Pixel 6 ProとGalaxy S22 Ultra比較。カメラを優先するかどうか

Pixel 6シリーズからGoogleはコストカットのためかSamsung製のパーツをより多く採用している印象。おそらく原価コストが高いSoCをSamsungと共同開発していることからカメラセンサーにディスプレイ。

さらに5GモデムなどをSamsung製を採用することでトータル的に安くしている可能性。ある意味Samsungに依存しているPixelですが今回Pixel 6 ProとGalaxy S22 Ultraと世代は違いますが現時点での最上位モデル同士を比較してみたいと思います。

デザインの確認。

まずデザインから確認したいと思いますが完全に好みの部分で自分はGalaxy S22 Ultra派です。

手持ちのPixel 6 Proは背面にレザースキンシールを貼ってしまっているため分かりにくいですがブラックというよりはグレーよりの光沢感がある質感。

個人的にはもうちょい濃いめの色合い。かつマット仕上げであればいい感じでしたが自分はGalaxy S22 Ultraの方が好きなデザインに近い。

記事執筆時点で国内版Galaxy S22 Ultraはどのカラバリが発売されるか不明ですがおそらくブルゴーニュやグリーンにブラックなど落ち着いたカラバリがメインになると思います。

一方でPixel 6 Proは光沢感のある質感ならブラック以外のポップなカラバリの方がいいかも。

Pixel 6 Pro S22 Ultra
本体サイズ 163.9×75.9×8.9mm 163.9×77.9×8.9mm
重さ 210g 229g
アスペクト比 19.5:9 19.3:9

縦幅はほぼ一緒で本体の厚みは一緒。ただ横幅に関してはGalaxy S22 Ultraのアスペクト比が19.3:9を採用していることもあり2mm長いです。実際に持ち比べても明らかに違いを感じます。

Pixel 6 Proは自分の手の大きさだギリギリ指が届かない程度。

Galaxy S22 Ultraに関しては確実に指が届かない。ただ一方でPixel 6 Proの方が20g近く軽いですが持ちやすい分重く感じます。最近手首の調子がいいですがやはり横幅があり重い機種は手首にかなり負担がかかる印象です。

自分はこのサイズ感でも片手操作が基本なので両手操作の人はそこまで気にしなくていいと思います。

また持ちやすさに関連してくるのが本体の耐久性 Pixel 6 ProはディスプレイもバックパネルもGorilla Glass Victusを採用しており2021年モデルでは最高クラスの耐久性。

またサイドフレームにメタルを採用していることからも耐久性もかなり意識した使用となっていますがGalaxy S22 Ultraはディスプレイもバックパネルも最新のGorilla Glass Victus+を採用。

特に引っ掻き傷や擦り傷への耐久性は強いと思いますが落下による耐衝撃性はそこまで安心できない。海外サイトが落下テストをしていますが割と簡単に破損しているので不安な人はケースがおすすめです。

やはりこのサイズ感の機種は持ちにくくなってくるため万が一に備えるのが一番だと思います。自分の手の大きさで見ればPixel 6 Proは十分に持てるのでデザイン性を優先でスキンシール。

一方でGalaxy S22 Ultraはかなり厳しい感じなのでちゃんとケースをつける感じです。

ディスプレイを確認。

次にディスプレイですが個人的に比較した上で気になるポイントは3つあります。

S22 Ultra Pixel 6 Pro
ディスプレイサイズ 6.8 6.7
表示解像度 3080×1440 3120×1440
画素密度 500ppi 512ppi
リフレッシュレート 120Hz(可変式)

リフレッシュレートの差。

まず一つ目としてはリフレッシュレートの差。最適化の差はあれど同じ可変式120Hz表示に対応。また同じAndroid12を搭載していますがGalaxy S22 UltraはカスタムUIを採用しています。

OneUIの方が細かなカスタマイズができるのでよりユーザビリティを高くできる一方でUIのせいか動きが重いです。なのでリフレッシュレートは同じ。 Galaxy S22 Ultraの方が搭載SoCによるパフォーマンスは高いですが動きはPixel 6 Proの方が滑らかに感じます。

従来の60Hz表示対応機種と比較すればサクサクですがちょっとGalaxyは重めという印象です。

ディスプレイ輝度の違い。

そして2つ目はディスプレイ輝度です。GoogleはPixel 6 Proのディスプレイ輝度を発表していない。なので海外サイトのディスプレイテストの結果を参考にすると最大で800nits程度という感じ。

一方でGalaxy S22 Ultraは最大1750nitsに対応しておりこの差は実感ができます。まず上記の画像は30%に設定。

次に50%に設定。

そして70%に設定。

最後に100%に設定。ディスプレイ輝度が低いときほどPixel 6 Proの方が暗いという印象。ただ明るくすればするほどかなり頑張っており、少なくとも屋内で使う分にはそこまでの差を感じない。

ただPixel 6 Proの場合は自動調節だと暗めになりがちなので結果ディスプレイが暗いという印象になると思います。とはいえここまでの明るさが必要なのかと思う時もありますがPixel 6 Proと比較すればかなり明るい。

