今年も半導体不足が継続すると予測されており、さらに中国が感染拡大の影響から一部都市でロックダウンが行われていたことからサプライチェーンの開発や製造にも影響が出ておりますます生産状況が不安定に。
今年の夏モデルもハイエンドAndroidの価格は高止まりしている印象を受けます。今回GizChinaによるとロシアの輸出制限でネオンガスの価格が高騰する可能性があると報告しているので簡単にまとめたいと思います。
価格が高騰する可能性。
ロシアがウクライナに侵攻して3ヶ月以上経過。ウクライナには半導体を製造する際に必要なネオンガスのサプライヤーがあり、この2つのサプライヤーの市場シェアはグローバル市場で50%近い。
そのため今後侵攻の状況によってはネオンガスがかなり高騰すると予測されてきました。そして今回ロシア産業貿易省は2022年末までにネオン/クリプトン/キセノなどの希ガスの輸出を制限することが明らかにしたとしています。
少なくともこれら希ガスを輸入したい場合はロシア政府からの認可が必要になります。ただ気になるのは半導体の大手であるSamsungやTSMCがロシアのサプライヤーからどの程度供給されているのか。
そこまでシェアが高くないのであれば影響は大きくないかもしれません。ただ侵攻開始以降希ガスの価格は10倍以上に高騰しているとしており、希ガスを扱う一部企業の株価も上昇しているとしています。
事前情報からもSamsungはネオンガスの在庫は十分な量があることを明らかにしていますが実際にはどの程度あるのか。というか今後供給なしが継続した場合どの程度の期間が保つのか。
また業界最大手であるTSMCはどの程度の在庫を抱えているのか気になるところです。少なくとも半導体は今後値上がりする要素はあっても値下がりする要素は全くないという状況です。