Samsungにとって売れ筋のハイエンドシリーズはGalaxy Sシリーズでその年のプレミアムモデルがNoteシリーズ。ただ事前情報通りであればNoteシリーズはSシリーズに統合。そして新たにZシリーズがプレミアムモデルに。
Samsungは今後折りたたみ式機種を主力にすることを明らかにしており今後よりシェアが拡大する可能性。今回はGalaxy Z Fold 3など折りたたみ式機種が今後トレンドになるのか簡単にまとめたいと思います。
Appleの動き次第。
2019年の9月にSamsungはGalaxy Foldを発売。当初の予定では韓国やアメリカで4月下旬に発売予定。ただ発売まであと1週間をきったタイミングでその構造に深刻な問題があることが判明して急遽発売延期。
結果当初の予定から半年遅れで発売になりました。またSamsungと同じく積極的に開発を進めたHUAWEI。昨年末にはOppoがFind Nを発表し年明けにはHonorがMagic Vを発表するなど取り扱うメーカーも拡大。
ただ2021年の11月だったと思いますが折りたたみ式機種のメーカー別シェアを確認するとSamsungの1強。Samsungにとって強力なライバルだったHUAWEIがまともに製品開発をできなくなったので余計にそうりなります。
現にこの市場データを見る限りだとSamsungとHUAWEIだけで市場シェアは99%とほぼ独占しています。その他MicrosoftやXiaomiなど折りたたみ式機種を発表していますがシェアは1%以下とかなり厳しい状況。
ほぼSamsungが独占している中今後他のメーカーがこの流れに追従するのか。今後折りたたみ式機種がトレンドになるかどうか。そのキーとなってくるるのはAppleの動きだと思います。
Appleは後出しが非常に上手く、またその技術の成熟度もかなり高いため目新しさはなくても完成度が高い。一部情報によれば昨年から折りたたみ式機種のヒンジ部分の開発に着手したと予測されています。
また今年になってからはディスプレイのサプライヤーになる可能性が高いSamsungに対して8.1インチのフレキシブルディスプレイのサンプルを発注したことが明らかになっています。
このことからも着々と開発は進めている可能性。ただ一部情報によるとAppleは折りたたみ式機種を出してもしっかりと売り上げを確保することができるのか。またこのトレンドは今後も継続するのか見極め中とされています。
事前情報通りであれば2023年にAppleは折りたたみ式機種を発表する可能性があるとの予測。この情報の信憑性がどの程度か不明ですがAppleが折りたたみ式は売れないと判断すれば発売しない可能性も。
ただAppleがiPhoneの折りたたみ式機種を発売すれば大きく流れが変わると思います。Appleが発表することで折りたたみ式機種の注目度がかなり高くなる。
そしてAndroidメーカーの多くは良くも悪くもAppleに追従する流れになることが多く今まで出していなかったメーカーも動き出す可能性。特に日本のようなiPhoneのシェア率が異常に高い地域ではAppleが出すことで興味を持つ人も増えると思います。
Androidの王者であるSamsungが今後もGalaxy Zシリーズの開発を頑張っていけば販売台数は拡大。それでも折りたたみ式機種がトレンドになるような大きな波を起こすことは難しく感じます。
ただAppleが動けば大きな波が発生すると思うので今後の市場に大きな影響を受けると思います。
大画面のニーズの拡大。
折りたたみ式機種なんて要らない。折りたたみ式機種なんて売れるはずがないとよく言われますがGalaxy Z Fold 3やGalaxy Z Flip 3の販売台数は1000万台を超える可能性があると予測されています。
少なくともGalaxy Z Fold 4など第4世代では1000万台はほぼ超えると予測されています。この1000万台という数字はGalaxy Noteシリーズの販売台数の目安なのでZシリーズがNoteを超えることに。
つまりNoteシリーズよりZシリーズの方が市場のニーズが高いということになります。
ハイエンドモデルかつその一つのシリーズで累計販売台数が1000万台を超える機種はかなり限定されておりAppleのiPhoneやSamsungのがGalaxy S。またXiaomiがハイエンドで1000万台超えたのは最近の話です。
