上半期に発表されているハイエンドAndroidの多くが採用しているのがSnapdragon 8 Gen 1でSamsungの4nmプロセスルールを採用しており、さらにサプライヤーはSamsungとなっています。
ただ発熱問題を抱えており、またSamsungの歩留まり率の厳しさからも生産状況は芳しくない。そのためQualcommとしては一刻も早くSnapdragon 8 Gen 1+を発表したいとされています。
今回Phone ArenaによるとSnapdragon 8 Gen 1+は5月に正式発表される可能性があると報告しているので簡単にまとめたいと思います。
早期の切り替えを。
Samsungは4nmプロセスルールを採用したSnapdragon 8 Gen 1の生産に苦労しているとされており、その歩留まり率は35%程度しかないとされています。ちなみにライバルであるTSMCの歩留まり率は70%。
TSMCも決して100%ではありませんが、Samsungと比較すれば同じ期間で2倍の量が生産できることになります。ただここで問題だったのがSamsungはQualcommに対して虚偽のデータを申告していたこと。
詳細は不明ですが歩留まり率をもっと良く見せていたとされています。そのためQualcommはSamsungに見切りをつけてSnapdragon 8 Gen 1の生産を早期終了。さらに今後3nmプロセスルールを採用したSoCの生産を委託することもやめるとSamsung側に伝えたとされています。
とはいえQualcommとしてはSnapdragon 8 Gen 1を生産しないわけにいかなくTSMCに依頼したとされています。これで生産効率は改善。そして期待されているのがTSMCの4nmプロセスルールを採用したSnapdragon 8 Gen 1+の登場。
Qualcommのとしても爆熱問題を抱えたSnapdragon888とSnapdragon 8 Gen 1を黒歴史として早く封印するためにSnapdragon 8 Gen 1+を前倒ししているとされています。
5月に登場する可能性。
そして今回リーカーが以下のようにTweetしていることが判明したとしています。
So Qualcomm SM8475 (Snapdragon 8 Gen 1 Plus) will be announced in early May. Will be based on TSMC’s 4nm platform with a number of improvements. But that not it, Qualcomm has some other chips as well for the mid & upper mid-range segment..
— Yogesh Brar (@heyitsyogesh) March 24, 2022
Snapdragon 8 Gen 1+は5月上旬に正式発表されるとしています。従来オーバクロック版は第2四半期に正式発表。そして第3四半期に搭載機種が登場と予測されていますが、仮に今回の情報通り5月上旬に登場したとして、あとは搭載機種がいつ頃から登場するかだと思います。
結局第3四半期にならないと搭載機種が登場しないのであればいつも通りです。あくまでもオーバークロック版という扱いですがプロセスノードがかわっているため大幅に改善されている可能性もあります。
発熱問題が全くないとか燃費がめちゃくちゃ良くなるなど過度の期待は禁物ですが早めの登場に期待したいところです。