2022年モデルとしてXiaomiは昨年末にXiaomi 12シリーズを正式発表。中国市場ではすでに発売されています。一方でSamsungは年明け早々にCESでミドルレンジモデルであるGalaxy S21 FEを正式発表。
また中華メーカーも新年のモデルとして新製品を発表しており2月下旬にはMWCという流れになります。今回は2022年のスマートフォン市場がどうなるのかリーク情報をもとにまとめたいと思います。
センサーサイズの大型化。
スマートフォン市場自体が飽和期に入っているため毎年新型モデルが出るとはいえ進化の中心はカメラ。パフォーマンスの底上げはもちろんですがカメラの進化くらいしか分かりやすくアピールできるポイントがない可能性。
中華スマホを中心にセンサーサイズの大型化に多眼化。ただ有名なリーカーによると今年はその流れはとまるとの予測。Samsungは昨年に2億画素に対応した新しいカメラセンサーを発表。今年Xiaomiが採用するとの噂もあります。
またiPhone 14 Proはメインカメラセンサーが48MPに強化され8K撮影に対応する可能性があるとの予測。12MPに強い拘りを持っているXperiaに関してもXperia 1Ⅳでは50MPに対応するなんて話もあります。
なので高画素化の流れは継続すると思いますが昨年登場したAQUOS R6やXperia PRO-Iなど1インチセンサーを搭載した機種がバンバン登場する可能性は低いとされておりセンサーサイズはほぼ現状維持の可能性。
その代わり画質の改善に注力されるとしています。
記事執筆時点で正式発表されていないですがGalaxy S22 Ultraのリーク情報を確認すると画素数やセンサーサイズは大きな変更はなく1億画素を継続。
ただExynos2200と合わせてよりAI機能の強化。
写真や動画の最適化がメインになるとされています。望遠レンズも前モデル対比で刷新されていますが最大ズーム倍率を強化するためではなく画質の改善がメイン。
Xiaomiに関しては最上位モデルをまだ発表しておらず現時点での情報ではMIX 5 Proが最上位モデルに。Xiaomi 12 Ultraのリーク情報もありますが直近では認証を通過していないためそもそも発売されない。
そのためMIX5 ProのスペックがXiaomi 12 Ultraのスペックとしてリークしていた可能性も。一部情報では初のペリスコープを2つ搭載した機種になると予測されておりズーム倍率の強化のためなのか。画質の改善のためなのかは不明。
ただライカとコラボしてソフトを強化することで画質の改善に注力。結局メーカーとしては製品の良さをアピールするにはスペック重視に。ただ今年はスペックじゃ分からない部分。
画質含めたソフトの部分が中心になりハードの無駄な過当競争がメインにはならないとされています。ユーザーからすれば余計に分かりにくい部分かもしれませんが実際に使う上ではスペックよりソフトの方がいいのかもしれません。
折りたたみ式機種のシェア拡大。
次に2つ目として折りたたみ式機種がより活性化する可能性があります。現時点ではSamsungの独壇場。Samsungは2019年に初代Foldを発表。そして翌年にはクラムシェル型である初代Flipを正式発表。
HUAWEIも折りたたみ式機種を頑張って開発していましたがSamsungの方が明らかに勢いがありHUAWWEIは規制強化の影響でまともに開発できない状況に。現時点ではSamsungに追いつくのは厳しい。
また以前HUAWEIが明らかにしたのはMate Xsが想定以上の人気だが売れば売るほど大赤字になるとしています。その当時グローバルモデルの価格が約30万円でしたが原価コストが非常に高く赤字だとしていました。
すでに先行しているGalaxy Zシリーズの方が完成度が高い。けど今年はより活性化する可能性が高い。昨年のくれにHUAWEIがP50 Pocketを正式発表。そしてOppoがFind Nを正式発表。そしてHonorがMagic V。
また今後XiaomiがMIX Fold 2を正式発表すると予測されておりGoogleがPixel Foldを出すとの予測もあります。
さらにAppleも折りたたみ式機種を開発しているされておりサプライヤーであるSamsungに対して8.1インチのディスプレイサンプルの製造を発注したとの噂もあります。
また今年の下半期にはSamsungのGalaxy Zシリーズの最新世代が発表される可能性が高い。
SamsungはNoteシリーズの廃止を決定しきれなかった理由がGalaxy Zシリーズでは販売台数をカバーできない。ただGalaxy Zシリーズの第3世代はSamsungの想定以上の売上。