なのでハイエンドで見ればGalaxy Zシリーズは売れ筋になってきていることに違いはありません。また折りたたみ式機種がなぜ出てきたのか。
あくまでも推測に過ぎませんがディスプレイサイズを大型化するためアスペクト比16:9の時代は6.0インチ近くのディスプレイを搭載する機種はファブレットと呼ばれていました。
ただそれこそバカみたくデカイので一般受けない。ただよりディスプレイを大型化するためにアスペクト比の変更。SamsungがGalaxy S8で18:9を採用してから多くのメーカーが18:9以上を採用するようになっています。
結局大画面と持ちやすさという2つのニーズを満たすには横幅をこれ以上増すことができない。となれば縦長になっていくのは妥当な流れ Xperiaのアスペクト比21:9ばかりが縦長と批判されますがPixelやGalaxyの一部機種は20:9を採用。
またSamsungの一部機種は22:9を採用するなどかなり縦長に。ただ縦に伸ばすのも限界がある。そこでSamsungなどがより大型ディスプレイを搭載するために目をつけたのが折りたたみ式機種。
大型ディスプレイを搭載しても折りたたむことで可搬性を維持しています。
また詳細を覚えていないのですがSamsungはコロナになって人々の生活スタイルが大きく変化したことから一台でタブレットとスマホの役割を持っている折りたたみ式機種に興味を持つユーザーが増えたとしています。
今までは別々に持ち運んで利用シーンに合わせてスマホとタブレットを使い分けていたユーザーが家にいることが多くなり使い分けが面倒で一台にまとめたいというニーズが増えたとされています。
現行の折りたたみ式機種のディスプレイサイズが中途半端に感じるユーザーも多いと思います。
スマホよりめちゃくちゃでかいわけでもなくタブレットとして見れば決して大きいわけでもない。ただディスプレイサイズに関する好みは普通のスマホで見れば小さい方が好きな人もいれば大きい方が好きな人も。
今は折りたたみ式機種のレパートリーが少ないため選択肢がなく余計に好みがはっきりすると思います。
何よりユーザーの大画面がいいというニーズをとりあえず満たしたばっかりの状態なので今後さらに大画面のなかでもニーズに合わせて細分化されていけばよりユーザーの関心度は高くなると思います。
価格がより重要に。
そして今後一気にシェアが拡大するかどうかは価格次第だと思います。Galaxy Z Flip 3の国内価格は約14万円。前モデルと比較すると約4万円安くなっていてすごいですが韓国などだと現地価格で11万円程度。
ハイエンドモデルの価格で折りたたみ式機種を購入できるとなり興味を持ったユーザーが多かった可能性。
もちろん折りたたみ式機種じゃない普通のスマホでも高い機種はありますが折りたたみ式機種からみた場合他のハイエンドと同程度に抑えることができるかが一つのキーになってくると思います。
そのへんでGalaxy Z Flip系は今後も維持できればしっかりと売れていくと思いますが問題なのはGalaxy Z Fold系だと思います。前モデルがアメリカで$1999程度だったと思うのでZ Fold 3が$1799になっためかなり値下げされています。
とはいえ20万円近くの価格設定になるためハイエンドが好きなユーザーにとってもまだまだ高いと思います。せめて$1599程度まで抑えることができれば日本市場でも20万円以下の価格設定になってくる可能性もあります。
Samsungは相当企業努力して値下げを続けていますが今年から中華メーカーも積極的になっているので今後価格競争が発生しやすくなる。そうなればもっとユーザーにとって手が届きやすい価格に。
Xiaomiもクラムシェル型と予測されていますが$1000以下の折りたたみ式を今後発表する可能性があります。なんでも安くなればいいというわけではありませんがやはり手にとって貰うには価格は重要になってきます。
個人的には折りたたみ式機種の魅力に取り憑かれていますが実際に使ってみないとこの良さは分かりにくい。ただ一度この快適さを知ってしまうと他の機種が窮屈に感じるのではまった人のリピート率は高いと思います。
そういう意味では今後購入しやすくなって購入するユーザーが増えればハマるユーザーも増えると思います。となればリピータ率は増えると思うので確実に今よりも需要は伸びていくように感じます。