グローバル市場で正式発表以降Samsungにとって優先市場であるアメリカと韓国において過去最高の予約件数を獲得したGalaxy S22シリーズ。発売から1ヶ月半近く程度経過しましたが特に注目度が高いGalaxy S22 Ultraを中心に在庫状況は非常に不安定となっています。
今回Samsungが国内でGalaxy S22シリーズを正式発表したので簡単にまとめたいと思います。
国内で正式発表。
以前はキャリアの新製品発表会で新製品がまとめて発表される形でしたが近年は変わってきておりメーカーがグローバル発表した際に取り扱いの予定があるキャリアも随時発表する流れ。
またSamsung自身も国内で独自イベントを開催して新製品を発表する形式を採用。今回SamsungがGalaxy S22シリーズの発表イベントを開催してGalaxy S22シリーズを正式発表。
認証情報からも国内では2モデルが正式発表と予測されていましたがまさにその通りで今回標準モデルであるGalaxy S22と最上位モデルであるGalaxy S22 Ultraが正式発表されました。
前モデルの時はPlusモデルがau専売でUltraモデルがdocomo専売で標準モデルが両社共通でした。ただ今回はGalaxy S22+の扱いがなくauとdocomoからそれぞれ発売される形になります。
グローバルモデルと価格を比較するとキャリアモデルは独自カスタマイズや仕入れ値などの影響かプラス3万円というイメージでちょっと高め。特に本体価格がもともと高いUltraは15万円を超えてきてニーズは限定されますがGalaxy S22 Ultraに関してはちょっと立ち位置が違う。
日本でも発売されたGalaxy Note20 Ultraの実質後継機種であり唯一のNoteという感じです。少なくとも国内では今までGalaxy Note10+やGalaxy Note20 Ultraなど大型モデル発売。
そのためGalaxy S22 Ultraが大型モデルでも抵抗なく買い替えるユーザーも多いかもしれません。海外での動向もそうですが例年以上にUltraは注目を集める可能性があり何より両社から発売されるのが嬉しいところ。
今後直販モデルが発売されるかは定かではありませんが販路が拡大したのは嬉しいところです。それぞれのラインナップを確認すると以下のようになります。
機種名 | ラインナップ | docomo | au |
Galaxy S22 | カラバリ | ホワイト/ブラック/ゴールド | |
本体価格 | 12万7512円 | 12万5030円 | |
発売日 | 4月21日 | ||
Galaxy S22 Ultra | カラバリ | バーガンディー/ブラック | |
本体価格 | 18万3744円 | 17万8820円 | |
発売日 | 4月21日 |
残念なことに執筆時点で価格は不明。扱うカラバリやモデルに発売日は一緒で予約はすでに開始。また合わせてGalaxy A53 5Gはauやdocomoなど一部キャリアが発売することを明らかに。
さらに初代以来となりますが一部家電量販店などがGalaxy Tab S8+のWi-Fiモデルを発売することを明らかにしました。
購入前に確認しておきたいこと。
自分はGalaxy S22 Ultraの韓国版を購入してここ1ヶ月使ってきましたが単純に使いやすい。
少なくともGalaxy S22シリーズは長く使えて安定したハイエンドAndroidが欲しいユーザーや初めてAndroidを使ってみたいと思うユーザーに対しておすすめしやすい機種に感じます。
グローバル発表時点で欲しかった人はおそらくスペックなどは調べていると思うので今回は発売以降海外で話題になったことを中心に確認したいと思います。
GOS問題
まず一つ目はGOS問題。Samsungは一部機種で本体の発熱や電池持ちのバランスを優先して一部アプリを制限。
ゲーム時におけるパフォーマンスがちょっと控えめであったことは以前より有名でしたが今回は売れ行きがよかったことも影響したのかこのGOSがかなり大きな話題となりました。
キャリア版に関してはおそらく最初からGOS修正用のアップデートが適用されている可能性ありそこまで気にしなくていいと思います。
ちょっと話は違うのかもしれませんが以前は中華スマホメーカーを中心にベンチマークアプリのみでブースト機能が話題になり今度は制御しても話題になると難しいですよね。
Snapdragon 8 Gen 1を搭載していることからもゲームをがっつりやりたい人以外はパフォーマンスを優先モードにしなくても十分だと思います。むしろSamsungが最適だと判断して制御していたアプリの制御を外すので使い方によってはGalaxyの特徴でも安定性が欠ける可能性もあります。
