先日にSamsungは国内で独自イベントを開催して事前情報通りGalaxy S22シリーズを正式発表。またGalaxy Tab S8+の国内発表も事前情報通りでしたがまず想定外がGalaxy Tab S8 Ultraの国内発売。
さらに限定モデルを除いてGalaxy初の直販モデルであるGalaxy M23 5Gを導入するなどかなり日本市場にも力を入れている印象で今後直販モデルに勢いがつく可能性もあります。
夏モデルのようやく動きが出てきたので個人的にはそろそろSonyの動きが欲しいところ。今回Phone ArenaがXperia 1Ⅳの価格について言及していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。
値上がりしてもおかしくないと思う理由。
Sonyは今のコンセプトを採用してから本当に欲しいと思ってくれるファン向けの製品作り。万人受けをやめターゲット層を限定した製品開発に切り替えて販売台数の減少もようやくストップ。
Xperia Z4の頃からずっと販売台数が減少していたのでかなり長い間苦戦していたことになります。また少ない販売台数でしっかり利益を確保するスタンスのため他のメーカーと比較すると高い。
Xperia 1Ⅲではキャリアモデルが15万円オーバーとため非常に高価な機種の部類に入ります。ただ本体が高くなったとしても本当に欲しいと思ってもらえるように製品開発は継続。
事前情報ではXperia 1Ⅳの本体価格はXperia 1Ⅲ対比で20%近く値上がりとの予測。個人的には20%までいかなくてもXperia 1Ⅳで値上がりすることには全く違和感がないです。
まずXperia 1Ⅳが値上がりしてもおかしくない理由についてリークを元に確認したいと思います。
ディスプレイの進化。
一つ目としてはディスプレイです。Xperia 1ⅢはSamsung製の有機ELディスプレイを採用。Xperia 1で世界初の4K/有機ELディスプレイを搭載した際にカメラセンサーのほとんどがSamsung製に。
Sonyはその時にもっとも適切だと思うカメラセンサーを採用しておりSony製とかSamsung製に拘っていないとしていますがおそらくディスプレイの原価コストが高くてカメラセンサーをSamsung製を採用することでディスプレイの原価コストを下げてもらった可能性もあります。
Xperia 1とXperia 1IIは全く同じディスプレイを採用しているとされており原価コストは下がった可能性もあります。そのため超広角と標準にカメラセンサーを刷新した可能性も。
またXperia 1Ⅲでは新しい世代のディスプレイを採用した可能性が高く120Hz表示に対応したことで駆動回路や電源回路含めて原価コストの上昇。そしてXperia 1Ⅳは可変式120Hz表示に対応との噂。
ハイエンドモデルを中心に可変式のリフレッシュレートに対応している機種は増えてきていますがLTPO技術を採用したディスプレイはSamsungにとってもGalaxy Note20 Ultraからなのでまだまだ技術が成熟していない可能性が高く原価コストも高い可能性があります。
少なくとも噂通りであればディスプレイの世代がさらに新しくなるため原価コストが高くなる。また表示するコンテンツに合わせてリフレッシュレートを制御。
Xperia 1シリーズは表示するコンテンツに合わせて表示解像度も制御しています。
なので二重に制御が必要になるので制御のためのソフトの開発などにもかなりコストがかかっている可能性があり噂通りに可変式4K/120Hz表示に対応すればそれだけでもディスプレイ関連のコストが高くなる。
SoCの強化。
そして2つ目の理由として情報がかなり錯綜していますが搭載するSoCによって高くなる可能性。Snapdragon855の頃から5Gに対応したこと。
さらに5Gモデムも必須になったことからSoCの原価コストがかなり上昇しており直近では半導体不足の影響でさらに値上がりしています。Snapdragon 8 Gen 1の時点でスマートフォン向けとしては歴代最高値という感じです。
Xperia 1Ⅳに関してはSnapdragon 8 Gen 1もしくはSnapdragon 8 Gen 1+のどちらかを搭載。少なくともSnapdragon 8 Gen 1を搭載する時点でSnapdragon888よりコストが高い。
またどのくらい前から正式に発注をしていたのか不明ですがSnapdragon 8 Gen 1+ではサプライヤーがTSMCに変更になります。
一部情報ではメーカーが半導体メーカーに対して自社用のチップの製造を優先してもううために割増金を払っているとされておりAppleやIntelに関してはTSMCに対して莫大な割増金を払っているとの話もあるくらいです。
