昨年の今頃であればXperia 1ⅢのCADを元にしたレンダリング画像が公開されておりほぼ確定的なデザインが判明。ただ今年に関しては記事執筆時点で特段動きがなくまた新型Xperiaがいつ発表されるのか不明。
とはいえ今年のXperiaの流れを予測でき今回は絶対にXperiaが向かない人についてまとめたいと思います。
Xperiaだけが縦長に見える人。
2018年の現体制に移行してから大きくマーケティング体制が変更。そして現体制で初めて発表されたのがXperia 1。ちなみに日本では未発売のXperia 10シリーズのモデル番号からもXperia XA3として開発されていた可能性。
なので完全に新しいXperiaとして登場したのがXperia 1。Sonyは合わせてコンセプトも明確化しており好きな人にとことん好きになって貰えるようにと。逆にハマらない人は全くハマらないマーケティングです。
個人的に現行のシリーズは一般ユーザーにはおすすめしないです。拘りがない人にはただ高くて使いにくいスマホ。まずSonyの拘りが強く反映されている一つ目としてディスプレイです。
ノッチやパンチホールなどコンテンツの邪魔になるものは採用しない。またコンテンツを最大限活かせるようにアスペクト比21:9の採用。なので縦長だと思う人は絶対向かない。
そして今後も転換期がない限りアスペクト比21:9は継続すると思うので期待するべきではない。従来のようにアスペクト比16:9を採用した最新機種なんて今やほぼない。
またSonyが拘って当時16:9を採用したXperia XZ2 premiumは持ちにくいし重いと散々批判されました。今の市場で見れば6.0インチ以下のニーズは全体の1割もなくアスペクト比16:9で6.0インチのディスプレイを搭載したらXperia Z Ultraのようなサイズ感。
個人的にはXperia Z Ultraが最新機種として復活すれば嬉しいですがとてもじゃないですけど一般受けしない。結局デカ過ぎとか片手操作が出来ないとか批判されるのは簡単に予測がつきます。
iPhone SEはアスペクト比16:9を採用した貴重な選択肢ですが多くのユーザーは安いiPhoneが欲しいからでアスペクト比16:9を目的に購入する人はかなり限定されると思います。
また2024年に登場する新しいSEではデザインが刷新されると予測されていますがアスペクト比が16:9じゃなくなってもおそらく不満はほとんどでないと思います。
単純に安いiPhoneが欲しいという理由が先行しているから。
持ちやすさを維持しつつもディスプレイサイズを大型化するにはアスペクト比を変更するかしかなく両方のバランスをとろうとすれば必然な流れです。アスペクト比19:9程度で横幅が75mmを超えてくる機種になると縦長なのに片手操作が難しくなります。
ただXperiaと比較すれば横幅があるため縦長なのに縦長と批判されないのが正直よく分からない。メーカーによって様々ですがアスペクト比が機種によって変更されるスピードが速いためコンテンツがそのスピードに追いついていない。
結局アスペクト比16:9もしくは21:9以外は全部中途半端です。モバイル用のコンテンツでアスペクト比21:9に対応したものが少ないためXperiaは黒帯や余白は余計に目立つ。
ただSonyは自社コンテンツをXperiaでも楽しめるようにBRAVIA Core for Xperiaを始めアスペクト比21:9のコンテンツを強化しています。少なくとも多くの機種が縦長になってきている中Xperiaだけが縦長だと思う人は2022年のXperiaもおそらく継続なので向かないと思います。
綺麗「に」撮影ができるカメラがいい人。
次に2つ目としてカメラですが非常に分かりやすく簡単に綺麗に撮影できるスマホが欲しい人に向きません。今のスマホ市場のトレンドはAIでばちばちに補正することなのでシャッターをきれば誰でも綺麗に撮影できます。
一方でXperiaのハイエンドは特にですが簡単に綺麗に撮れるではなくいかに綺麗に撮るかがメインです。なのでスマホのカメラはオート撮影がいいと思う人はXperia以外の機種を選んだ方が幸せだと思います。
SonyはXperiaもデジカメのαシリーズの位置付けとしておりマニュアルで撮影することが前提に。ただデジカメのような大型センサーを搭載しているわけでもなく大きなレンズを搭載しているわけでもない。
なのでSonyがどんなに頑張ってもαシリーズのような写真や動画を撮るのは難しいと思います。
ただデジカメが好きな人はオートで撮影することはもちろん自分で設定してマニュアル撮影も楽しみの一つだと思います。スマホのカメラは単純でシャッターを切ればあとは簡単にAIが補正してくれるので何も考えなくていい。
