Samsung。Galaxyが売れれば売れるほどExynosのシェアが下がるジレンマに

Galaxy S22 Ultraの予約/販売状況が非常に好調である一方、Samsungの想定を大きく上回るニーズが発生しており供給が全く追いついていない状況。先日の情報からもコロナの影響を出来るだけ抑えるために生産拠点を韓国に移動していることも影響している可能性があります。

一方で半導体不足の影響もある中今回SamMobileが2021年におけるメーカー別SoCのシェアが判明したと報告しているので簡単にまとめたいと思います。

Exynosのシェアが厳しい状況に。

今回の情報によると市場調査会社であるCounterpointが2021年におけるメーカー別SoCのシェアデータを公開したことが判明したとしています。グローバル市場で見ると前年対比でシェアを落としているとはいえMediaTekが1位を獲得していることを確認できます。

2021年第4四半期 アメリカ市場
Qualcomm 47%
MediaTek 51%
Samsung ~2%
Google

あくまでもAppleが含まれていない数字になりますが同サイトによればSamsungのExynosチップのシェアはかなり厳しいとしています。

Samsungは近年自社製品に対してもExynosではなくSnapdragonやMediaTekを採用することが多く、アメリカ市場で発売されるGalaxy SシリーズなどもSnapdragonを採用しています。

またSamsungはミドルレンジにMediaTekを採用することも多く、自社のExynosが付け入る隙がなく、優先市場であるアメリカでGalaxyを売れば売るほどExynosのシェアが下落するというジレンマが発生しています。

歩留まり率も厳しい。

また先日の情報からもSamsungはQualcommに対して虚偽の歩留まり率を掲示していたとの話があります。

サプライヤー 歩留まり率
Snapdragon 8 Gen 1 TSMC 70%
Samsung 35%
Exynos2200 Samsung 35%以下

どちらのSoCもSamsungの4nmプロセスルールを採用して開発されていますが、メインサプライヤーであるSamsungの歩留まり率が非常に厳しい。さらに虚偽の深刻でQualcommはSnapdragon 8 Gen 1の納品削減。

さらに今後の3nmプロセスルールを採用したSoCの発注は依頼してもらえない状況に。Snapdragonと比較すると発熱がひどく生産効率も悪い。今後Samsungがより自社製品で積極的に採用しない限りシェアを上げることは難しいのかもしれません。

ただ今までの流れを見るとExynosのシェアを上げるというよりはQualcommなどから製造を委託されそれで売り上げを確保する方に力を入れていたように見えるのでQualcommに見切りをつけられた方がSamsungにとって痛いのかもしれません。

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