アップデートがめちゃくちゃ。Google Pixel 6のアップデート状況まとめ

Googleにとって2021年10月に発売したGoogle Pixel 6シリーズはまさにフルモデルチェンジ。カメラセンサーにデザインの大刷新。そして独自SoCの搭載などユーザーが興味を惹かれる要素がたくさん。

一方で深刻なのが不具合やバグの多さ。今回はPixel 6のアップデート状況についてまとめたいと思います。

アップデートの配信停止。

昨年の12月のアップデートはAndroid12の配信開始から最初のアップデートということもあるのかPixelシリーズ全体で100個近くの修正。そしてPixel 6シリーズ向けはその内の80個近くあることが判明。

不具合やバグは個体差があるため手元の機種で確認できない事象もありますがめちゃくちゃ多いです。また修正数が多いことも影響したのかPixel 6シリーズ向けの配信は他のPixelより約1週間遅れで配信。

配信がようやく開始され自分も今か今かと毎日のようにアップデートを確認していましたが2021年に配信されず。アップデートの配信のタイミングを地域によって分けているのかと思いきやアメリカでもほとんど配信されず。

そして海外サイトによればGoogleはアップデートの配信を緊急停止したことが明らかにしました。つまり配信が遅れているというよりはそもそもアップデートの配信をとめていたのでいつになっても配信されない。

そしてGoogleがアップデートの配信をとめた理由としてはアップデート後に新たな不具合が発生したこと。まず一つ目としては通信が安定しない不具合の発生。Googleは原因を特定できないとかなり深刻。

なので不具合を報告をしているユーザーに協力を求め同意したユーザーのみに修正用のアップデートの配信。この不具合が発生しているユーザーの個体をまず修正することでその原因を特定しようと動いています。

またアップデートに合わせて通話関連のバグも発生。そのためGoogleは影響を受ける2つの通話関連の機能を無効化。少なくともバグを修正するために配信を開始したアップデートでさらに深刻なバグが発生した状況です。

Googleの発表によると1月下旬に配信予定としており毎月のアップデート配信時期と異なります。

またセキュリティパッチは1月に更新されると思いますが実質12月のアップデートが1月下旬に配信されるため当初の1月のアップデートはスキップ。またいつも通りであれば2月上旬に配信されるアップデートもスキップされる可能性。

もしくはいつもと異なるタイミングで配信される可能性があります。また12月のアップデートはFeature Dropが包括されており次のFeature Dropもずれる可能性があります。

年末年始を挟んだ影響もあると思いますがGoogleにしてはアップデートがめちゃくちゃなことになっています。

現時点で不具合に悩まされている人はまだしも特に不具合を感じていない人は1月下旬にアップデートが配信されても即時アップデートをするのではなく少しは様子見をした方がいいのかもしれません。

一部不具合

 

そして頂いたコメントから現時点で不具合として確認されている事象を確認したいと思います。まず一つ目としては数秒間フリーズする現象です。これはいつから発生している不具合なのか不明。

少なくとも発売当初に言われていなかった不具合ですが1秒から2秒程度不規則にフリーズするとされています。また合わせて動作がどんどんもっさりしているとの報告もあります。

そして2つ目としては電源アダプターの問題。

以前の記事でも触れさせて頂きましたがPD対応の電源アダプターじゃないと急速充電もしくは充電できないバグ。PD対応なので電源アダプター側もUSB-Cになっている電源アダプターであれば純正でなくても問題ないとの報告。

ワイヤレス充電だと充電できないという報告は出ていないので手持ちにPD対応がない人はワイヤレス充電に逃げるべきかも。

充電方法の誤認。

また海外サイトが記事にまとめるくらい勘違いしている人が多いのがPixel 6シリーズの充電方法です。例えばPixel 6 Proは最大23Wで充電することが可能ですが最高速度で充電するのは電池残量が50%まで。

50%以上になるとバッテリーへの負荷を避けるために充電速度が遅くなる仕様となっています。バッテリー容量が5000mAhと大型であることも影響しておりフル充電は2時間が一つの目安です。

なのでまず勘違いされる部分の一つとして充電速度が一定じゃない。また設定でもありますがアダプティブチャージがオンになっているとまた状況が変わってきます。

このアダプティブチャージはAIがユーザーの充電サイクルを学習して最適化する機能になります。例えばあるユーザーが夜の10時に充電開始 そして翌朝の7時頃に充電器から外すというサイクルの場合。

AIがこのサイクルを学習して朝7時までに充電が完了するように最適化します。一度充電を開始して80%まで充電。その後朝7時を目掛けてゆっくりとフル充電します。なので充電するタイミングがバラバラの人には向きません。

例えばいつもより早起きして仕事をしなきゃいけないとなった時にPixel自体がそのパターンを学習できないのでフル充電されていないということになります。

何よりGoogleはバッテリーをより長持ちさせるために出来るだけ負荷がかからない充電方法を採用しておりここを理解していないユーザーが不具合と騒いでいるみたい。

海外サイトがわざわざ記事にまとめたことを考えるとそれだけ声が大きいのかもしれません。

現状に特段不満なし。

正直アップデートがきたら改善されるのか試してみたいこともありますが現状にそこまで不満があるわけじゃない。購入当初に不満に感じていたTwitterのスクロールのカクツキも改善。またYT Studioの強制終了も改善。

個人的に使っていて気になるのはポートレート/アスペクト比16:9で撮影した場合画角が変わることくらい。最近はPixel 6 Proのレビューの予定もないのでアスペクト比4:3にして撮影しているので気にならない。

あくまでも自分の個体の運が良かっただけですが12月のアップデートがなくてもそこまで不満はないです。

顔認証の追加。

またAndroid12の内部コードからだったと思いますが今後顔認証がやはり追加される可能性があります。一度Googleは顔認証に関連した記載があるマーケティング資料を全て削除していることが明らかに。

ただ実装されるか不明ですが開発は継続しているとしています。ちなみに内部コードから顔認証の記載があるのはPixel 6 Proのみです。なので現時点での情報ではPixel 6が対応する可能性はかなり低いという感じです。

指紋認証が上手く動作しないという報告が多いのはPixel 6という印象でむしろ顔認証も欲しいところ。ただ対応するとしても差別化のためか上位モデルのみの対応に。今後アップデートで対応したら嬉しい限りです。

一方でインカメラを利用して2D認証になる可能性が高いのでセキュリティを重要視するGoogleがセキュリティに不安が残る2D顔認証に対応させるのか正直懐疑的な部分もあるので期待しすぎは危険です。

顔認証のアップデートにも期待したいところですがまずは目の前にあるバグや不具合をしっかり修正して欲しい印象。

まとめ。

日本ではまだまだ認知度も低くキャリアモデルは売れないのか早くもPixel 6が実質1円でレンタル可能に。3月に向けて商戦期に入るためより多くの店で破格の価格で購入できるようになるのかもしれません。

ただ安売りしすぎると市場価値が崩壊するので出来れば避けて欲しいようにも感じます。何よりアップデートが配信されたらまずはアップデートして気になる部分の確認をしたいと思います。

おそらくですがアップデートが配信されないとPixel Standも最高速度で充電出来ていない可能性もあるので。

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