2020年に2021年はパンデミックの影響からもGoogle I/Oの実イベントの開催は見送りに。
2019年にはPixel初のミドルレンジモデルとなるPixel 3aシリーズが正式発表されましたが早いもので3年経過しておりまもなくアップデートサポート期間も終了を迎えようとしています。
ただ一方で先日開催されたGoogle I/Oのタイミングでは久しぶりの新製品発表となったPixel 6a。今回9To5Googleによると海外でPixel 6aの開封動画が公開されたので気になったポイントを簡単にまとめたいと思います。
指紋認証の改善。
国内では7月28日の発売予定とまだまだ先の印象ですがFacebookマーケットプレイスにおいてなぜか新品のPixel 6aがすでに販売されており一部ユーザーはすでに入手しています。
偽物ということはないと思いますが正規の方法で入手したものではないと思われます。
そして海外の一部YouTuberが早くもPixel 6aの開封動画を公開しており気になっていた部分が徐々に明らかになってきており一つ目は画面内指紋センサー。
そもそも指紋認証は季節やユーザーの指の状態など個人差がかなり出やすいですがPixel 6では画面内指紋センサーを採用。Googleはセキュリティを重視したとしていますが認証速度も遅ければ認証精度も悪い。
また光学式かつ安いセンサーを使ったことも影響したのか個体差もかなりある印象で散々。
その後のアップデートでかなり改善したとはいえ同じ光学式センサーを採用しているPixel 6シリーズでも手持ちで見ればPixel 6はまだ微妙でPixel 6 Proはかなり快適な印象。
正直アップデートで改善した印象はなく最初からPixel 6は微妙のままでPixel 6 Proは最初からずっと快適と何ともです。
ただユーザーからの不満がかなり多かったことに応えたのかPixel 6aでは指紋認証センサーが刷新されていることをGoogleが明らかにしています。今回動画を確認しても十分に快適に動作しているように見え認証速度も問題ないように感じます。
ただ注意点として保護フィルムが貼っていない状態での動作なので快適なのは妥当です。
ガラスフィルムなのかTPUフィルムなのかでも変わってくると思いますがアクセサリーを使った上でPixel 6やPixel 6 Proより快適に動作するのか非常に気になるところです。
画面内指紋センサーであることからもアクセサリーとの相性は避けられず考えるのが面倒な人はガラスフィルムは避けた方が安心です。何よりTPUフィルムを装着した上でも今回の動画のように快適であれば個人的には文句なしです。
何より日常スマホを使う上でロック解除は必ずする。ここが上手くいかないと絶対にストレスになるので廉価モデルでも改善されたのは嬉しいところ。
ちなみにPixel 6aのインカメラはIMX355とされているのでPixel 6 Proが今後アップデートで対応する可能性があると予測されている顔認証に基本対応することはないと思われます。
その理由としては顔認証センサー搭載せずにセキュリティを担保しようとなった時にGoogleはDual PDの技術を中心に使用としておりPixel 6aのインカメラは非対応だから。
顔認証の対応に期待できないからこそ指紋認証の改善はユーザビリティの改善に直結します。
ハイパフォーマンス。
次に2つ目としてGoogle Tensorのパフォーマンスですが今回ベンチマークスコアを公開しており約70万点とPixel 6シリーズと遜色ないスコアを獲得。
また原神のプレイ画面を公開していますがリフレッシュレートは60Hzまでしか対応していないとはいえHighの状態でグラフィックはUltraで表示可能。自分は原神をやらないので何ともですが特段カクツキがない感じでプレイ出来ている感じです。
一応国内のサイトを確認すると機種にもよりますがSoCで見ればSnapdragon865以上のSoCを搭載していれば快適にできるとされているのでSnapdragon865以上Snapdragon888以下のGoogle Tensorであれば重いゲームであってもある程度快適にできると思われます。
一方で懸念点もありPixel 6シリーズと同じスコアを獲得していることからもソフトで制御せず。つまりPixel 6シリーズの電池持ちの悪さや発熱のしやすさはそのまま継承している可能性。
ミドルレンジ以下を求めるユーザーのニーズとして電池持ちですがある程度担保するために制御してくるかなと思いましたがそんなことはないみたいです。ちなみにPixel 5aのスコアは35万点前後。