さらにNoteシリーズは平均で1000万台でZ Fold 3とZ Flip 3でその数字を超える可能性があり第4世代で完全に超える可能性があると予測されています。
開発研究費もバカみたくかかるため折りたたみ式機種を発表できるメーカーは限定されるとは思いますが今後価格競争がより活発化すれば多くのユーザーの手に届きやすくなりシェアは拡大していくと思います。
2022年は中華メーカーがより積極的に発売。そして来年になるとされているAppleの折りたたみ式機種が発売されれば一気に折りたたみ式機種が拡大していくのかもしれません。
何より今年登場する折りたたみ式機種がどの程度の価格設定になってくるのかチェックする必要性があります。
Appleの新製品。
そして3つ目としてはAppleが大きな動きを見せるとしており新たなカテゴリーの製品を導入。ティムクック社長も新しい製品を生み出してから辞めたいと言っている通り今年出すとされているのがVRヘッド。
Sony製の8Kディスプレイを2つ搭載するとかSoCを2つ搭載するとか言われておりハード的には最高クラスに。そのため価格は30万円を超える可能性があるとの予測。またハードの開発が進んだとしても問題なのがソフト。
そのため今年発表したとしても主に開発者をターゲットとした実質業務用に近い立ち位置になるとしています。Appleの最終目標としてはiPhoneに代わる主力製品に。
今後10年かけて10億台出荷目標としており現在市場でアクティブになっているiPhone10億台を総入れ替えに。
現状のVRヘッドセットでは専用のコントローラが必要でヘッドセット自体もかなりごつくてとてもじゃないですけどスマホの代わりになる存在には思えません。また出来ることもかなり限定されています。
まずはビジネス用向けを強化してその後に技術が成熟してきたら一般用をより強化する可能性もあります。少なくとも10年後に今のスマホがそのままとは言えません。
スマートウォッチなのかVRヘッドセットなのか分からないですが今のスマホと違うガジェットが実質スマホの役割を果たしていてもおかしくない。
そしてAppleが大きく動けば他のAndroidメーカーも大きく動く可能性があり今年の後半以降からVRヘッドセットの市場がどんどん活性化していくのかもしれません。
Appleが主力製品であるiPhoneの代わりになるような製品を新たに作ろうとしていることを考えると相当力を入れて開発していると思います。あくまでもリーク情報が正しければの話になりますが今年はAppleが大きく動きがありそうです。
SoCの発熱問題。
そして4つ目としてSnapdragon888の爆熱問題がSnapdragon 8 Gen 1ではどのようになっているのか。まだまだSnapdragon 8 Gen 1を搭載した機種が少ないためサンプルは少ないですがSoC自体は発熱がやばいかも。
海外のゲーミングテストをみる限りMoto Edge X30はパフォーマンスも安定せず爆熱になるとの評価。一方でXiaomi 12 Proに関してはパフォーマンスが安定しており発熱もSnapdragon888より酷くないとの評価。
同じSoCを搭載しているのに真逆の評価となっていますがその理由として発熱対策とソフトの最適化の差。
Xiaomi 12 Proはまず巨大な冷却システムを搭載しており発熱対策をより強化。合わせて3層構造でグラファイトシートを搭載しているので放熱対策もかなり強化されています。
またゲームプレイ時など負荷がかかることに違いはありませんがパフォーマンスをソフトが制御しており例えばバトルゲームにおいてチーム戦の時はより負荷がかかりやすいためフルスロットルで動作させる。
一方でシングルバトルの時はパフォーマンスをあえて制御するなどSoCのパフォーマンスを制御することで発熱自体を可能な限り制御しているとされています。この感じだと発熱がひどいと評価されるかは機種次第。
少なくともSoC自体はSnapdragon888対比で劇的に改善していると期待しない方がいいです。発熱対策がしっかりしている機種は評価が高く逆にしっかりできていない機種は評価が低いという感じに。
Snapdragon888搭載機種でも制御がある程度まともな機種も存在しており比較的Galaxyは優秀な方。ただ昨年以上に今年は機種ごと/メーカーごとの対応次第で評価が大きく分かれるという感じになりそうです。
まとめ。
今回はリーク情報に基づいて今年のスマートフォン市場の予測をまとめてみました。大きな流れとしてはこんな感じであとは個別の機種がどんな感じになるかという感じだと思います。
自分が好きなメーカーでみればGoogleはPixel Watchなど大きな動きがありそうですがSonyは何とも言えず。今年は予算を出来るだけ制御したいと考えていますが今から欲しい機種が結構あってやばいです。