また先日に海外サイトがGOSをオン/オフにしている状態でのパフォーマンスの違いを検証。その結果を公開しており、簡単にいえばGOSがオフの場合短期的にハイパフォーマンスを出せますがそこまで恩恵を受けることができないとしています。
充電速度。
そして2つ目としては充電速度問題です。Galaxy S22 UltraはGalaxy Note10+以来となる最大45Wの充電に対応しています。ちなみにGalaxy S22に関しては従来通り25Wのままです。
発売直後から大手サイトのレビューによって25Wと45Wの純正アダプターでテストした場合充電速度にほとんど差がないことは話題に。直近の情報を見てもフル充電の時間差は10分未満。
海外サイトが公開した充電速度テストによるとGalaxy S22 Ultraが最大の45Wで充電するのは電池残量が0%から3%くらいまでの間で時間で見れば1分程度。それ以降は30W以下で充電。
またバッテリーへの負荷を避けるために電池残量に合わせて充電速度も遅くなっていきます。ただそれでもフル充電に要する時間は1時間くらいでそこまで遅いというわけではありません。
少なくとも海外サイトは純正アダプターでみた場合45Wを買うなら25Wで十分だと評価しています。
サードパーティ製の電源アダプター含めてここはユーザーの判断次第ですが少なくとも純正で見ればより高い45Wの電源アダプターを購入する必要はないとしています。
なのでPDかつPPC非対応の充電器しか持っていないユーザーは買い替えの際に参考になればと思います。
本体の耐久性。
そして3つ目としては落下による耐衝撃性能です。Galaxy S22 Ultraはアーマーアルミフレーム。また現時点では唯一ですが両面においてGorilla Glass Victus+を採用しています。
なのでスペック上で見れば耐久性はGalaxy史上最高クラスとなっています。ただ海外サイトが公開した落下テストをみる限りでは引っ掻き傷やすり傷には強くなっている。
一方で落下に関しては前モデルより悪化しているとの話があるのでケースは使った方がいいです。
ちなみに前モデルまで装着されていた初期フィルムもキャリアモデルも共通してカットされているかも。なのでディスプレイ自体の耐久性が改善しているとはいえ気になる人は用意した方がいいと思います。
電池持ちと発熱。
あとはGOSでパフォーマンスを優先にするかどうかで変わってくると思いましがここ1ヶ月使ってきて電池持ちはかなり安定した印象を受けます。自分の使い方だと寝る前の電池残量が50%前後が多い。
自分がお気に入りであるXperia 1ⅢやPixel 6 Proと比較しても電池持ちは安定している印象。
ただ残念なことに前モデルと比較すると電池持ちが悪化している傾向にあり海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にするとGalaxy S22は前モデルが93だったのに対して85 Galaxy S22 Ultraは前モデルが114に対して108。
Galaxy S22 Ultraはハイエンドモデルの中でいい方ですがGalaxy S22はあまり良くない感じ。自分の使い方だとスコアが85前後の機種は寝る前の電池残量が30~40%程度のことが多いです。
なのでスコアで比較した場合体感的には20%近く電池残量に違いがあるという感じです。あまりゲームをやらない自分の使い方で見ればGalaxy S22も1日は持つかなという印象。
そして発熱に関して確かにベンチマークなど負荷をかければそれなりに発熱するので本体も熱くなりますが自分の使い方だとGalaxy S22 Ultraが熱く感じたことはほぼないです。
また冷却機能もかなり強化されているので熱くなった後冷えるのもかなり早いという感じ。なので爆熱が問題視されている最近のハイエンド向けSoCですがそこまで心配しなくても大丈夫。
まとめ
Galaxy自体が近年使いやすさと価格のやすさにフォーカスしている印象でAndroidの中でも使いやすい反面無難という感じです。ただGalaxy S22 Ultraでみた場合ガジェットの楽しさはまだ残っています。
ユーザーに次第で必要か不要かは別の話ですが8K撮影やポートレート動画に対応。また最大でデジタル100倍ズームに対応しているなどハイエンドAndroidに求めるロマンがしっかりとあるのは嬉しいところです。
個人的な印象としては同じ最上位モデルでもiPhone 13 Pro MaxはAppleが理想とするデバイス。一方でGalaxy S22 Ultraはデバイスというよりはガジェットという感じなのでワクワクする。
両機種とも共通して使いやさにフォーカスしていることに違いはないという感じです。何よりS-Penを使いたいと思うユーザーにとっては最新モデルで唯一無二の存在だと思います。
半導体不足の影響もあり海外で供給が安定していないことから欲しい人は予約をおすすめします。