そのためこれからの時期含めてオールシーズン。どの時間帯でも十分に見やすいディスプレイです。またディスプレイに関してPixel 6 ProはおそらくSamsung製のMシリーズは採用していない。

ディスプレイの評価が特に高いGalaxyとiPhoneの一部機種のみがMシリーズを採用。そのためディスプレイの品質は高くGalaxy S22 Ultraの方が発色がよく綺麗に見えます。

個人的にはPixel 6 Proのディスプレイでも十分に感じますが輝度の差で大きく印象が違います。

指紋認証の差。

またディスプレイで合わせて確認しておきたいのが画面内指紋センサーで正直これは雲泥の差です。Pixel 6 Proの光学式指紋センサーはかなり話題になり今はアップデートで落ち着いた印象。

自分の手持ちは最初から安定していたため特段困ったことはありませんでしたがGalaxy S22 Ultraの反応がめちゃくちゃよく爆速で認証してくれる超音波式との比較は可哀想なくらい。

数年前の光学式指紋センサーを使った時がある人からすればPixel 6 Proの指紋認証も問題なし。ただ最近の機種の超音波式を採用している機種はマジで爆速なのでかなり大きな差に繋がっています。

Galaxy S21 UltraやAQUOS R6の超音波式指紋センサーを使ったことがない人はおそらくPixel 6 Proでもそこまでストレスに感じない。ただ一方でその快適さを知っている人はPixel 6 Proの指紋センサーはちょっとストレスに感じると思います。

基礎スペックを確認。

そして基礎スペックを確認していきたいと思います。

手持ちの場合 S22 Ultra Pixel 6 Pro
OS Android12
アップデート期間 4回/5年 3回/5年
SoC Snapdragon 8 Gen 1 Google Tensor
RAM/ROM 12GB/512GB 12GB/256GB
SDカードスロット ×
イヤホンジャック ×
生体認証 顔/指紋(超音波式) 指紋(光学式)

アップデートサポート期間。

まず最初にアップデートサポート期間。両機種ともセキュリティアップデートは最大で5年。一方でメジャーアップデートに関してはGalaxy S22 Ultraが4回と一年長いです。

これはユーザーの使い方次第で長く使わない人は関係なし。ただ出来るだけ長く使いたい人はGalaxy S22 Ultraの方がサポート期間が手厚い感じです。
一方で注意としてこれはグローバルモデルの話でキャリアモデルが同様の対応になるかは不明です。

なので今後Galaxy S22 Ultraの国内発表の際にしっかりと確認する必要性があります。

発熱はどうなのか。

そして気になる人が発熱と電池持ちですが負荷をかけるためにベンチマークを3回連続で回してみました。

現時点で最も重いとされている原神を軽くプレイした感じだとPixel 6 Proでも十分に動きます.

ベンチマークで見ればGoogle TensorはSnapdragon 8 Gen 1に見劣りしますがこのスコア差を実感することはほぼないと思うのでベンチマークに固執しない限りは気にしなくていい。

それより発熱の部分ですが今回のテスト結果で見ればPixel 6 Proの方が内部温度が高くなっています。

また実際に触った感じでもPixel 6 Proは結構熱いよねという時にGalaxy S22 UltraはPixel 6 Proほどは熱くないという感じです。自分はゲームをやらないのでほぼ発熱を感じません。

ただ同じ負荷をかけた場合内部温度が上がりやすく実際に放熱もあるのでPixel 6 Proの方が熱いです。また負荷をかけ終わった後に本体が冷えるのが早いのもGalaxy S22 Ultraという感じです。

ここはユーザーの使い方次第なのでゲームをよくやる人はGalaxy S22 Ultraの方がいいかもしれません。

電池持ちはどうなのか?

電池持ちに関してPixel 6 Proはバッテリーの最適化も終了しているので落ち着いた印象。自分の使い方だと寝る前の電池残量が40%前後であることが多く1日十分に持つ感じです。

一方でGalaxy S22 Ultraはまだ数日しか使っておらずバッテリーの最適化も終了していませんが開封初日と比較するとだいぶ落ち着いた印象で大体55%前後の感覚です。

この感じだとGalaxy S22 Ultraの方が電池持ちは優秀かも。一応海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にするとPixel 6 Proは84でGalaxy S22 Ultraは108とスコア差がかなりあります。

もちろんユーザーの使い方で変わってくると思いますがGalaxy S22 Ultraの方がいい可能性が高い。

スピーカーの差。

そして音量を50%に設定した上でスピーカーテストをしてみたところ音量にしろ音質にしろGalaxy S22 Ultraの方がよく音の広がりもかなりよく感じます。

Galaxy S22 Ultra単体で聞くと音のまとまりがないようにも感じる時がありますがそれよりもPixel 6 Proの方が音が篭っているという印象です。基礎スペックで見るとやはりGalaxyというべきかトータルバランスが非常に優れている印象です。

カメラを確認。

そして最後にカメラを確認したいと思います。今回Galaxy S22 Ultraは基本108MPで撮影。さらに新機能であるディテールエンハンサー機能をオンにした状態で撮影しています。

