使いやすさか拘りか。Xperia 1ⅣとGalaxy S22 Ultra比較

4月上旬にSamsungは夏モデルとして一足早くGalaxy S22とGalaxy S22 Ultraを正式発表。

docomo版のGalaxy S22 Ultraは約18万円とアメリカなどでは価格が前モデル対比で据え置きなのに国内では約3万円の値上げと話題になりましたがXperia 1Ⅳはそれ上回る約19万円。

Androidの中でも最上位モデルの高価格化がえぐいですが円安などを考慮すると仕方ない面も。今回Xperia 1ⅣとGalaxy S22 Ultraの気になるポイントについて比較したいと思います。

デザイン比較。

まず最初に使いやすさや安定性などを求めるならGalaxy S22 Ultraをおすすめします。Xperia 1ⅣはGalaxy S22 Ultraと比較すると部分特化型に近くバランスが非常に悪いです。

ただバランスが悪いからこそ魅力があるとも思っています。まずデザインで気になるポイントを確認したいと思います。

Galaxy S20シリーズ以降は大画面と持ちやすさを両立するためかアスペクト比20:9を採用。ただGalaxy S22 UltraはS-Penを内蔵させるためか従来のNoteのように19.3:9を採用。

そのためぱっと見の印象としてXperia 1Ⅳの方が圧倒的に縦長。一方で横幅が7mm近くの差があります。また重さに関しても40g近く差があるため取り回しの良さはXperia 1Ⅳの方が圧倒的に優秀。

個人的には大型モデルが好きでGalaxy S22 Ultraは片手でギリギリ操作できる感じで重さもギリギリ許容範囲という感じですがほとんどサイズ感が同じXperia 1Ⅲをその後に使うと使いやすい。

またデザインに関しては好みの問題ですが個人的に残念だったのがGalaxy S22 Ultraのカラバリ。キャリアによって扱うカラバリを変えるのはありとして今回は両キャリア揃って同じ2色のみ。

ブラックとバーガンディのみというのは無難すぎてちょっと面白みにかける印象です。あとは合わせて耐久性に関してGalaxy S22 UltraはフロントもバックもGorilla Glass Victus+を採用。

そのため擦り傷や引っ掻き傷などはGalaxy S22 Ultraの方が耐久性が高いという感じです。落下による耐衝撃性に関してはXperia 1Ⅳのテスト結果が不明のため現時点では何ともです。

少なくともGalaxy S22 Ultraは残念なことにスペックの割には優れていないという感じです。

ディスプレイを比較。

次にディスプレイに関して見やすく分かりやすいディスプレイを搭載しているのはGalaxy S22 Ultraです。

例えばディスプレイは共通してHDRに対応しており多くのHDR対象機種は対応コンテンツを見やすくするためにより明るくより鮮やかに補正。ただ一方でXperia 1Ⅳはクリエイターモードに対応。

HDRらしく色鮮やかに補正するわけではなくクリエイターが表現したい色味に近づける感じです。またディスプレイ輝度に関してXperia 1Ⅳは前モデル対比で50%近く明るくなったとしています。

一部情報によれば650nits程度だったので仮にこの数字を前提にするなら900nits程度です。一方でGalaxy S22 Ultraは1750nitsに対応しておりXperiaが改善したとはいえ2倍近くの差。

少なくともテスト機を試した感じだと屋内であればXperia 1Ⅳのディスプレイ輝度は十分に満足。ただこれが天気が屋外となると決して十分とは言えずGalaxy S22 Ultraの方が圧倒的に見やすい。

またデザインも関連しますがGalaxy S22 Ultraの方がディスプレイサイズが大きいことに加え横幅があるためコンテンツがより大きく表示。

Xperia 1Ⅳは悪く言えば横幅狭いためコンテンツが小さくなりがちで文字の大きさなども含めると見やすさはGalaxy S22 Ultraです。自分はXperiaの4Kディスプレイの特に黒の表現力が好きで映像に臨場感を感じること。

またGalaxy S22 UltraのディスプレイはXperiaと比較すると色味がちょっと濃いめに感じる。そのためXperiaのディスプレイの方が好きですが圧倒的におすすめはGalaxy S22 Ultraです。

Xperia 1Ⅳのディスプレイはコンテンツを最大限活かすために強化されており映像機器としてみれば優秀ですが使いやすいスマートフォンとしてみればGalaxy S22 Ultraに及ばない感じです。

基礎スペックを比較。

次に基礎スペックに関してAndroid12やSnapdragon 8 Gen 1など共通している部分が多いです。

ちなみにグローバルモデルにおいてGalaxy S22 Ultraはメジャーアップデートが4回にセキュリティが5年と長いですがキャリアモデルが同様に対応するか不明。

一方でXperia 1ⅣはSonyがサポート期間を発表していないため従来通りメジャーアップデートが2回に3年なのか不明。ただ仮にXperia 1Ⅳで拡張されたとしてもGalaxy S22 Ultraを超えることはないように感じます。

おそらく基礎スペックで評価が分かれるところの一つとしてはXperia 1ⅣのみSDカードスロット対応。

発熱と電池持ち。

また電池持ちと発熱に関してGalaxy S22 Ultraは巨大な冷却システムとGOSによって制御。SoCの差もあるのかハードの強化の差なのか負荷をかけた時に前モデル対比で3度くらい低い感じ。

一方でXperia 1Ⅳに関してはグラファイトシートの装着範囲の拡大とソフトで消費電力の拡大。実際に発熱を試せる状態にないため何ともですがハード面でそこまで強化されていないため不安です。