一方でXperiaのカメラは現実をより忠実に撮影することがコンセプトになっているので暗いところでは暗いまま。暗いと感じてもっと明るく撮影したいならマニュアルで調節して撮影してあげる感じです。
なので悪く言ったらXperiaのカメラは非常に面倒でユーザーがこんな写真を撮りたいと思ってもオート撮影ではそうならないのでマニュアルでの調節が必要なのでほとんどのユーザーは向かないです。
逆によく言えばAIでの補正が現実をより忠実に表現する部分に向けられているのでユーザーごとに色を決めれる。他の多くのスマホはメーカーが決めた色に沿って撮影するしかないという感じです。
個人的にはどちらが正しいとかはないと思っておりユーザーごとの好みです。ただオート撮影でイメージ通りの写真が撮影できる方がいい人はXperiaのカメラには合わないだけです。
Xperia 1Ⅲの時点でほぼ確定。そしてXperia PRO-IのカメラでよりはっきりしましたがXperiaのカメラはスマホのカメラに求められる方向に進化しておらずデジカメの方向に進化しています。
Xperia PRO-Iというカメラに特化したプロユースモデルが登場したことでXperia 1Ⅳではどう区別化するのか。Xperia 1Ⅳではもっと一般ユーザーが扱い易いカメラに進化するのか現時点では定かではありませんが少なくとも大きな路線変更はないと思います。
また動画撮影中の画角の切り替えも期待できないです。普通デジカメであれば撮影中に画角を切り替えることはできずまたXperiaでみれば出来るようにしたとしても画角ごとで画質を統一するのは非常に難しい。
スマホに拘りがない人。
そして3つ目としては安定性や使いやさが優先でスマホに拘りを持たない人は向かないと思います。自分含めてそうですが80%以上のユーザーはミドルレンジクラスでも十分に満足できるスペックを搭載しています。
使いやすさを求めるならミドルレンジで十分。なのでハイエンドはもうツール兼嗜好品の側面もあります。ゲームをやらないとユーザー。その上で使いやすさならGalaxyやPixelのミドルレンジを選べば間違いなし。
Samsungの機種なら基本はメジャーアップデートが3回にセキュリティパッチは4年に対応しています。またパフォーマンスを求めるならiPhoneを選んでおけば間違いないと思います。
Androidのハイエンドを選ぼうとする時点で正直物好きな人だと思います。ただ逆に拘りがある人が多いと思います。
例えばGalaxy S21 Ultraの100倍ズームや1億画素のカメラセンサーやXperiaの可変式望遠レンズなど何か尖ったものを求めている人はAndroidのハイエンドがおすすめですがコスパコスパとなる人は向かないです。
Androidのハイエンドに搭載されている尖った特徴はほとんどの人にとって無駄な機能でありそんな機能を搭載していて価格も高い機種にトレンドのコスパを求めること自体個人的には違うように感じます。
そしてXperiaはSonyの強みを部分的に最大限強化しているのでトータルバランスに優れているとは思いません。また4Kのディスプレイは実際に使ってみないとその良さを分からない。
スピーカーに関しても他のメーカーのように何かのブランドとコラボしているわけではなく単純にスピーカーの名称がフルステージステレオスピーカーとなっているだけで分かりにくいですが音質は非常に優れています。
結局のところスペックだけだとその良さが分かりにくく使ってみてハマる人が一気にハマるという感じです。スピーカーの音質には拘りたい/少しでも綺麗なディスプレイで動画を楽しみたい。
加工感が強いカメラは嫌で自分で撮ること自体を楽しみたいと思うような人が選ぶ機種だと思っているので一般向けじゃないです。よくこのままだとSamsungとかAppleに勝てないとか言われていますがSonyはそこを目指していないと思います。
Sonyのピークだった2014年頃でさえもSamsungやAppleには勝てないと思ったからこそシェア3位を目指すとしていました。またモバイル部門を完全に赤字にすることでミドルレンジの薄利多売をやればシェアは獲得できます。
ただそれをやっても今のSonyに意味なんてない。シェアが上位のメーカーはユーザーのニーズを満たすラインナップをしっかり用意しておりトータルバランスもよくて使いやすい。
Xperiaがそこを目指していない以上そこを求めるなら今後のXperiaに期待せず他のメーカーの機種を購入するべきだと思います。
まとめ
今回は結構辛口目になりましたがXperiaに絶対向かない人についてまとめてみました。今の日本市場を見ると安い端末しか売れなくなっている もしくは安い時しか売れなくなっているので今後ハイエンドの選択肢はどんどん減るかもしれません。
その中でもSonyには頑張って欲しいところです。