Galaxy M23 5G 開封レビュー。4万円の実力は!?

XperiaやPixelにiPhoneと国内で直販モデルを発売しているメーカーも年々増加しています。とはいえ市場全体でのシェアは1割程度とほとんどのユーザーはキャリアで端末を購入する。

今後直販モデルの市場シェア拡大にはSamsungの存在が必要不可欠でしたがようやく市場に参入。今回国内でSamsung初となる直販モデルGalaxy M23 5Gを購入したので開封したいと思います。

開封と付属品。

個人的にXperiaとPixel以外のミドルレンジを購入したのはGalaxy M23が初めてだと思います。やはり初の直販モデルに加えGalaxyのハイエンドは今まで使ってきましたがコスパがいいとされるミドルレンジの実力を試したくて今回購入しました。

化粧箱自体は非常に簡素でやはり高級感はなし。

付属品を確認するとシンプルで説明書。

USB=Cケーブル。

SIMピンで他のメーカーの機種と大差ない感じです。電源アダプターを所持していない人に関しては事前に購入しておいた方がいいと思います。

また発売日までに間に合わないかなと思っていましたがお馴染みにSpigenのガラスフィルムを購入。Spigenといえば貼り付け用のガイド枠が付属していましたが今回購入したのはガイド枠なしです。

後から純正のケースも購入しましたが執筆時点には間に合わずという感じです。廉価モデルということもあるのかアクセサリーも豊富にあるわけではないので今回は王道を選択。

安っぽい表面と高級感を感じる裏面。

次にデザインを確認したいと思います。Galaxy Mシリーズはインドなど発展途上国などで若者向けにオンラインストア限定で発売を開始したシリーズでインドでは当初Amazon専売モデル。

日本では小型モデルの方がニーズが高いですがGalaxy M23は大型モデルとなっており本体サイズは165.5x77x8.4mmで縦幅も横幅もしっかりあります。また重さは198gとなっています。

ただ実際に持った感じだとやはり大きさがしっかりとあるせいかスペックほど重くは感じません。個人的には重さよりも横幅が気になる感じでこの横幅だと片手操作がかなりギリギリです。

Galaxy S22 UltraのようにEdgeディスプレイを搭載していないのが救いかなという感じです。

バックパネルの質感は思っていたより良い カメラバンプも上位モデルのように派手じゃない。

ただフロント部分を確認するとディスプレイが液晶ということもありベゼルは結構太め。またGalaxyお得意のパンチホールではなくウォータードロップ型のノッチを採用しています。

あくまでも個人的な印象としてはフロント部分だけで見るとGalaxyという感じがしない。

また価格が価格なので仕方ないですがユーザーがよく目にするのがフロント部分でありフロント部分の方で顕著に安っぽさを感じてしまうのはちょっと残念に感じてしまいます。

コストカットが上手い。

そしてディスプレイを確認すると6.6インチの液晶です。表示解像度が2408×1080でFHD+となっており解像度は十分ですがちょっと上手く表現できませんが普段有機EL搭載機種ばかり使っているとやはり液晶だなという感じがします。

ただ画素密度でみても400ppiはあるので日常使う上でディスプレイが十分だという感じです。またアスペクト比は20:9なので一般的に言えば縦長のスマホ ですが横幅がしっかりとあるため表示されるコンテンツが小さいと感じることもなく一度に表示できる情報量が多いのがメリット。

ただ縦長となっているためコンテンツによっては余白や黒帯ができやすいので注意が必要です。そしてディスプレイにおいて最大の特徴とも言えるのが120Hzの高リフレッシュレートに対応。

搭載SoCがSnapdragon750を搭載していることからもミドルレンジによくあるもっさり感はなし。ただよく言われていることでもありますが120Hz表示に対応していてもOne UIが重いせいかハイエンドほどのサクサク感はない感じです。

SamsungのOne UIのカスタマイズ性はかなり優秀。ただ改めてミドルレンジで使ってみるとメリットにもデメリットになっている印象を受けます。

操作性に関してはユーザーごとに感じ方が違うのでこれで問題なしという思うユーザーもいれば自分のようにハイエンドを使っていて改めて実感するというユーザーもいると思います。

何より高リフレッシュレートに慣れた後に60Hz表示のディスプレイとかをみると残像をかなり感じる。なので目がかなり疲れますがミドルレンジでも120Hz表示に対応しているので目が疲れにくい。

やはりSamsungというべきかディスプレイにおいてもコストのかけかたが上手いという印象です。

基礎スペックを確認

そして基礎スペックを確認したいと思います。OSはAndroid12でSoCはSnapdragon750G。RAM6GBでストレージは128GBでハイエンドではカットされたSDカードスロットに対応。

また国内のGalaxyとしては初となるDual SIMに対応。

多くのDual SIM対応機種はSIMを2枚かSIM一枚にSDカードという使い方になりますがGalaxy M23の場合はSDカードが別枠であります。そのためSDカードを使いながらもSIMも2枚入れられるのはSDカードユーザーには魅力。

ただユーザーの使い方次第だと思いますがSDカードをこまめに抜き差しする人にとってはSDカードを取り出すだけのためにもSIMピンが必要なのはちょっと面倒かなという印象です。

自分はSDカードを基本使わないので問題ないですがよく使う人は気になるポイントだと思います。

そしてとりあえず発熱と電池持ちの程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回してみました。まだ初期設定もまともに終わっていない状態でまわしているのでスコアは参考程度に。

