AppleはiPhone X以降Samsungの有機ELディスプレイを搭載していますが、その原価コストの高さ。また契約の際の発注量が厳しく条件を満たすことができなければ莫大な違約金が発生すると言われています。
Appleとしてもこの状況を回避するためにLGやBOEに投資を行なっており、iPhone12シリーズから無印を中心にSamsungから切り替わっています。またiPhone 14シリーズでは間に合わなかったみたいですが今後の開発状況では全てのモデルにSamsung製が採用されなくなる可能性も。
今回GizChinaによるとSamsungはGalaxyの廉価モデルを中心にBOE製のディスプレイを採用する可能性があると報告しているので簡単にまとめたいと思います。
Samsung製から中国製へ。
ディスプレイのサプライヤーとして世界トップのシェアを誇るのがSamsung。AppleをはじめXperiaやPixelなど幅広いメーカーの機種がSamsung製のディスプレイを採用しています。
そして今回の情報によると、Samsungのモバイル部門は少なくとも「液晶」はSamsung製ではなく中国製に切り替えていく可能性があるとしています。ハイエンドモデルは基本「有機EL」を採用しているため関係ありません。
ただGalaxy Aシリーズの一部など廉価モデルは液晶を採用しておりGalaxy A13やGalaxy A23などは中国製の液晶を採用する流れになるとしています。この一つの要因としてはSamsungが有機ELの開発に注力しており液晶の生産は中止する計画だとしています。
BOEが今後シェア拡大する可能性も。
また今回の情報によるとSamsungのエントリーモデル用にBOEはディスプレイの開発を進めているとしており、さらにSamsungからフラッグシップモデル用の有機ELディスプレイの供給に関しても提案を受けたとしています。
つまり今後Galaxy SシリーズやGalaxy ZシリーズにBOE製のディスプレイを採用することになるかもしれません。ただ厳格な基準に基づいて高レベルな品質を求めるAppleがディスプレイのサプライヤーの一つとしてBOEを参加させている。
このことを考えると品質はかなり高いと思われます。また中華メーカーはBOEのディスプレイを採用しています。何より今回の情報を見るとフラッグシップモデルでSamsung製を採用しなくなったとすれば同じSamsungだからといってSamsungのものを採用しない流れ。
少なくともExynos含めてモバイル部門はSamsung離れが加速しているようにも感じます。