となれば今のXperia 1Ⅲのカメラデザインをちょっといじった程度の変更ではすまないと思います。
またメインカメラセンサーにおいて直近の情報と相違している部分があり直近の情報によると新型XperiaのメインカメラセンサーはiPhone 14 Proと共通化されている可能性があること。
iPhone 14 ProのカメラセンサーはSony製の48MPと予測されていますが詳細は不明。ただ別の情報源によるとセンサーサイズは1/1.3インチになると予測されています。
ちなみにXperia 1ⅣのレンズモジュールはXperia PRO-Iと共通化される可能性があるとの予測。Xperia PRO-Iのレンズモジュールは1/1.3インチとなっており単純に考えるとXperia 1Ⅳのメインカメラセンサーサイズは1/1.3インチ。
iPhone 14 Proが48MPの1/1.3インチとの情報とレンズモジュールによるセンサーサイズの情報が一致しておりそれぞれの情報の信憑性は不明。ただ情報同士の整合性はとれていますが今回の情報では1/1.28インチとなっているので違う。
Xperia PRO-IはXperia初となる1.0型のセンサーを搭載していますが写真を撮影する際に12MPにクロップして撮影しているため実質センサーサイズは1/1.3インチ程度。
Xperia PRO-Iの開発で得たノウハウをXperia 1Ⅳで共有するとなればまだ分かります。
ただそれ以上のセンサーサイズとなってくるとノウハウが全く共有できないわけではないですが別に開発する部分も多くなり何より実質センサーサイズで見ればXperia PRO-I以上になります。
Xperia PRO-Iも全ての撮影において60%にクロップして撮影しているわけではなく1.0型センサーを搭載したメリットを活かして感光性の強化や手ぶれ補正の強化などがあります。
ただユーザーからすれば分かりにくくXperia 1Ⅳの方がセンサーサイズが大きくクロップも仮にしないとなればXperia 1Ⅳのカメラの方が魅力的に感じる可能性もあります。
プロユースを想定したモデルより一般ユースを想定したモデルのカメラが上回ることがあるのか。いくら世代が違えど個人的にはXperia PRO-I以上のカメラセンサーサイズはないと思っておりあっても事前情報通り1/1.3インチが最大クラスかなという感じです。
センサー大型化への不安。
あくまでも今回の情報はプロトタイプの一つであり実際の製品では違うプロトタイプが採用かも。ただ今回の情報が正しければSonyはXperiaのカメラをこう進化させたいと考えていることになる。
ピクセルビニングをするにしても感度を上げるだけのためにカメラを高画素化するのか。また可変式望遠レンズであってもカメラセンサーを変更するだけでもズーム倍率は強化できるし異なる画角というコンセプトも実現することができるのでカメラセンサーを増やす目的は何なのか。
そして現行モデルが1/1.7インチとなっている中そこまで一気にセンサーサイズを拡大するのか。
正直ハイエンドモデルの中で見ればXperia 1Ⅲのカメラセンサーは決して大きいとは言えません。ただカメラセンサーがそこまで大きくないからこそ他の機種のようなマクロ撮影にも対応せず接写がしやすかったのですがセンサーサイズが大きくなれば接写はしにくくなると思います。
Samsungはレーザーオートフォーカスを搭載して大型センサーを搭載しながらも接写しやすい。ただXperia PRO-Iでは1.0型とさらに大きいとはいえTOFセンサーを搭載していても接写は微妙。
新たに超広角を利用したマクロモードを実装してくれるならいいと思いますが現行モデルが対応しているマクロモードではとてもじゃないですけど接写ができるとは思えない。
また自分が一番気になるのはセンサーサイズが大型化すれば画像処理に時間がかかること。さらに高画素化しているとなればより時間がかかります。Xperiaのハイエンドの持ち味とはいえばシャッターボタンをおしてから保存されるまでのタイムラグがほぼないこと。
そして秒20コマのバースト撮影でタイムラグがないからこそブレなく自分の狙ったタイミングで撮影。
ただXperia PRO-Iで見ると撮影が開始したら問題はないのですがシャッターボタンを押してから撮影開始するまでにタイムラグがあり僅かな時間ですがXperia 1Ⅲと比較するとバースト撮影で4~5枚程度の差があります。
実際に動体を撮影する際だと狙ったタイミングで撮影が開始しないのはシャッターチャンスを逃すことに繋がるためストレスです。
自分はカメラに知識がないためこのタイムラグの理由を把握していませんが大型センサーを搭載してこうなったことからもやはりXperia 1Ⅳでカメラセンサーが大型化されるとなると正直不安の方が強いです。
現実により忠実な色味で撮影できるXperiaのカメラは好きですが一番重宝しているのがバースト撮影。もしこれがセンサーの刷新で上手く継承できないことになれば色味はかなり派手にになりますがPixelのカメラの方が自分にとっては使いやすいカメラになってくる可能性もあります。
もちろんセンサーサイズが大きくなれば実質ポートレートモードに対応していないXperiaのカメラでもボケ感がある撮影が可能になり低照度の撮影もより改善される可能性もあります。
またXperia PRO-Iの最大のお気に入りはF2.0でのボケ感がある撮影ですがXperia 1Ⅳでも近い撮影ができるようにかもしれないと期待できる部分もあります。
ほとんどのユーザーにとって今回の情報通りにカメラが進化すれば期待値の方が高いと思いますが自分は速射とフォーカス性能に拘っているので不安の方がちょっと強いという感じです。
まとめ
一部情報ではカメラの大幅な強化で現行モデルよりも20%近く値上げされる可能性があるとの予測。たしかに今回の情報通りカメラがここまで強化されれば高くなってもおかしくないように感じます。
一方で今回の情報通りだとすればカメラデザインはどうなのか。カメラバンプはどうなるのか。何より気になることがかなり多く正式発表が今から楽しみで仕方ありません。