そのでPixel 6aのパフォーマンスを5割程度に制御しても前モデルと同じパフォーマンスにそのため発熱を抑制し電池持ちを改善することを優先するかなと思いましたが違いました。
ちなみにGoogleの公式発表によるとバッテリーセーバーの状態でPixel 6は最大48時間。一方でPixel 6aの場合は72時間と1日伸びています。
Pixel 6よりディスプレイサイズが小さいとはいえバッテリー容量も減少しているのでどうやって電池持ちを改善したのか気になる。
単純にバッテリーセーバー状態であれば待機状態での消費電力をかなり抑制している状態なので待機状態における消費電力が抑制され結果電池持ちの改善につながっているのかもしれません。
少なくとも手持ちで見ると最適化が終了しているとはいえ夜中の間約8時間放置の状態で10%以上電池を消費しており日中であれば通知も増えるのでより消費電力が多くなります。
ここが改善されるだけでも印象が変わるかもしれません。ちなみにPixel 6 Proを充電せず2日間放置すると電池残量が50%程度という感じなので1日で触らずとも25%近く消費しています。
電池持ちがいい機種こそ待機時間ではほとんど電池が減ることはないので印象が変わります。ただゲームなど使った分はPixel 6などと同じく消費するという感じかもしれません。
海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にするとPixel 6シリーズはスコアが90以下。
最近では比較的安定していたPixel 5のスコアである94を獲得してくれれば印象が違いますがミドルレンジであることを考えると電池持ちは悪く充電速度も遅いしワイヤレス充電非対応。
バッテリー周辺のスペックはちょっとデメリットになる可能性があり発熱に関しても不安です。原神など高負荷なタイトルはすぐに発熱すると思うのであとはパフォーマンスを維持できるか。
Snapdragon888に匹敵するとされているSnapdragon 7 Gen 1と比較してもGoogle Tensorはベンチマークスコアで見ればそこまで見劣りすることなく強みになるかも。
多くのユーザーが求める機種に。
その他今回の開封動画を確認するとPixel 6aはぱっと見Pixel 6と同じデザインに見えますがPixel 6aのバックパネルはプラスチックに対してPixel 6はガラスと異なります。
どちらも光沢感がある質感なので見た目は一緒にみえても触った時の感触は違うかもしれません。さらにそのカメラデザインはかなり特徴的ですがPixel 6と比較するとカメラバンプは改善しておりこれだけでも印象が違うと思います。
ただ今回の動画だと簡単に傷がつくと評価しています。ディスプレイにおいてもGorilla Glass 3を採用しているので耐久性は懸念点かもしれません。その他スペック的に見ればやはりワイヤレス充電にSmooth Display非対応は残念です。
実際に試してみないと分からないため今回の開封動画で全てを判断することは難しく指紋認証も早く試してみたいしスピーカーのデモもありましたが正直よく分からない感じ。
ただ従来と同じスピーカーであれば少なくともPixel 6よりは音質に音量は優秀かもしれません。今回の実機のセキュリティパッチは4月となっておりバージョンとしてはAndroid12L。
なので発売のタイミングでのバージョンと異なる可能性もありより最適化されるかもしれません。
国内での販売価格が約5万3000円であることを考えると発熱と電池持ちは不安ですがパフォーマンスの高さが一つの魅力で発熱対策だけユーザー自身でやればゲームを長時間いける。
またアップデートサポート期間も最大5年とAndroidの中ではかなり長めで魅力的です。カメラに関しては心配しておらずGoogle Tensorで画像処理がどこまで底上げされたのか楽しみ。
少なくともサイズ感含めて多くのユーザーのニーズを満たす仕上がりになっている可能性。
まとめ
今回は海外でPixel 6aの開封動画が公開されたので気になったポイントをまとめてみました。今年の夏モデルの中でも非常に楽しみな一台で非常におすすめしやすい機種に感じます。
あとは実際に購入したら自分でた確かめた上でその評価をしっかりとしたいと思います。
Pixel 6aの売れ行きが良ければ今後はさらに販売地域の拡大など規模の経済に期待できるので今回対応しなかったワイヤレス充電やSmooth Displayへの対応などにつながってほしい。