それでは写真のサンプルを撮影してきたので確認していきたいと思います。

超広角撮影。

まずPixel 6 Proで撮影。

そしてGalaxy S21 Ultraで撮影。Pixel 6 Proの方が現実の色味に近いことに加え、影になっている部分は丁寧に明るく補正されている印象です。

広角で撮影。

次にPixel 6 Proで撮影。

そしてGalaxy S22 Ultraで撮影。メインカメラセンサーになると一転Pixel 6  Proの色味の方が派手です。

そしてPixel 6 Proで撮影。

ただGalaxy S22 Ultraは照度によってはちょっと色が抜けやすいというか白飛びしやすい感じです。

広角で接写。

次にPixel 6 Proで撮影。

どちらの機種も大型センサーを搭載しているためポートレートを使わずとも十分にボケてくれます。今回のようなサンプルだとPixel 6 Proの方がフォーカス精度が優れています。

そしてPixel 6 Proで撮影。

こうやってみるとGalaxy S22 Ultraの方が加工感が強いことをはっきりと確認できます。

ズーム撮影を比較。

次にPixel 6 Proで3倍で撮影。

同じくGalaxy S22 Ultraで3倍で撮影。

Pixel 6 Proで10倍で撮影。

そしてGalaxy S22 Ultraで10倍で撮影。

Pixel 6 Proで20倍で撮影。

10倍程度までであればそこまで差がある印象はないですが20倍で比較するとGalaxy S22 Ultraの方が優れている印象です。やはり高倍率ズームとなるGalaxy S22 Ultraの方が強い。ただ10倍程度であればそこまで差がないのでユーザーの使い方次第だと思います。

やはり最新のカメラセンサーを搭載しているGalaxy S22 Ultraにハード面で劣りますがそれでもカメラソフトの力で上手くカバーしていることを改めて認識します。

ボケ感に関してはPixel 6 Proの方が自然。ただポートレートはボケ感をかなり強調するためPixel 6 Proの方が雑な写真に仕上がることがあります。

一方でGalaxy S22 Ultraはフォーカス精度が改善されたのかカメラソフト自体が強化されたのか不明ですがポートレートの精度が改善。特にポートレート動画の精度はかなり改善されており実用性が高いです。

被写界深度をここまで浅くPixel 6 Proでは撮影することが出来ないので大きなアドバンテージです。

ナイトモード撮影。

次に低照度の環境でナイトモード/手持ちで写真のサンプルを撮影してきたました。まずPixel 6 Proで撮影。

次にGalaxy S22 Ultraで撮影。従来のGalaxyは写真全体を明るく補正する感じでしたがPixelと比較するとフォーカス部分だけしっかり明るくする感じになっています。

そしてPixel 6 Proで撮影。相変わらず街灯などに弱く白飛びしています。

そしてGalaxy S22 Ultraで撮影。Pixel 6 Proの方が全体的に明るく持ち上げている感じ。一方でGalaxy S22 Ultraはシャドウがしっかり描写できているというのかより臨場感があります。

そしてPixel 6 Proで撮影。

Pixel 6 Proはフレアやゴーストも発生。

スーパークリアレンズの搭載でフレアやゴーストに強くなったGalaxy S22 Ultraでも発生している環境だとPixel 6 Proではさらにひどい感じになっていることを確認できます。

Pixel 6 Proの方が使いやすい理由。

それぞれに良し悪しがありますがPixel 6 Proの方が使いやすいカメラだと思う理由が2つ。一つは海外サイトも指摘していましたがGalaxy S22 Ultraのハードは素晴らしいのにライブHDR非対応。

写真や動画を撮影する際のプレビュー画面と撮影後の写真が大きく剥離してしまっていること。一方でPixel 6 Proは対応しているのでプレビュー画面でも撮影後の写真や動画をイメージできます。

なのでどんな写真を撮影したいのか明確に決まっている人ほどPixel 6 Proの方が使いやすい。そしてもう一つは撮影後の画像処理の時間の差。Galaxy S22 Ultraは12MPに設定してもシャッターボタンを押してから保存されるまでのタイムラグがあるため被写体が動体は向かない。

一方でPixel 6 Proはタイムラグが少ないため走っている子供をポートレートモードで撮影しても上手く描写できますがPixel 6 Proと同じタイミングでGalaxy S22 Ultraでは上手く撮れない。

被写体によりますが自分は子供を撮影することが多いのでPixel 6 Proの方が撮影しやすいカメラです。

まとめ

日本でGalaxy S22 Ultraの価格が正式発表されていないためアメリカ市場の価格を参考にすると同じRAM12GB/ROM25GBで見た場合Pixel 6 Proは$999でGalaxy S22 Ultraは$1299。

なので単純に見れば価格差は3万円近くあることにあります。やはりハードの完成度の高さはGalaxy S22 Ultraという感じですがカメラの使い勝手はPixel 6 Proという感じです。

Galaxy S22 Ultraのライバル機種は正確にはPixel 7 ProになりますがPixel 6 Proでも十分に張り合える存在に感じます。価格やカメラを優先の人はPixel 6 Pro。

それ以外の部分ではGalaxy S22 Ultraという感じでこの2機種だとGalaxyの方が癖が強い印象。

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