一部情報によるとAppleは今年の9月に正式発表が予測されているiPhone 14シリーズの生産を開始したとされており、半導体不足の影響もそうですが安定的な供給を担保するために例年以上に余裕を持たせている可能性があります。
今回Phone ArenaによるとAppleは今後中国離れが加速する可能性があると報告しているので簡単にまとめたいと思います。
中国のメリット。
2019年以降米中の関係は悪化するばかりで、中国からアメリカに出荷される製品への輸入税の強化などの影響からAppleはもろに影響。結局Appleが増税分を負担していますが、同時に生産拠点を中国からインドやベトナムに移動する計画を開始。
ただ現状で見てもApple製品の90%は中国製であり、Appleの膨大な注文を満たす能力が中国以外に選択肢がないともいえます。中国の人件費が以前のように安い状況ではありませんがそれでもアメリカと比較すると安い。
さらに多くのサプライヤーを抱える国だからこそ人材も確保しやすいこと。またAppleにとって中国市場での売上が全体の20%とされていることからもAppleにとっても非常にメリットが多い国であることに違いはありません。
中国離れが加速する可能性。
ただ今回の情報ではAppleが製品の組み立てる場所をより多様化させるために計画を進めているとしています。少なくとも中国で生産するのが間違いないですが現時点で中国では感染が拡大しており一部都市ではロックダウン。
そのためAppleはいつもより早くiPhone 14シリーズの生産を開始したとも言われます。またAppleはすでに自社製品の一部をインドやベトナムで製造開始。現地で手頃な価格で提供する面でも輸入税を回避するために限定生産を魅力的な選択肢の一つです。
ちなみにAppleに限らず、例えばSamsungも輸入税が高いインドやブラジルなどでは自社工場を構え現地生産をすることで輸入税を回避しています。何より中国政府は共産主義であること。
さらに今後米中関係がさらに悪化することを考えると中国に依存するのはリスクがあります。また工場を持たないファブレス企業だからこそその時の情勢などに合わせて割と柔軟に計画を変更できるのはAppleの強みの一つだとしています。
サプライヤーに対して厳格な品質を要求することで有名なAppleですが、今後中国以外での比重を高めるためにもインドやベトナムなどへの投資が重要になってくると思います。