Galaxy Tab S8 Ultra比較。iPad Proから卒業。けどおすすめできない

国内では大手メディアが先日発表されたばかりのGalaxy S22シリーズの実機レポを早くも公開しています。またGalaxy S22シリーズの製品ページが国内で公開された当初にはなかったGalaxy Tab S8シリーズ。

ただ後に追加されており実機レポにおいてもGalaxy Tab S8+が紹介されていることからも国内ではGalaxy Tab S8+のみ発売されるのかもしれません。今回は長年愛用してきたiPad Pro12.9インチから卒業できるのか簡単にまとめたいと思います。

久しぶりのAndroidタブレット。

以前は自分が好きなメーカーであるSonyからもタブレットが発売されていましたがXperia Z4 tabletを最後に後継機種は長らく発売されていません。

他のメーカーから廉価タブレットは今でも最新モデルが発売されていますが自分が欲しいと思うAndroidタブレットはなくAndroidタブレットを購入したのは約7年ぶり。

もともとiPadにも興味があり使っていましたが気がつけばiPad以外の選択肢がほぼない状態に。

スマホがAndroidのためタブレットもAndroidで合わせた方が使いやすいと思っていましたが結局iPad以外に欲しいタブレットがなく今回久しぶりに欲しくなったのがGalaxy Tab S8 Ultraです。

前回の記事ではGalaxy Tab S8 Ultraが欲しいと思う理由についてまとめさせて頂きましたが今回は実機を試してどうだったのか確認したいと思います。

動画コンテンツの表示。

まず一つ目としてはコンテンツの表示。iPad Proを積極的に使うようなユーザーはきっとApple Pencilなどバンバン使うのかもしれませんが自分はiPad Proでコンテンツを作成することはなく単純にコンテンツを消費するだけです。

なので重要になるのがより見やすいかどうか。iPad Proのアスペクト比は4:3となっておりYouTubeなどで配信されているコンテンツの多くがアスペクト比16:9に対応しているため黒帯ができます.

そのため折角12.9インチという大画面を搭載しているのにその大画面を活かしきれていなくて勿体ない。Galaxy Tab S8 Ultraはディスプレイサイズが14.6インチとディスプレイサイズ自体が大きい。

加えてアスペクト比が16:10のため黒帯ができるとはいえiPad Proより大きくコンテンツを表示できると思っていましたが実際比較してみるとイメージしていた以上に大きさが違います。

自分がよく見る動画コンテンツはAmazon Prime Video/Netflix/dTV そしてYouTubeという感じ。iPad Proよりもっと大画面かつコンテンツがより大きく表示されるタブレットが欲しかったのですがGalaxy Tab S8 Ultraはまさにぴったりです。

これだけでも買って良かったと思えるくらいです。ただ一方でまだ試しきれていませんがちょっと気になるのはディスプレイ輝度です。

今までiPad Proはディスプレイ輝度の自動調節をオンにしており寝室で使う時だけ手動で調節する感じ。逆に寝室以外では手動で調節することはほとんどありませんがGalaxy Tab S8 Ultraは自動調節だとiPad Proと比較すると同じ環境で暗いことが多い。

実際に手動で明るさを50%程度にした時その明るさに違いはほとんど感じられませんがGalaxy Tab S8 Ultraの自動調整が甘く感じます。

同じ有機ELを搭載していますがGalaxy Tab S8 Ultraの方がより黒くが黒く表現されているのでディスプレイの発色は十分に感じますが画面がちょっと暗く感じることが多いのがちょっと気になる。

何よりiPad Proより普段自分が楽しんでいるコンテンツを大きく表示できるのはかなり大きいです。

スピーカーの違い。

そして2つ目としてはスピーカーです。

自分の中で音と映像をがっつり楽しみたい時はタブレットではなくXperia 1Ⅲなど4Kに対応しているXperiaにWF-1000XM4をペアリングして使うという一つの使い方があるのでタブレットに求めるのは音量が大きく音の通りが良く音質はそこそこでいいと思っています。

iPad Proを今まで使ってきて音質や音量にそこまで不満を感じたことはありませんが逆に言えばiPad Proくらいの音量と音質があれば十分という感じになります。

音量を50%に設定してiPad ProとGalaxy Tab S8 Ultraでスピーカーテストをしてみると音量に関しては間違いなくGalaxy Tab S8 Ultraの方が大きく音の通りもよく感じます。

ただiPad Proと比較すると音はちょっと軽いかなという印象で音のまとまりがないという印象です。また再生する曲にもよると思いますがDolby Atmosがマイナスに作用している感じがして基本自分はオフにして使っています。

スマホであればコンテンツ関係なくDolby Atmosがオンの状態でいいと思っていますがGalaxy Tab S8 Ultraに関しては音がぼやける感じです。海外サイトが評価していた通りこの筐体サイズがあるならスピーカーはもっと特徴があっても良かった。

そう思われても仕方ないような感じはします。ただ自分の中では音が軽く感じることもありますがiPad Proにそんなに見劣りする感じではないので及第点という感じです。

