Googleが公開したPixel 6のティザー動画からもその正式発表は10月19日になるのではないかと推測されています。アメリカのGoogle Storeではモックアップが展示。一部地域でCMまで流れている。なのになぜ発表されないのか。
それは開発が遅れているAndroid12の影響を受けている可能性。一部情報では10月4日より本配信開始に。つまりPixel 6はOS待ちの状態かも。ただハード自体はほぼ準備ができている可能性が高く、先日にはPixel 6 Proの大方のスペックがリークしています。
Pixel 6シリーズはデザインやスペックが大方判明しているのに同時に発表されると予測されているPixel Foldの情報はほとんどない。ただ個人的には今年一番注目している機種。判明している情報と欲しくなる理由についてまとめたいと思います。
①デザインはGalaxy Z Fold 2寄り?
Pixel 6シリーズと異なり折りたたみ式機種であるPixel Foldに関する情報はほとんどありません。ただデザインにリンクすると思われるスペックで判明しているのがディスプレイ。
現時点でのリーク情報 |
Samsung製の7.6インチのディスプレイを採用する可能性。 |
Samsung製のディスプレイを搭載した折りたたみ式機種は120Hz表示に対応する可能性。 |
本体の材質などは一切不明。ただメインディスプレイがGalaxy Z Fold 2と同じものを採用するとの予測があり、こうなってくると全体的なデザインはZ Fold 2と似ている可能性があります。
サブディスプレイもベゼルレスデザインを採用するのであれば縦長になる可能性も。現時点ではヒンジの厚みやカラバリなどは不明ですが、Z Fold 2に似ていると思っていれば分かりやすいです。
またサブディスプレイに関しては不明ですが、メインディスプレイは120Hz表示に対応している可能性。Pixel 6 Proと同じ。PixelはピュアAndroidを搭載しているため、余計なアニメーションなどないので120Hz表示に対応すればかなりサクサク動くように感じるかもしれません。
初の折りたたみ式機種で他のハイエンドに見劣りしない120Hz表示に対応する可能性が高いのは嬉しいですよね。もちろんZ Fold 3のように耐久性が改善されたディスプレイや防水/防塵には期待できないかもしれません。それでも魅力的に感じます。
GoogleがZ Fold 3のような端末を作ってしまうと本体価格がめちゃくちゃ高くなる可能性があるので最初はこのくらいでノウハウをためていくのがちょうどいいように感じます。
②かなり強いカメラ。
Z Fold 3は購入以降使っていますが、個人的に一番の残念なポイントはカメラ。折りたたみ式機種は使っていて面白い端末なので積極的に使っていきたいと思っていますが、好きなカメラを搭載している折りたたみ式機種がない。
HUAWEI Mate X2はカメラが強めですがGMS非搭載という致命的な欠点。Xiaomi Mi MIX Foldは中国版がメイン。結局技適のことを考えるとZ Fold 3が魅力的ですが、カメラが前モデルからほぼ進化を感じられない。
またS21 Ultraと比較するとレーザーオートフォーカスも搭載していないので多用するポートレートモードも最短撮影距離が長くて使いにくい。一方でPixel FoldはPixel 6と同じカメラ構成になるとの予測。
事前情報通りであればメインカメラセンサーは50MPのGN1。そして超広角レンズは12MPのIMX383との予測。もちろん既存のPixelと比較するとメインカメラセンサーが大型化するのでシャッターボタンを押してから保存されるまでのタイムラグや最短撮影距離が長くなる可能性も。
なのでPixel 5a 5Gまで使いやすかったカメラがPixel 6シリーズではスペックアップしたことで使い勝手が悪くなることもありますが、Googleは上手くチューニングしてくると期待したくなります。
歴代Galaxy Z Foldは使ってきましたが共通して不満に感じたのがカメラ。一方でPixelのカメラが好きな自分にとって、従来のPixelのカメラと同じ使い勝手であればPixel Foldはかなり満足度が高い折りたたみ式機種になる可能性があります。
③Snapdragon888を回避できるかも。
Galaxy Z Fold 2と似たデザインを採用しているのであれば本体サイズも似ている可能性。そうなってくると搭載できるバッテリー容量も似ている可能性。Z Fold 3はSnapdragon888を搭載していることも影響したのか電池持ちはやはり悪いです。海外サイトのバッテリーテストの結果を見てもPixel 4 XLと同程度。
Z Fold 2と比較しても電池もが悪化しています。もちろん現時点では判断できませんがPixel FoldはGoogle Tensorを搭載しているとの予測。つまりSnapdragon888の発熱問題と燃費の悪さを回避できる可能性があります。
ただGoogle TensorはExynosがベースとされており、Exynosとなると不安があります。少なくとも直近のExynos2100は発熱がひどいです。一方でGoogleは直近のPixelを見る限りでは発熱と電池持ちにはかなりシビアになっています。
Googleが求める電池持ちを実現できていない。発熱もひどいとなればクロックダウンさせてもバランスをとってくると思います。なので折りたたみ式機種の中では電池持ちが比較的優秀な部類になるのかもしれません。
またGoogle Tensorを搭載できるとなれば、OSのアップデートサポート期間は5年になる可能性も。ヒンジの耐久性もSamsungで見れば5年が目処とされているので、OS的にもハード的にもちょうどいいのかもしれません。
④安くはないけど欲しい。
あまりハードに積極的とはいえないGoogleが折りたたみ式機種を発表することを考えると、折りたたみ式機種で何かしたい。また個人的にはGoogleがハードに本気になっているように感じるので嬉しい。Pixelの魅力が大画面で楽しめる。
ただ一つ覚悟しておかなければいけないのが本体価格は安いということはないと思います。Z Fold 3はSamsungはノウハウがあるからこそ年々本体価格の値下げに成功していますが、そのノウハウがないGoogleであれば本体価格は期待できません。
また生産数もあまり期待できない可能性。現時点で情報がほとんどないことからも、Pixel 6シリーズと合わせて発表されてもその発売時期がずれこむのかもしれません。ただ何よりGoogleが新しいことに挑戦するのが楽しみです。