今年の秋冬モデルはまだ正式発表されていませんが、ハイエンドだけに絞れば大体見通しがつきます。その中でも今年はダークホースになる可能性があるGoogle Pixel 6シリーズ。スペックやデザインに関しては大方リークしていますが、Google Tensorなど未知数な部分も。
期待と不安がある中今回海外サイトがGoogle Pixel 6シリーズのヨーロッパにおける価格をリークしました。
①スペックから確認できるコストカット。
Googleがすでに発表したGoogle Pixel 6のスペックの一つとしてディスプレイ。
サイズ | 表示解像度 | リフレッシュレート | |
Pixel 6 | 6.4 | FHD+ | 90Hz |
Pixel 6 Pro | 6.7 | WQHD+ | 120Hz |
ディスプレイのスペックで差があるのはもちろん。採用されているディスプレイ自体も異なる可能性大。Pixel 6はコストが安いとされているSamsungのRigid OLEDを採用されると予測されています。
その副作用というべきかベゼルが太めになりがち。またGoogle Pixel 6 ProのようにEdgeスタイルを採用しないのではなくフラットディスプレイしか採用できないとも言われています。結果的にフラットディスプレイの方がいいと思う人もいるかもしれません。ただベゼルはちょっと気になります。
またディスプレイの世代なども不明ですが、コントラストや最大輝度などでも差別化されている可能性があります。むしろPixel 6 Proに採用されているディスプレイの方が制限されている可能性が高い。さらに耐久性という面でも差別化されている可能性。
そして大刷新とされるカメラにおいてもコストカットしている可能性があります。
Pixel 6 Pro | 画素数 | センサー | 発表年 |
メイン | 50MP | GN1 | 2018年 |
超広角 | 12MP | IMX383 | 2016年 |
望遠 | 48MP | IMX586 | 2018年 |
インカメラ | 12MP | IMX663 | 2019年 |
あくまでもリーク情報ですが、カメラセンサーが刷新されたとはいえ決して新しいセンサーを採用しているわけではありません。古いセンサーを使うことに不安を感じる人もいるかもしれません。ただGoogleは今まで2016年頃に発表されたIMX363をずっと使ってきた歴史があります。
古いセンサーでも他のハイエンドスマホに見劣りしないカメラソフトがあるので画質などはおそらく問題ない。ハードに頼ることがないからこそ、よりGoogleの求める条件にあった古いセンサーを使うことでコストカットしているのかもしれません。
またSoCはGoogle Tensor。Googleが明らかにした訳ではありませんがSamsungと共同して開発しているとされています。そのコードネームは「ホワイトチャペル」とされていますが、Samsung側の内部コードにもホワイトチャペルを採用したSoCが発見されているのでほぼ間違いないと思われます。
どの程度のコストがかかっているのか不明。単純にQualcommから従来通りSnapdragonを供給してもらった方が割安なのか。それとも共同開発したら安いのか。少なくともGoogle Tensor自体のパフォーマンスはExynos2100以上とも言われているのでハイエンド向け。
つまりそこまで安くはない。ただGoogle Tensorの原価コストを下げるためか不明ですが、ディスプレイやメインカメラセンサーなどをSamsungと契約することで全体的なコストカットに努めているのかもしれません。
②ヨーロッパでの価格。
先日Google Pixel 6 Proのプロトタイプとされる実機動画を公開した人物がヨーロッパにおける価格に言及しています。今回の情報だけでどの国だか、キャリアなのかGoogle Storeなのかも全く分からない状態です。なのであくまでも参考程度に。
機種名 | 容量構成 | 価格 | 日本円 |
Pixel 6 | 128GB | €548 | 約7万1000円 |
256GB | €649 | 約8万5000円 | |
Pixel 6 Pro | 128GB | €899 | 約11万7000円 |
256GB | €999 | 約13万円 | |
512GB | €1099 | 約14万3000円 |
執筆時点における為替で計算した価格になります。またおそらくこの価格は付加価値税が加算された金額になります。国によってですが15%~20%程度税金が加算されているイメージ。日本は消費税が10%なので、税抜き価格が一緒と仮定すればもうちょっと安いかもしれません。
正直なところ価格に関するリーク情報はフェイクが多いです。今回の価格を確認してもGoogle Pixel 6はかなり安いのでちょっと怪しく感じます。ただもしこの価格になるのであればかなり競争力があると思います。
ただ一方でヨーロッパとは別にリーカーがアメリカにおける価格をTweetしています。
So I got $749 for the Pixel 6 base model from my sources while the Pixel 6 Pro could be $1049/1099.
— Yogesh Brar (@heyitsyogesh) September 29, 2021
Pixel 6のベースモデルの価格がヨーロッパでの価格と異なり$749から。約8万4000円。Google Pixel 6 Proは約11万7000円からとしています。ここに消費税が加算されるため、Google Pixel 6は9万2000円程度。そしてGoogle Pixel 6 Proは13万円程度という感じになりそうです。
金額だけでみればアメリカの価格の方が現実味があるようにも感じます。
③不安と期待。
一概にとは言えませんが、今年のハイエンドはSnapdragon888を搭載していることもあり発熱のひどさ。そして燃費の悪さが目立ちます。まだ国内で発売されるキャリアモデルの全貌は判明していませんが、すでに発表されているGalaxy Z Flip 3にGalaxy Z Fold 3。
Galaxy Z Fold 3は触った感じそこまで発熱はひどくない。けど電池持ちは良くないです。そしてGalaxy Z Flip 3も電池持ちはイマイチとされています。あと有力なのはXperia 5Ⅲ。
海外サイトの評価を確認する限りでは電池持ちは優秀。ただ発熱はそれなりでパフォーマンスがちょっと不安とされています。この現状の中でGoogle Pixel 6シリーズが発熱と電池持ちでどれだけ安定できるかが重要。
従来のQualcommのSnapdragonであれば他の搭載機種を少し参考にできますが、Google Tensorであるからこそ全く予測ができない。ただExynos2100と同等のパフォーマンスであればハイエンド向けなのでそこまで燃費がいいとは思えません。
またSamsungの5nmプロセスルールは発熱がしやすいとされており、発熱に関しても不安があります。Google Pixel 5の時のように最初はクロックダウンさせて発熱と電池持ちを優先させてくるのか。
まだ分からない部分がありますが、発熱と電池持ちが他の機種より優秀であれば今年の秋冬モデルの中でもかなり存在感を示せるのかもしれません。