Galaxy S24搭載Exynos2400。発熱改善傾向だけど懸念要素多め

Samsungは先日にGalaxy S24シリーズを正式発表しており、一つの大きな特徴としてGalaxy AIを大々的にアピール。アップデートサポート期間が7年に延長されるなどAI関連を含めるとソフト面の進化が目立ち、逆にハードの進化は最低限となっています。

今回韓国のメディアサイトが先日正式発表されたExynos2400のパフォーマンスに言及しているので簡単にまとめたいと思います。

Exynos2400の構成。

2023年においてSamsungのモバイル部門は半導体部門が開発したExynos2300のパフォーマンスの低さからもスキップしたと言われていますが、一方でGoogleはExynos2300をベースとしてGoogle Tensor G3を開発したと言われています。

2023年に登場したGalaxy S23シリーズはExynosがスキップされてことからも発売地域関係なくSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyを採用。そして先日正式発表されたGalaxy S24とGalaxy S24+は発売地域によってExynos2400が採用されています。

一般的なイメージとしてSnapdragonよりExynosの方がパフォーマンスが低い。

Samsungの発表によるとExynos2200対比でCPUが1.7倍にAIが14.7倍改善していることを明らかに。ただ実際問題として気になる部分としてパフォーマンスよりも発熱で電力効率の方です。

Galaxy S24の発熱対策。

そして今回の情報によるとExynos2400はSamsung初のパッケージング技術である「FOWLP」が採用されていることが判明。これはすでにTSMCなども採用している技術のため目新しさはありませんがExynos2200対比でより発熱しにくくなっていることが判明したとしています。

なので長時間のゲームなど発熱抑制に貢献している。さらにSamsungはGalaxy S24とGalaxy S24+でベイパーチャンバーを1.5倍以上大型化させて放熱性能をより強化。さらに保守的なチューニングによって全体的なパフォーマンスと発熱の改善を目指したとしています。

少なくともExynos2200対比で発熱は改善されているみたいなのでちょい安心かもしれません。ただSnapdragon 8 Gen 3と比較してどの程度のパフォーマンスの差があるのか。

Exynos 2400 vs Snapdragon 8 Gen 3
Antutu Benchmark score comparison

Temperature rise after test:
Galaxy S24 – 14.3°C
Galaxy S24 Ultra – 0.6°C

What have you done, Samsung 😂 pic.twitter.com/fXpJSAeId7

— Shishir (@ShishirShelke1) January 18, 2024

まだデータ不足ですがExynos2400のベンチマークは170万点前後でSnapdragon 8 Gen 2よりちょいいい程度です。ただ内部温度はかなり上がりやすいみたいで、少なくとも今回のポストをみる限りではまだまだ懸念事項が多いという感じかもしれません。