Kindleの表示。

上記2つのポイントは何方かと言えば動画を楽しむ上で自分がタブレットに求めていること。そして3つ目としては漫画などのコンテンツの表示。

スペクト比16:9に対応している動画とは違いiPad ProでKindleなどを表示しても余白などはほとんど感じられず画面を最大限活かしている感じ。

一方でGalaxy Tab S8 Ultraで同様に開いてみると逆に目立ちにくいですが余白がちょっとある感じ。アスペクト比が異なるため分かりにくいですがディスプレイは20%近く Tab S8 Ultraの方が大きい。

ただKindleで確認する限りではコンテンツの大きさは縦幅がほぼ一緒。横幅が僅かに大きいくらいで逆にGalaxy Tab S8 Ultraはディスプレイサイズの違いがコンテンツの表示の違いにつながっていない。

なので動画を優先する人と漫画などそれ以外のコンテンツを優先する人で印象が変わると思います。自分は動画をより大きく表示したいのでGalaxy Tab S8 Ultraの方がニーズに沿っています。

また個人的にタブレットでは使う頻度はそこまで高くないですが画面分割機能はアスペクト比の違い、ディスプレイサイズの違いからも2つに分割した場合変に縦長にならないGalaxy Tab S8 Ultaの方が個人的には使いやすく感じます。

Galaxy Tab S8 Ultraは画面を分割しても7インチクラスの小型タブレット2枚分という感じで視認性含めてiPad Proよりはかなり見やすいように感じます。

ただ個人的には画面分割しても大した使い方をしているわけでもなく使う頻度もかなり低いのでいざ使おうとなった時にiPad Proよりは使いやすいですが上記の3つと比較すれば優先度は低いです。

また両機種とも120Hz表示に対応していますがOSの重さの差なのかiPad Proの方が軽く感じます。とはいって両機種とも十分に快適で使っていてストレスに感じることはほぼないように感じます。

アプリの最適化に大きな違い。

ただGalaxy Tab S8 UltraとiPad Proで決定的に大きな差に繋がっているのはアプリの最適化。SamsungもOne UIをカスタマイズしてタブレットがより使いやすくなるように開発。

とはいえアプリが追い付いていない印象を受け例えば自分は結構使う頻度が高いTwitterですがiPad Proはちゃんとタブレット用に最適化されたUIですがGalaxy Tab S8 Ultraに関してはスマホ表示を拡大しただけで添付されている写真などめちゃくちゃ大きく表示されます。

またアスペクト比16:9と横長になっていることがマイナスに働いてかなり見にくい感じです。一つのTweetを確認するのに3スクロールくらいしなきゃいけない感じでかなり使いにくい。

Appleに関しては毎年丁寧にiPadをアップデート。そのためサードパーティ製のアプリメーカーも合わせて最適化しているものが多い。一方でAndroidタブレットはiPadほどの勢いがなくアプリにもそれが現れている感じです。

Googleが今折りたたみ式機種やタブレットに最適化させたAndroid12Lを開発しています。SamsungはいずれAndroid12Lに対応することを明らかにしましたがそれがいつなのか不明。

一部情報によれば今年の後半になるとされておりOSが最適化されたとしてもアプリは別問題。Google謹製アプリは比較的最適化されているものが多いですがサードパーティ製は微妙です。

結局タブレットが専用のキーボードをつけたとしてもパソコンの代わりになるかはアプリ次第。iPad関連のアプリは最適化されているものが多く使い勝手がいいからこそパソコンの代わりに。

ただ現状のAndroidを見るといくら形だけ作ってもアプリの最適化がされていないので結局使いにくいという流れになるユーザーが多いと思います。

自分の使い方であれば問題ないですが久しぶりにAndroidのタブレットを使ったからこそアプリの最適化というところでまだAndroidとAppleでは大きな差があるように感じます。

とりあえず今年中に配信される可能性が高いAndroid12Lに合わせて対応アプリがどの程度増えるのか今から非常に楽しみです。

iPadからの卒業。

自分は少なくともiPadに関してエコシステム前提のような使い方はしてこなかった。さらにiPad Proでクリエイティブな使い方をしているわけではなくそのための環境を構築していない。

なので自分は動画の見やすさとか漫画の読みやすさとか基礎的な部分をみてiPad Proからようやく卒業できるという感じです。Near By SharaができたりKindleで直接買えたりスマホはAndroidを使っているからこそ今までちょっと気になっていた部分から解放されそうです。

もちろんGalaxy Tab S8 Ultraを短期間しか使っていないため今後デメリットも見えてくると思います。ただそれでも自分の中でタブレットに求めていたことがGalaxy Tab S8 Ultraで満たされそうなのでめっちゃ高かったですけど購入して良かったです。

日本でも発売して欲しいけど期待できないのが残念。ただ環境を構築している人。またアプリの最適化の面ではiPadユーザーがAndroidタブレットに乗り換えるには大きな障害になっているようにも感じこの差を縮めるのは相当大変だと思います。

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文章で伝えられない魅力を

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