ちなみに海外サイトを参考にするとGalaxy S22 UltraはGOSがオンの状態でベンチマークが90万点以上でる感じですがXperia 1Ⅳはゲームエンハンサーでパフォーマンス優先モードをオンにしないと90万点を超えない感じでXperia 1Ⅳの方がより強く制限されている可能性。

そして強く制限されている可能性があるからこそ消費電力が改善し電池持ちが大幅に改善しています。海外サイトのバッテリーテストを確認すると前モデルが82であったのに対してXperia 1Ⅳは100を獲得。

一方でGalaxy S22 Ultraは前モデルが114だったのに対して108と悪化していますがそれでもXperia 1Ⅳよりは優秀です。

実際に使ってみないと分からない部分ですがどちらもスコアが100を超えているため電池持ちが悪いという印象にはならないと思います。

充電速度。

バッテリー容量は同じでワイヤレス充電の速度も一緒。ただ有線の場合はGalaxy S22 Ultraは最大で45Wに対応。海外サイトが充電速度テストを公開していますが最大速度で充電できるのは充電開始から僅か数分。

充電時間のほとんどが30W以下で充電しておりXperia 1Ⅳと差がないように感じるかもしれませんがGalaxy S22 Ultraは1時間程度でフル充電が完了。一方でXperia 1Ⅳは1時間半程度かかるとされているのでスペック以上に速度に差がある印象です。

その他。

そして生体認証に関してXperia 1Ⅳは電源ボタンに統合された指紋認証で顔認証は非対応。自分はXperiaの指紋認証に不満を感じたことはほとんどありませんがGalaxyと比較してXperiaの方が個体差や個人差の影響を受けやすい印象。

Galaxy S22 Ultraは画面内指紋センサーでアクセサリーとの相性が出やすいとはいえ認証速度や認証精度に関してかなり快適です。オーディオ関連はXperia 1Ⅳがイヤホンジャックに対応していることはユーザーにとってメリット。

個人的にXperia 1ⅢとGalaxy S22 Ultraを比較した場合音質はXperia 1Ⅲで音量はGalaxy S22 Ultraという印象ですが実機で比較するまでは正直何とも言えない感じです。

ただ有線にしろワイヤレスにしろXperia 1Ⅳの方が音楽を楽しめる環境にあると思います。

カメラを比較。

そして最後にカメラですが方向性がほぼ真逆でメーカーの考え方が最も異なるところだと思います。

少なくともオート撮影でメーカーが理想とする写真や動画を簡単に撮れるのがGalaxy S22 Ultraでメーカーの理想をユーザーに押し付けずユーザーが好きなように撮れるのがXperia 1Ⅳです。

スマホのカメラはシャッターボタンを押して簡単に綺麗に写真が撮れた方がいいと思う人はGalaxy S22 Ultraを選べば間違いない。

また光学式10倍やデジタル100倍ズームに8K撮影に対応に加え大型のカメラセンサーを搭載するなどXperia 1Ⅳにない魅力が十分にあります。多くのユーザーにとってのニーズを最大限満たせるカメラを搭載しているという感じです。

一方でXperia 1Ⅳはマニュアル撮影が主体。オート撮影ももちろんできますが加工は控えめ。ナイトモードが非対応とよく言われますがナイトモードに対するSamsungとSonyで考え方が違う。

少なくともSonyは低照度の環境で明るく補正するナイトモードには否定的な考え方であくまでも低照度の環境で無理に明るく補正せずノイズを抑えてしっかり描写するという考え。

なので明るく撮影したい場合は三脚にセットしてマニュアル撮影をする必要があります。

またXperia 1Ⅳでは動画撮影の新機能として撮影中にズーム倍率を変更できるシームレスズームに対応。ただこれはGalaxy S22 Ultraで当たり前のようにでき写真に関しても同様にできます。

分かりやすい綺麗な写真に操作性を実現しているのがGalaxy S22 Ultraという感じです。一方でXperia 1Ⅳの絶対的な魅力が高速オートフォーカスに秒20コマの高速撮影に対応していること。

Galaxy S22 Ultraは高解像度モードでも高感度モードでもシャッターボタンを押してから保存されるまでにタイムラグがあるため動体を撮影するのはちょっと難しいです。

一方でXperia 1Ⅳは動体が被写体の場合はかなり強いです。ざっくり言えば自分で好きなように撮影したいならXperia 1Ⅳでオート撮影でその良さを発揮したいなら高照度の環境でバースト撮影。

カメラの色味など好みも出るところですが動体以外であればGalaxy S22 Ultraが分かりやすい。

まとめ。

今後気になるのがGalaxy S22 Ultraが記事執筆時点でeSIM非対応となっていますがアップデートで対応することがあるのか。

Galaxy S22 Ultraは現時点で直販モデルが発売する可能性が低いことからもキャリアモデルでeSIMに対応してくれれば汎用性はかなり改善します。ただ改善しないとなるキャリアモデルでもDual SIMとなるXperia 1Ⅳの方が汎用性が高い。

価格差が約7000円ですがスマホに求めれることをバランスよく搭載しているのがGalaxy S22 Ultraだと思います。

映像機器にオーディオ機器にデジカメをスマホサイズにまとめたのがXperia 1Ⅳという感じでスマホとしてみるとバランスが悪いですがそれぞれに拘りがある人には刺さる感じです。

今回はスペックだけでの比較ですが実機を入手次第でしっかりと比較したいと思います。

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文章で伝えられない魅力を

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