手持ちの機種で近いスコアを獲得するのがPixel 5aで軽く触った上での印象だとPixel 5aはベンチマークスコアが低いけどOSが軽いので結果Pixel 5aの方が軽く感じます。

少なくともベンチマークを回した感じだと発熱はほとんど感じなく不愉快に思うことはない。むしろ初期設定していた時の方がほんのり暖かくなっていた印象です。

この価格帯の機種でがっつりゲームをやりたい人はいないと思いますが日常使いであればほとんど発熱を感じず快適に使うことができます。あとは真夏の外でどうなるかだと思います。

バッテリー容量は5000mAhで充電速度は25Wでワイヤレス充電は非対応という感じです。

電池持ちは現時点で評価するのは難しいですが開封時点での電池残量が49%だったのに対して各種テストを終了した時点での電池残量が15%なので34%は消費したことになります。

比較的電池持ちがいい機種は初期設定に最初のテスト終了時点で20%ちょいしか消費しません。あくまでも開封時点での印象だとミドルレンジと考えると電池持ちはいいという印象はない。

ただ今後数週間使って最適化が進めばかなり印象は変わると思います。

そして大きな特徴がDolby Atmosに対応。音量を50%でテストをしてみたところGalaxyらしいスピーカーという感じで音量にしろ音質にしろ十分なレベルだと思います。

ただハイエンドと比較すると音がかなり軽いことと再生する曲や音量の設定次第だと思いますが音量50%で今回試した感じだとユーザーによってはちょっと共振が気になるかもしれません。

廉価モデルでありながらもスピーカーにしっかり力を入れてくれていることは嬉しいところ。またイヤホンジャックにも対応しているのでユーザーの使い方に合わせて楽しめるも嬉しい。

また生体認証は側面に指紋認証を搭載。認証精度は問題ないなく十分だと思います。

ただ認証してからロックが解除されるまでにはワンテンポ遅れるという感じなのでシームレスに瞬時にロックが解除というわけではありませんが個人的にはそこまで気にならない。

またインカメラを利用した2Dの顔認証にも対応しておりユーザーの使い方次第だと思います。

広く浅く対応しているカメラ。

そして最後にカメラを確認したいと思います。メインカメラセンサーは50MP。ピクセルビニングを採用しているため基本は12MPでの撮影に。設定で高解像度モードに切り替えることも可能です。

そして8MPの超広角カメラに2MPのマクロセンサーを搭載しており結構オールマイティに使える。ただ望遠レンズを搭載していないためズーム機能はメインカメラセンサーによるデジタルズームです。

超広角で撮影。

まず超広角で撮影。表示的には0.5倍です。画角の切り替えの際にもたつきはなくストレスなく使えます。

1倍で撮影(12MP)。

次に1倍で撮影してみました。あまり天気がよくなかったのもあるかもしれませんがGalaxyと考えると色はそこまで派手じゃないです。

同じく1倍ですが接写してみました。しっかりボケ感も出ている感じです。

ポートレートで撮影。

次にポートレートモードで撮影してみました。気になったポイントとしてはやはり最短撮影距離が長いこと。またシャッターボタンを押してから保存されるまでにタイムラグがあるためその間に被写体が動いたりしてしまうとブレた画像になること。

また廉価モデルでよくある感じですがポートレートモードを使う写真全体が暗くなりがち。ただ写真自体はしっかりフォーカスできており思っていたよりもパリッとした写真が撮影できるのは好印象でした。

マクロモードで撮影。

そしてマクロモードで撮影してみました。被写体や撮り方の問題もあると思いますが画素数の低さがもろにデメリットになっている印象です。またプレビュー画面で見ていた時よりも撮影後の写真の方が個人的には汚く見える感じです。

しっかりと光量があるシーンでしっかり構えて撮影すれば問題ないと思いますが気軽に撮影は厳しいという感じで思っていたよりもノイズがのりやすいかなという印象です。

10倍ズームで撮影。

そしてズームはデジタルで最大10倍。望遠レンズを搭載していないので仕方ないですが正直対応しているだけであって実用性はないです。一応ズームもできるよという感じです。

動画に関しては表示解像度関係なく最大30fpsまで。手振れ補正はほどほどという感じです。この価格帯のモデルでカメラにそこまでいないと思うので最低限はしっかり満たしている感じ。

まとめ。

ざっくり使った印象として個人的にはかなりおすすめとはいいにくい感じです。

Samsungも国内で初の直販モデルということもあり国内では必須ともいえるおサイフケータイや防水/防塵に非対応と地味にマイナスポイントだと思います。

さらに5Gに対応していますが例えばdocomoで見ればPixelでよく言われることでn79に非対応のため対応エリアが狭い。さらにn3やn28に非対応であることからもauやSoftBankが4Gから転用した周波数もほぼ非対応。

そのためとりあえず国内でこの価格帯でどれだけ売れるのかとりあえず出してみた感じで国内市場に合わせて最低限の最適化しかされておらず不十分という感じです。

スペックに関しては本体価格を見れば十分魅力的ですが最適化の部分を見るとGalaxyが欲しいと思うユーザーに以外にとって他の選択肢でもよくGalaxy M23じゃなきゃダメという魅力がない印象。

ただこの価格帯を求めるユーザーが最適化の部分をそこまで意識していないのであれば問題ないかも。あくまでも直販モデル第1号ということもあり今後の発展に期待したくなるという感じです。

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文章で伝えられない魅力を

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