その状況下でSnapdragon 8 Gen 1+の優先度がどの程度なのか。仮にQualcommが供給を優先するために割増金を払っているので原価コストはさらに高くなる可能性があります。
この2つのSoCは同じ4nmプロセスルールを採用しているため劇的に性能に差は生じにくい。
ただSnapdragon 8 Gen 1+はTSMCのプロセスノードを採用しているSnapdragon 8 Gen 1と比較すると発熱が抑制され消費電力効率も優れている可能性があると予測されています。
一部情報によるとSnapdragon 8 Gen 1+が採用する高効率コアの消費電力はかなり大きい。
そのため消費電力効率は大幅に改善しないとされていますがSnapdragon888の時などは発熱による燃費の悪さも重なっていたので発熱が改善されるだけでも印象が変わる可能性。
Sonyも5月に発表されると予測されているSnapdragon 8 Gen 1+の登場を待っているとの噂。仮にこの情報通りであれば原価コストよりも発熱抑制を優先したと思われます。
カメラセンサーの強化。
そして3つ目としてはカメラが大幅に強化されカメラセンサーによって原価コストの上昇。信憑性は定かではありませんが直近の情報だとリアカメラは48MPの4眼構成になるとの話。
Xperia 1Ⅲでは可変式望遠レンズを搭載しており実質4つの画角をに対応していますがまず気になるのは可変式望遠レンズと望遠レンズ2個であればどちらがコストが安いのか。
Xperia 1ⅢはIMX663なのでそこまで安くないカメラセンサーなので安いカメラセンサーを2つ搭載すれば望遠レンズを2つの方が安いかもしれませんが直近の情報ではXperia 1Ⅳのカメラセンサーの詳細は不明。
一部情報では光学式10倍に対応とか予測されていますが少なくとも望遠レンズを2つ搭載するのであれば光学式ズームは強化してくる可能性。となれば望遠レンズ2つの方が可変式望遠レンズより原価コストが高い可能性もあります。
そして現行モデルのメインカメラセンサーは1/1.7インチと小型で決して新しいセンサーでもない。ただ直近の情報によるとセンサーサイズが1/1.3インチまで大型化すると予測されています。
ここまで大型化するとなると他のメーカーのトップクラスと同等のセンサーサイズで少なくともAppleと同じカメラセンサーとされていることからIMX700番台以降の可能性がある。
となればメインカメラセンサーだけでも原価コストがかなり高くなり望遠レンズの追加。また一部情報ではインカメラに関しても画素数などは変更されないとしていますがSamsung製ではなくSony製に変更され画質が大幅に改善されるとしています。
仮にこの情報通りであればカメラセンサーだかでもフル刷新なので原価コストが高くなるのは妥当。
Xperia 1Ⅳの価格。
あくまでも噂に過ぎませんがディスプレイにSoCにカメラと大きく変わろうとしているので原価コストが上昇。また原材料や人件費に輸送費に高騰も重なり値上がりは避けにくいと思います。
少なくとも歴代Xperiaを見ていると変にコストを意識すると全てが中途半端になるので中途半端になるのであれば値上がりしてでもしっかりとやりたいことをやって欲しいです。
また今回の情報によると前モデル対比で6~20%と高いとしておりアメリカの現地価格でみた場合最低でも$1415程度になるとしています。つまり記事執筆時点での為替で17万5000円程度。
さらにこの価格は消費税が加算されていないので19万円近い価格設定になってくる可能性も。キャリアによると思いますがdocomoはまだしもauとSoftBankは20万円を超える可能性。
ちなみにau版のGalaxy S22 Ultraの価格は17万8800円くらいでアメリカで見ると$1299。円安が進んでいること。さらにキャリアカスタマイズに消費税を考えるとそこまで高くない。
Xperia 1Ⅳも少なくとも18万円前後になってもおかしくないように感じます。一方で現時点では詳細なスペックが判明していない以上コスパを判断することはできません。
単純に18万円という金額を見ると高いですが実際に使って価格に見合った価値があるかは不明です。
まとめ
過去のXperiaのリークをみていると実際発表された時のスペックはリーク以下が多い。
そのためリークほどのスペックを搭載していることはほぼないと思いますが直近の噂ほど進化しているのであれば個人的には18万円でも20万円でも高くても絶対に欲しい。
価格よりもSonyが今Xperiaに搭載できる最高のスペックを搭載してくれるのが一番嬉しいです。